なんでこんな大地震の予知ができなかったのか(6)(’12/3)
以前、書いてアップしないままでしたが・・・手直ししてアップします。
今年の1/30付けのこちらの新聞(中日新聞)を読んでいて実は驚きました。
やっと下々にもこれまで権威筋の真理みたく宣伝されてきたことに当の地震学者
の中にも疑問を感じている方がいることが公になり、その主張が新聞と言う公器
のメディアにて我々一般国民の目に見えるようになってきたような・・・
ネット見ていると、「『科学的に』前兆すべりは起きるので、東海大地震は予知可
能」という説明が今でもなされています。そして、それが東海地方に集中的に高価
なひずみ計が配置されている根拠にされています。
しかし、この教授は「前兆すべりが起きる」という根拠はあいまいであるとずば
り指摘されていました。そもそも、この説は昔起きた南海地震のときの陸軍の測
定データを昭和44年に分析された方(故人)の分析結果が根拠にされているそう
で、くだんの教授がコンピュータにデータを入れて計算したところ、震源地がまるで
一致しなかったそうです。こんな暴露話を目にすると日本の地震学者が長年、嘯
いてきた『科学的根拠』などどこにあるのかということになりますな(-_-メ)。
そもそも、東海大地震と言うのは一度も単独で発生したことはないそうで、私が
「神戸大震災も北海道地震も今度の東日本大震災も一つも予測さえできずにいた
くせにどこに科学的根拠があるのか」と怒り心頭の「30年以内に発生確率87%」
というのは実際には東南海地震の周期から想定したものにすぎないそうです。
わずかな歴史だけでしかも直接単独のものはないというのに、よくもまぁ、こんな
素人目にさえとても『科学』などと思えないいんちきを綿々と下々に真理見たくに
御託宣してきたものですなぁ(-_-メ)。
実は驚きと呆れかえりで最近新聞で目にした日本地震学の中心の『東大地震研』
の女性の准教授?の話・・・やっぱりこの確率には純粋な科学的根拠など全然な
いそうです。ただ、私はけしからんと反発を覚えたのは、そういう数字を出している
のは『地震学者』本人達なのに、そんな数字を信じている下々が悪いような責任
転嫁の言い草をしてました(-_-メ)。官僚・メディアが一般下々にそれをいかにも正
しい科学的数値として広めていて下々が信じているというようなニュアンスでした。
御自分達、地震学者が過去から綿々とやってきた『原罪』であることに対する反省
など全然伺えない、何か他人事みたいな話でした。『学者・権威』が言うから国民
は信じてしまうのです。この方にそういう自覚はあるのでしょうか?
とうとう、過去、綿々と無視し続けてきた東大にいる米国人地震学者ゲラー博士の
指摘が今回の世界で三番目の原発事故を伴ってしまった東日本大震災を受けて
メディアでも報道され関心の高さから下々にも知れ渡ってしまったゆえに反論など
できないためにこうやって今更になって暴露話が出てきた感がしてます。
それでも、ネット世界では助手かポスドクか院生かわかりませんけど、弟子達が
未だにゲラー氏を中傷罵倒する論調を振りまいてますけどね。で、親分達と言え
ばずっとだま点ですわ(笑)。メディアも同罪ですから聞きにもいかないのか、
『親分』達の反論など全然目にしてませんね。
やっぱり、ネットで漏れ出て来ている「地震学者は今の地震学では地震の短期
予知はできないと本音では考えている」というのは事実なんでしょうね。
前に一度怒りにまかせて書いたものの読んだサイトがどこだったかわからなく
なったので消してしまいましたけど、欧州に世界の地震学者が集まって地震予
知についてのシンポジウムがあったそうで、その結果、
現代の科学では予知は不可能
というのが世界の地震学者のコンセンサスだったそうです。ところがところが、
このシンポジウムには日本の地震学者は誰一人
参加しなかった
そうです。なぜだったんでしょうか?
地震学者の中で「地震予知可能と対外的に言い張ってきた」のは日本の地震
学者だけだそうですが、ネット見ていると、「日本は地震研究でトップクラスだ」と
弟子達が嘯いているのですから、当然師匠達も皆、そうやって自負しているはず
ですから、出席して堂々と論陣を張ればよかったのじゃないかと思いませんか?
結論を見越して「やばい」と逃げたとしか思えませんね。
メディアで報道されたりしたら立場がなくなりますからね。
何が「日本は地震研究でトップクラス」ですかぁ。一般人でそんなもん信じている人
など最早いるとはとても思えません。
同じ理論の地震学でなんで日本だけできるのか・・・で、実際には「全くできたため
しはない」のはご覧の通りです。そして本音は「できない」ということらしい・・・
よっぽどすごい独自の『科学的理論』でも持っているのかと思ったらとても科学など
とは言えない単なる「地震歴史学」にすぎないようですし・・・。いやはや。
「地震予知幻想」で多額の研究費をとってきた手前、本音では「できない」とわかっ
ていながら、表向きはこうやってまだずっと国民をだまし続けているわけです。
自分達が非科学的な「周期」説で数学的操作だけの物理的には無根拠
な30年以内の発生確率87%などとほざいているくせして、現代地震学では説明が
できないだけ(現代地震学が真理だという根拠はなく、少ない観測結果から脳内つ
じつま合わせしているだけの仮説に過ぎないものを真理だと嘯いているだけという
のが私の感想ですが)なのに、地震雲とか発光現象とか動物行動などの主張を全
て頭からど素人の云う「非科学的」なものと決めつけているばかばかしさに心底呆
れ果てています(-_-メ)。
地震国ゆえ、戦前から地震研究がなされてきたようですけど、戦前の研究結果な
どは悉く捨て去られ、西欧理論を崇めたてまつっている・・・。
そして、ネットを眺めれば明白ですが、弟子達も全く同じであり、今後も同じ状況
が綿々と続くだけでしょう。本当はどこかでそういう間違った流れを断ち切る情況
が生まれてくるべきでしょうが・・・勿論、果敢に挑戦されている学者さんもいます
けど、彼らは所謂『地震学者』さんではないんですね。アカデミズムの世界は、
『主流派』だけが幅を利かせています。そして『主流派』というのは自分達の権威
が全てですから、そうでないものは無視か攻撃して潰しにかかるのです。
今の地震学の現状はそんなものなのです。
私は、折角の理化学研究所も関与した『ニューフロンティア計画』を潰してしまっ
たという日本の地震学の現状には完全に失望しています(:_;)
ですから、今回の東日本大震災も予知できなかったのは、決して地震学者が
言った『科学の敗北』ではなく、単に「日本地震学者の欺瞞」が露呈したにす
ぎないのを口先だけの反省そぶりで話をすり替えているだけなのです(-_-メ)
恐らく、本音のところでは、いい研究データが得られたというところでしょうな。
所謂『焼け太り』っていうやつです。だれか、本当に自分自身の綿々とやってきた
ことに真から敗北を認めて学者やめた人いるでしょうか?いませんよね?
もう、我々、日本に生まれ住んでいる下々は、『権威でござい』って大きな顔して
全く無意味な後ヅモ講釈垂れ流すだけの地震学者など当てにせず、地震国日本
に住んでいるからには自分が地震被害にあう恐れは十分あるということを覚悟し
ておくしかないでしょうね。で、私に言わせれば、実はかなり『非科学的』なものを
これだけが正統科学だと強弁しているくせして、厚顔にも、いくら沢山の人が直接
観察していても自分達の学説で説明できないからと『非科学』のレッテル貼りがさ
れてしまっているもの方を当てにしておいた方がまだ得策かもしれません。
『科学』の顔をして、未だ予知できないのをいつまでたっても『データが少ないから』
と逃げて先延ばししていて、それでいて『世界のトップクラス』などと自分達だけうぬ
ぼれている地震学者の言い分と比べて低く見るような根拠などどこにもないのです
から。
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しかし、『日本の』地震学や原子力工学の『権威学者』は日本にいる日本人で助かっ
てますなぁ・・・こうやって、下々が攻撃しても彼らはへとも思っていないでしょう。
訴訟大国の米国だったらとっくに告発されて起訴されているでしょうなぁ。
ネットでイタリア裁判を「いじめ」だと言っている輩がいましたが、彼らの信条なんて
そんなもんでしょうな。御自分達が何をやっていて何を期待されて税金から莫大な
予算を貰っているかを全然理解していないことを如実に表しており、恐らくほとんど
がこの主張と同じ考えをしているものと思いますなぁ。責任感など微塵もないのです。
しかし、本当に、いつまでもこんなことが綿々と続いていいのでしょうか?
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