飛行機の飛ぶ原理?

先日、区の図書館に行ってきました。引越ししたため、今度の図書館は初
めてでしたが、調べたいものがあって行ってきました。残念ながら求めて
いたものは見つからなかったんですが、99.9%仮説というような題名の本
を見つけ図書館で流し読みしてみました。

で、冒頭で航空機の飛ぶ原理は実はわかっていないというような話が出て
きて驚きました。通常、一般啓蒙書などでは翼の形による上下空気の速度
差で負圧になり揚力が発生するというベルヌーイの定理で説明されていま
すがこれを間違いだと主張する物理学者がいるということでネットで反響
というか飛ぶ原理をどのように説明しているか調べてみました。

ちなみにくだんの学者はフェルミ研究所のアンダーソンという人だそうで
す。一般啓蒙書どうりならどうして背面飛行ができるのだということなど
現代の説明のおかしさの指摘と飛ぶ原理はニュートン力学の作用反作用で
あると主張されています。

ネット見るとこの主張のせいか、結構、飛行機の飛ぶ原理についてのQ&A
とか解説とかありました。で、啓蒙書にあるベルヌーイの定理による負圧の
説明だけでは航空機は飛ばないのは事実だそうです。どうも、物理というよ
り航空工学という世界で航空機は設計され飛んでいるようですね。飛ぶこと
の完全な原理は解明されていないようです。
どうやら後だしじゃんけんでベルヌーイの定理説明が出されたようで・・・

ただ、ネットで見ると、完全流体を仮定しているベルヌーイの定理をそうで
ない空気に適用するのは間違いだという主張や、流体力学で計算されて設計
されているという主張(ライト兄弟の航空機さえそうだという主張)など、
調べるたびに賛否両論、異端論などが目に付きました。

で、冷静な意見もあり、実際にはベルヌーイの定理だけでなく渦という概念
も原理に関与するという説明も目にしました。よく理解されている方達は、
一般啓蒙書で述べられている説だけでは飛ぶのには弱いとちゃんと言明され
ていますから、件の学者の説の一部は同意も全面的同意ではない方達、前述
のように異端説でベルヌーイ説を否定する方、逆に、一般啓蒙書説明信者の
ような方など色々と目にしました。

で、私は後者二つには組み出来ませんが何により賛同できるのかについては
不勉強で全然今のところわかってません(^_^;)

ただ、この項目を挙げたのは、定説みたいに一般啓蒙書で書かれていること
にもつきつめるとずいぶんうさんくさいものがあるなぁということを改めて
感じたのと、冒頭の99.9%云々の著者の主張は定説だと信じて終わってはい
けないよ、それでは科学の進歩はないよということだと理解しました。

で、いつも驚くと共にあきれ果てているのですが、この本の最初から最後ま
でけちょんけちょんにけなしている人がいました。どうもこういう人は教科
書の定説以外は全部とんでもと考えている定説信者なんだろうと・・・

言論の自由はありますけど、私から見ると逆に自分の品位を落とし込めてい
るなぁって感じてしまいました。

ただ、この件でもいくつか目にしたのですが、「物理は仮説です。否定材料
がなく肯定材料ばかりなので現在正しいとされている」という一種いかにも
冷めたかのような言説が目に付くことです。私には何かあらかじめ逃げ場を
作っているかのように見えてしまいますが・・・。定説肯定派で反対者へは
とんでもさん扱いして批判というより罵倒に近いような言動をされる方など
にそういう方がいらっしゃるのですごく嫌な感じがしています。

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