衣笠山(278m)〜滝頭山(258m)縦走

      [愛知県田原市](2007/1/13)


【参考ガイドブック】新こんなに楽しい愛知の130山(風媒社)
          名古屋周辺の山200(山と渓谷社) 【国土地理院1/25000地図】田原など

もう冬なので、普通の山は積雪の恐れがあり、積雪があるとみな一級の冬山になってしま
うため、冬の間は1000m越えるような山に行けず、まだ昨年から本格的に(?)山歩きを
始めたばかりなのに一丁前に鬱憤が溜まってました。

そうなると、候補は年中適期ってガイドブックにある標高の低い里山しかありません。
しかし、歩き時間1〜2時間程度ではつまらないし、山頂近くまで自動車で行ける山もこれ
またつまらないし、景色が見えないのもつまらないしとなると当地では候補も限られてしま
います(その気で探せば一杯あるんでしょうけどね(^_^;))

先月は楽しみにしていたピカ一人気の里山縦走してしまい、さて、どうしようかとガイドブ
ックをあさり、またネットサーフィンで探してと・・・。
で、実は前日朝まで、別の候補で一旦決めていたのですが、ちょっと短いかもと悩んでし
まい、再び夜に探して、ちょっと遠めですがこれも候補に考えていた山に決めて行ってき
ました。

・・・って、ここまで山名を記載しておりませんでしたが、踏んだ山名は衣笠山滝頭山で、
共に愛知県田原市に属しています。
田原市は渥美半島の根本の方、豊橋のお隣の市です。渥美半島は冬でも比較的暖かい
所で先端の伊良湖(いらご)岬付近まで背骨のように中央に低い山並みが繋がっています。
明石山脈から続く山塊という説もあるようです。

map_1   渥美半島と田原市位置

1.登山口までの往路

東名高速道路豊川ICまで行き、カーナビにしたがって、豊橋市内を通り、田原市へ。
実は渥美半島は何度も先端の伊良湖岬まで行っていて、そのとき通る道がありますので、
てっきりその道を行くものと思いましたら、なぜか往路は豊橋市内を通るルートが指定さ
れました。復路はいつもの道でしたが。

やがて、田原市内に入り、前方に「蔵王山」を初めとする低山山塊が見えてきました。

ここは300m未満のピークがいくつかあり、田原市観光ガイドではトレッキングコースとして
紹介されています。

実は滝頭公園の駐車場に行くのに、2回も道を間違えて戻りました(^_^;)。カーナビの指示
通りに走ったのですが、あまり付近の地図を見ておらず、道を勘違いしてしまいました。

map_2   衣笠山付近地図
map_3   登山道

2.駐車場〜衣笠山(ルート@)

衣笠山
                      衣笠山

往路で来た道を少し戻り、衣笠山遊歩道入り口から登り開始。
しかし、この山、初級で見た目は穏やかな山なのに、登りに使った道も下りに使った道も
めちゃ急でした。いわば直登道でしたから。登山口から頂上までの高低差は約230m程度
だったんですけどね。

登山口までの道
              駐車場〜登山口までの道
衣笠山登山道@
                      衣笠山登山道@

初心者向けハイキングコースということでいつもは苦手とする階段は写真のように段差が
低くよかったんですが、実は階段が少ないという・・・。

ま、それでも遊歩道そのものをのんびり進み、やがて尾根に入りすぐに分岐に。何も説明
がなかったのですが、恐らく右手は小衣笠でガイドブックには木組み展望台と表記されて
いる所に向かう道だったろうと思いますが、行きませんでしたので今も展望台あるのかど
うか不明です。

衣笠山登山道A
              衣笠山登山道A
道端の椿の木
                      道端の椿の木

ここで左手に進みましたが、道はおだやかな広い道で、道端には花が咲いた椿の木があり
ました。

しかし、ガイドブックに記載があったあずまやはここにはもうありませんでした。

やがて、右手に林道が車止めして登山道まで来ている所がありました。車が置けそうな感じ
でしたが、1台も止めていなかったのでここまで車で来れるのかどうかは不明でした。

そして上記地図では赤色破線と黄土色破線の交点箇所に来ました。ここには方向指示標が
ありました。地図の黄土色破線はジョギングコースとされている道で、これは地形図にも記載
された道です。
衣笠山方面の方向指示標
              衣笠山方面の方向指示標

前述の広いゆったりとした平坦な遊歩道はジョギングコースの方に続いており、ここから
衣笠山への道は途端に狭くかつ急登になりました。ほぼ直登で頂上まで続いていました。
そして、遠くからは伺いしれないのですが、意外に岩山でもありました。
登山道の一部には下の写真のようなちょっとした露岩部もありました。

衣笠山登山道A
              衣笠山登山道A
露岩部
              衣笠山登山道B露岩部

そして、松尾岩という表示がある大きな岩が見えてきました。
松尾岩
              松尾岩

この岩への道、勘違いして寄り道かと思いましたら、ちゃんと裏を迂回していくような道
となっていました。

頂上直前(すぐに頂上があると知らずに(^_^;))で、遅れている娘を待っていましたら老
夫婦に抜かされてしまいました(本日、初めて合う登山者)(^_^;)。
で、ふと上を見たらなにやらもう頂上すぐの感じ・・・。で、先を急ぎましたら、三叉路が
あり、右手は少し開けていて上の左隅に小さな社のある岩がありました。どうやら、こ
こが衣笠山頂上。広場も無く、その岩が道の右手にあるだけ・・・。ここでまだ来ない娘
を待っていましたら、本日二組目の中年夫婦がこられました。遅い娘はもう4人に抜か
されて(^_^;)。

頂上の岩
                    頂上の岩
眺め
                 頂上の岩の上からの眺め
三角点
                      衣笠山三角点

やっとついた娘は怖がって岩の上には登りませんでした。岩の向こうは切れ落ちてました
からねぇ。私もちょっと今日は高所恐怖症が頭をもたげました(^_^;)

3.衣笠山〜滝頭山(ルートA)

滝頭山
                      滝頭山?

さて、次は滝頭山(たきがしらやま)に向かいました。

ところが、衣笠山頂上からしばらくはすごい急な下り坂。滑りそうな所も多く、固定ロープ
の取り付けてある所もありましたが苦労しました(^_^;)

怖がりの娘はやはりちっとも下りてきません。で、待っていましたら4人の老年夫婦パー
ティにまたも抜かされてしまいました(^_^;)。固定ロープ見て、「これは楽だ」と使って下り
て行かれました。私は使わなかったんですが、娘に真似させました。

固定ロープ
                      衣笠山下りの固定ロープ

山登りでは急登は体力的は辛いですが、怖くは無いんですよね。一方、急な下り坂は苦
手とする方が多いそうです。手がかりもなく、落ち葉がある土の急斜面は滑るので本当
に苦労します。私は本で読んだように斜面に足裏全部をつけて小股で歩くように努めて
いるんですが、それでもちょっと気抜くと滑るんですよ。
大体、山登りで膝や足を痛めるのは皆、急な下り坂です。

やがて、急坂が終わり突然のように広い緩やかな道になりました。地形図でも等高線が
広くなっている所です。そして、ガイドブック通り、あずまやが左手に現れました。
一休みしようかと思いましたが、誰もいないし、やはり先を急ごうと結局、寄りませんでし
た。

あずまや
                      あずまや

そして道が二手に。どうやら、直進は小ピーク超えるもので、左手は小ピークを左から巻
いて行く道・・・両方の道は前述のHP地図では先で出会うように描かれていましたので
娘の体力を考えて楽な左の巻き道を進みました(^_^;)。

やがて、前方下に舗装道が現れました。仁崎峠です。
仁崎峠
              仁崎峠への下り部分
仁崎峠から滝頭山への登り口
              仁崎峠から滝頭山への登り口

1/25000地形図は等高線が10m単位で引かれているため、この登りの尾根道は平坦に
見えましたが、以外に上り下りがありました。そして、やがて、地形図通り急登にな
り、固定ロープがしばらくに間張ってありました。片手にスティック、もう一方の手を持ち
で固定ロープますと辛い急登も少しは助かりました(^_^)。ここで数人の下りて来る団体
さんと出会い挨拶しました。

やがて、右手に北ののぞきという展望のよい場所が現れました。ここも低い岩があり、
上から三河湾が望めました。
北ののぞきからの眺め
                      北ののぞきからの眺め

ここでまた遅れている娘を待っていましたら若い男女4人のパーティに抜かされました。

娘が近づいてきましたので、再び登り開始。やがて目の上に小さな石垣が現れました。
どうやら滝頭山頂上です。で、頂上は狭く、眺望がある所は先ほど抜いて行った若い男
女4人組が占有し、風がない反対側の部分はこれまた衣笠山下りで抜かされたパーティ
が占有してましたので、娘を待つ間、どうすべぇってしばらく思案にくれました(^_^;)

で、娘がまもなく到着し、衣笠山で抜かされた方達が腰を上げられ、やれうれしや。で
そこに4人の中年女性パーティが到着。そしたら、ちょっと下に空地があり、彼女達は
そちらにおちつかれました。

冷たい風が吹いてましたので休むと寒い。中厚手のフリーズセータを羽織ました
(今日は寒いだろうといつもの厚手山シャツの上に薄手のフリーズセータを着て、更に
私はその上にいつもの背中が網になったベスト着てましたので更にその上にです)。

いつものようにストーブとクッカーを出し、早速お湯を沸かしました。その間にコンビニ
おにぎりを、500mlポットで朝沸かした熱いお茶を持ってきてましたのでそれを飲みな
がら食べました。お湯が沸いて今度は我家の最近の山の定番、カップヌードルを食べ
ました。その後、これまた定番で、私はコーヒー、娘にはスープを作ってやりました。

また例によって、我家が最後まで頂上でねばってました(^_^;)。4人組男女もいなくなり
ましたので、展望もゆっくりと楽しめましたが、ガイドブックか何かでは確かこの滝頭山
は眺望がなかったはずなので私的には嬉しい誤算でした。
滝頭山表示板
                   滝頭山表示板
滝頭山頂上
                   滝頭山頂上


4.衣笠山〜滝頭山(ルートB)
さて、実は私自身は更に南になる藤尾山にも行くつもりをしていましたが、娘が疲れたと
いいますので、時間も早く、私自身は体力的に大丈夫だったんですが、皆さんが進まれた
下り道の方へ進みました。これは反対側から駐車場に戻れる道です。

実はここには楽しみにしていた場所があり、藤尾山に行ったとしてもまた戻ってきてこの
道に来るつもりでした。

この山も下りは比較的急でしたが、露岩が多く、足を置くところがありましたので、衣笠
の下りほど苦労はしませんでした。

やがて、楽しみにしていた「恐竜の背」と言われる奇岩が現れました。
恐竜の背
                      恐竜の背

ここへは寄り道になっていましたが、片側が切れ落ちていましたのでちょっと怖かった
です(^_^;)。それにしても恐竜の背とはよく言ったものです。

更に下りますと、次に懺悔岩というのが現れました。なんで懺悔岩ですかねぇ。
懺悔岩
                      懺悔岩

やがて、やっと狭い登山道から遊歩道に至る広場に出ました。右手に不動滝の方向
表示標が現れ、そちらに少しだけ登りましたら、細い流れの不動滝が現れました。
滝の前にはちょっとした建屋があり、お賽銭いれもありました。

不動滝
                      不動滝

そして、やっと下り、滝頭公園の二つの池が左手に現れました。池にはカモが沢山遊んで
いました。

滝頭公園の池
                      滝頭公園の池



5.復路
復路もカーナビをセットしましたが、今度はいつもの私が伊良湖岬に行くとき通った道
でした。すなわち国道23号線に出て、途中から右折しまっすぐ豊川ICまで行くとい
う豊橋市内を通過しない道でした。

ここの国道23号線は一昨年まで有料の橋がありましたが、こちらは無料になりました。
私のカーナビは料金所案内してます(笑)。あと、豊川ICまで行くところに小坂井バイ
パスという¥100の有料区間がありますがこちらはまだ有料でした。

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