Cold fusion

1980年代に大きな話題になった常温核反応常温核融合)、定説に反するものであるため、例に
よって頭から否定的な学者が大半で、再現性の問題とあいまって、擬似科学と決めつけられ葬り
さられた感にありました。

しかし、一部の学者さん達はこつこつと研究を進められていたようですね。知らなかったのですが、
反相対性理論などで現代科学批判の論陣を張られるとともに多くの異端科学の紹介をされている
杉岡さんと言う方のサイト(⇒ここです) で最新情報まで詳しく示されており、最早、擬似科学などで
はなくどうやら『本物』であることが、頑迷な物理学界を除き、次第に世界のアカデミズム界でも認
知されてきているようです。ついにはネイチャーにも取り上げられたそうですし、米国陸軍科学者
も追試に成功、NASAでも追試をしているとか。そして米国の化学学会では報告が増えているそ
うです。このまま認知が広がれば、間違いなく21世紀初の大きなパラダイムシフトとなるでしょう。

後20年くらいもしないうちに、再三私が批判している極めて馬鹿馬鹿しい『擬似科学批判』で名を
なしている方は笑い者になるでしょうな。常温核反応を擬似科学と決めつけてますから。この人は、
天動説時代にいたら間違いなく、地動説を擬似科学と罵倒していたでしょうね。
それにしてもこの方は御自分の大学の記念館にその名が残る大先輩の名誉教授を擬似科学者
扱いしていることになるんですねぇ。よく小説やドラマに出てくる、傲慢不遜な若手学者という構図
が目に浮かびます。

全て西欧主流理論のみ盲信している(私の勝手な決め付けではなく、元東北大学西沢先生の指
摘だそうです。⇒ここ<小論文用語素材集>) 日本にあっては本当に両手で数えられるくらいの
方達が特にアカデミズム界では予算ももらえず、傍からの白い目や御自分の学者生命も犠牲に
なされて研究を続行されてきたそうです。アカデミズム界では北大の水野博士は世界のCold
fusionの論文に必ず名前が出てくるくらい多くの業績を挙げられて有名だそうですが、この方は
同僚の方と電気分解実験中にあるはずのない思わぬ多種類の生成物を得たことから自分の昇
進も犠牲にされてこの研究を進められてきたとのことです。
あと、アカデミズムではなく、なんと民間で、三菱重工の岩村博士らが画期的な研究を進めてお
られるようで、そもそもかつてNTTの研究員の方の画期的な研究報告もこの研究に多大な貢献
をされているそうです。

ところで、前述の阪大の名誉教授の荒田先生は元は熱核融合がご専門だったそうですが、その
現状に疑いを抱かれこの世界に代られたそうです。私は前の方の項で熱核融合炉への疑念に
ついて述べましたが、これもすぐに開発できると言いながらどんどん先延ばししていていつ終る
かも不明のまま既にわが国では1兆円以上もの研究費を国家予算から出させてきた熱核融合、
今更捨てられない方達も多いのでしょうね。恐らく、今では間違いだと頑迷に信じている人は
減っているにもかかわらず、今更捨てたらこれまでの学者人生がなんだったかとなるためひし
ひしと迫りくるCold fusionの靴音におびえながらもあえてCold fusionを無視している方達も多い
ものと思います(勝手な推測に過ぎませんが)。

ただ、このCold fusionが『真実』と決定するなら、前述のサイト主の杉岡さんが指摘されている
これも定説に反する異端も異端の説で無視され歴史に埋もれたしまったケルヴランの『生体内
原子核反応』(⇒ここに詳しい)も見直されるべきではないかと思うのですが・・・

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