なんでこんな大地震の予知ができなかったのか(8)(’13/5/29)
とうとう・・・’13/5/29の中日新聞朝刊1面トップに、内閣府が
東海大地震は予知困難
という報告書をまとめたという記事が出ていました。
やっとこさ、地震学者達が綿々と世間を惑わしてきた『東海大地震だけは前
兆すべり検知で予知可能』というのが幻想に過ぎなかったことを公式に認
めたことになりますよね(;一_一)。
で、この新聞には、高校の地学の元教師の「予知できると信じてこれまでその
ように教えて来た」ことを謝罪する発言が出ていました。しかしながら、元々の
『東海大地震だけは前兆すべり検知で予知可能』として綿々と国民に地震予
知幻想を与え毎年、莫大な研究資金を得て来た当の地震権威学者の発言は
どこにも見当たりませんでした。上記の発表はあくまで『内閣府』の発表であり
『地震予知連会長』談話ではありません。
そして、新聞では、名前を出さずに、「一部の研究者からは予知の限界を指摘
されていた」と・・・。そういう声はこれまで大きく報じられたことはありませんで
したから、『異端』扱いで、所謂『権威筋』発言ではなかったんでしょう。
また、ネットでは散々既出だったように「ある若手研究者は『予知と言わないと
予算が出なかったから』と」などとこれまた何一つ論評・批判も無しに書いてあ
りました。これはとっくの昔からもう既に「地震予知など東海大地震も含めて無
理である」ということを地震学者は認めていた上で予算分捕り詐欺を働いてき
たことを如実に示している発言で軽く扱ってすむ話ではないはずです。なぜなら、
予算は即ち国民の税金収入から出ているものだからです。
ま、これは、さすがに地震権威学者に『騙されて』きた歴代政治家・マスメディア
達が綿々と国民に振りまいて来た『東海大地震すぐ来る』信仰に踊らされ続け
ている間に、神戸大震災そして今度の東日本大震災という公的には誰一人予
測もしてこなかった悲劇が起きてしまった事実が多くの国民を地震予知幻想か
ら目覚めさせ、地震学権威への見る目が厳しくなった結果だと思います。
ひょっとしたら、イタリア地震裁判一審結果も影響しているのかもしれませんね。
昔と違い、広大な電脳世界のおかげで、我々のような一般市民が自分の意見
を世間に出すことができるようになり、権威だけの独占のものではなくなった今、
いくらアカデミズム側がイタリア地震裁判を批判し、学者を擁護しても、そうでは
ない私のようなメディアの公的説明に惑わされていないネットで真実を知った一
般市民からは『イタリア地震裁判有罪判決=当然』という意見が多数ネットに出
ていますからね。
そういう悲劇がなければ未だに綿々と『東海大地震すぐ来る』信仰−私に言わ
せてもらえば『科学もどきのいんちき数字』で国民をごまかす『来る来る詐欺』−
が継続してきていたでしょう。今更、記事では例の「30年以内に87%の確率で
東海大地震が起きる」というこの数値が低い数値に修正されたことが載ってい
ましたけど、前に書いたように、この数字自体、『科学的根拠』に乏しい数値で
あることを権威トップの東大地震研の女性準教授が認めているのを同じ新聞で
目にしていましたので、私は上で『科学もどきのいんちき数字』と糾弾している
のです。もう、こういう『科学もどきのいんちき数字』で国民を惑わすことはいい
かげんにしていただきたいものです(-_-メ)。
さて、前述の記事ですけど、なぜ高校の先生にインタビューしたのでしょうか?
私に言わせてもらうなら『高校の先生を追求するのは気の毒』の一言です。
『先生』というのは大学で『真理として教えられた正統理論』を学び、それに疑い
を抱かず信じているから『教える』ことができるわけで、そういう立場・役割の方
たちなのです。疑いを持っていたら先生などやっておられないはずですからね。
自ずと、研究予算を貰う研究者の立場のアカデミズム学者とは違うのです。
追求する相手は東大地震研を頂点とするトップの権威の地震学者達ではない
でしょうか?
ネット見ていると、未だに「日本の地震学は世界のトップクラス」
だなどという、我々一般市民にしてみれば「どこがぁ(-_-メ)」と怒鳴りたく
なる「だぼら」を吹いている輩がいます。一般市民がこんなこと言うはずはありま
せんから、間違いなく『アカデミズム地震学に従事している』連中の自己厨発言
であることは見え見えですけどね。ま、確かに「戦前」まではそうだったようです
けど、そういう独自の物は全て捨て去り、外国の傀儡理論にしがみついている
今はどうひいき目に見てもそんなのはだ〜れも信じない与太話としか思えませ
ん。前述の『前兆すべり』というのは現在の『正統理論』とされているプレートテ
クトニクス理論にしたがうもので、地震学者が『東海大地震だけは前兆すべり
検知で予知可能』としてきた『理論的根拠』なんですね。
ですから、私に言わせれば事は簡単で、『東海大地震だけは前兆すべり検知
で予知可能』が幻想ということであるなら、『その根拠とした理論自体』が欠陥
理論すなわち間違いだとしか思えませんね。
ま、彼らの親分さん達も最近の東日本大震災以来、実に迷走してきていました
からねぇ。次々と実像をさらけ出してきていますよね。
かつて今は名誉教授になっている某地震学者(地震予知もできなかったてめえ
らの責任をほっかむりして福島原発事故受けてえらそうに原子力学者・行政批
判している)が地震研の助手時代に振りまいた『東海地震すぐくるくる説』が
「予知幻想」になって生まれた大震法のおかげで膨大な研究予算を獲得してき
たため、ゲラー博士のように明快に「予知はできない」と明言して大震法撤回
と地震予知連(ネット情報では『地震予知』をする会ではなく単なるお勉強連絡
会だそうです−アカデミズム地震学の人らしい方の明言でです−)の解散また
は名称変更申し出などやっていませんので言葉とは裏腹で全然真摯な反省な
どしていないのは明白でしょう。ネットに溢れる明らかに弟子達と言と思われる
主張がそれを見事に証明していますね。ゲラー博士に対しては罵倒ばかりです。
みえみえっていうやつです。
しかし、神戸大震災の時にはまだそこまでいかなかったものの、今度の東日本
大震災は決定的打撃になったようですね。冒頭の記事のような事態に至ったと
いうことは、今度ばかりは権威学者も恐らく大震法の利益享受していたと思わ
れる人達も抵抗のしようもなかったんでしょうな。今まで通りにはまいらなくなる
ようですね。
東日本大震災を境にネットでは地震学者批判の大合唱状態ですが、それに対
してえらそうに「『研究』というのをわかっていない」と一般市民を見下すような
反論している方がいるのですけど、この人はなぜ批判されているかをわかって
いないんですよね。誰も研究ということを知らないで学者への反発・ねたみ・
そねみで批判しているのではないのです。
地震国ゆえに地震予知幻想で際立った多額の研究予算を貰ってきたゆえな
んですね。他の分野と同じレベルならここまで叩かれないはずですが、実質的
には「地震予知」など到底できるレベルでなかったのにそれを公的に表明するこ
ともなく綿々と多額の研究費だけ貰って、じみ〜な研究に終始し、地震が起きる
とメディアに颯爽と登場して我々市民にはな〜んの役にも立たない「後ヅモ解釈
論」ばかりえらそうにのたまうだけだから批判されているのです。
4/13朝に淡路で震度6弱の地震が発生したそうですが、無論、誰一人予知して
おりませんでしたし、インタビューに答えた地震学者の弁は「余震(18年も前
の神戸大震災の?)かもしれないし、違うかもしれない」。「何?これ」ですよね。
「そんなもん誰にでも言えるわ(-_-メ)」
米国学者の傀儡理論を信奉し、原因と結果を取り違えているしか思えない「断層
地震学」やとても科学とは思えない地震歴史学で科学的根拠のない確率数字を
出している今の日本の地震学はとても科学とは思えません。このままでは未来
永劫、地震予知など不可能なのは間違いないでしょうな。
冒頭の記事はやっとこさそれをしぶしぶながら認めたということでしょう。
ちっぽけな地球人の頭脳から生まれた仮説理論を真実だと思い込み、大自然を
解明できるなど考えていたことがうぬぼれにすぎなかったことを真摯に反省して
もらいたいものですが、アカデミズム科学というのは『理論』至上主義ですからそ
ういう反省などしていないでしょうね。本当は、今までのデータを頭を白紙にして0
から見つめ直して新理論の再構築をすべきだと思うのですが、それが可能なの
は習い覚えた既存理論に固執してちびちびと地味な研究もどきをやる連中では
なくできるとしたら、そういうのに固執しない『天才的な』人だけでしょうし、色々な
噂を見る限り、それは特に日本アカデミー界では困難でしょうね。
ま、いかに彼らが信用できないかつい最近の言動からも明らかですね。
思いこみで十分な調査もせずコンクリート片と岩を間違えて断層だと断定して公
開したところ、土木関係者のコンクリート片ではないかという指摘で慌てて掘り
返してみたらそういう証拠はなかったと日本の地震学を牛耳る東大地震研の教
授が謝罪したとか。謝罪のときの弁解がなさけない子供の言い訳みたいなもの
だったためにネットで叩かれていますが、こういう思い込みでやられたら信用性
ゼロですなぁ。私だったらこの人の判定は今後すべて眉つばでしかなくなるんで
すがねぇ。ネットには「正直に謝ったから」と擁護する意見もありましたけど、
これこそ行政に大きな損失を与えたのですから『ごめんですむ』話ではなく、謝
罪するのは正直でも何でもなく当然なことでしかなく、本来なら辞任すべき重大
な過失なんですね。この人一人だけですむ話ではなく、権威に対する信頼性を
喪失するような重大問題なんです。ネットでちょこちょこ批判されるだけですむ
ような話ではないはずです。
この先生は、「信用を無くすのは一瞬。信用を勝ち得るには長い時間と努力が
必要」ということを御存知ないでしょうか?
この「思いこみ」というのはずっと科学者について回って来ていることでこの先生
一人の特別なものではないんですけどね。
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うちは5時前にもう朝刊が来るので読んでから速攻でググった時にはまだ何もこ
の件の記事はありませんでしたが、今見たら沢山速報が出てきていました。
まだ平日の午前中ですから、一般市民の反応はほとんどネットには出てきてい
ませんが、東海大地震予知会座長のA名誉教授は未だに「前兆すべり」で予知
説を捨てていないことがわかりました。この自分の思い込みに拘り、前に、もっ
と観測装置を増やせば予知精度が上がると嘯いている人の話に批判的に触れ
たことがありましたがまさにこの人だったことを思い出しました。
いまだにじたばたしているようです。権威の名の元にことここに至ってもまだ老
害を流し続けるのはもういい加減にして消えてもらいたい(-_-メ)。
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