継鹿尾山(273m)〜鳩吹山(314m)縦走
[愛知県・岐阜県](2006/12/10)
【参考ガイドブック】新こんなに楽しい愛知の130山(風媒社)
名古屋周辺の山200(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】犬山など
今週は元々週末は雨予報で、通常山歩きする土曜日には用事があったので山歩きはし
ないつもりでしたが、金曜日になり、日曜日の雨マークがなくなりましたので、次週に予定
していたとっておきの超低山の縦走に行ってきました。
木曽川のすぐ東から南側、愛知県犬山市と岐阜県可児市に跨って南西から北東に広が
る低い山塊があるのですが、ここは交通の便もよく、低山なのに眺望に優れているため、
登山というより、人気のハイキングコースとなっています。
この山塊のピークはいずれも200〜300m前後と低く、国土地理院1/25000地形図には標
高だけ表記され、山名は記載がありませんが、三角点のある山があり、どのガイドブック
にも記載され、今回縦走しました二つの山には三角点があります。
本やネットの写真を見て、前々から山歩き候補にしていたのですが、低山のため暑いうち
はたまらないので遠望できる高山が雪化粧する12月にとこれまで我慢してきました。
・・・って、ここまで山名を記載しておりませんでしたが、踏んだ山名は継鹿尾山と鳩吹山
です。尚、前者は愛知県犬山市、後者は岐阜県可児市に属しています。
1.登山口までの往路
今回、山塊を西側から東側まで縦走することとしたため車では回収の問題があったため
と幸い、交通の便がよい場所にありましたので、電車で行きました。電車での山歩きは昨
年、市内の緑地に地下鉄とバスで行って以来、やっと二回目ですが、今回は地下鉄と名
鉄電車での山行きでした。
地下鉄名城線で金山駅まで行き、名鉄犬山線に入る鵜沼行き特急電車に乗り替えました。
4両編成で全車指定席。日曜日朝7時台のためか、車内はがらがら。名鉄にしては珍しく
トイレがついていて助かりました。
ま、それにしてもザッグを背負い、軽登山靴履いてという山歩き姿でしたので実は少々、
照れくさかったです(^_^;)。
最近、面倒になっておにぎりなどを又作らなくなってしまいましたので、金山駅内コンビニ
でおにぎりや携行食糧(チョコレートなど)を買い込みました。コンビニは○Kでしたので
自分で作るようになる前にはよく近所の○Kで買いました2個入りの丸い海苔で包んだお
にぎりセットがあり、久し振りにそれを買いました。
犬山線特急は金山を出た後、名古屋(JR名古屋駅そばで地下ホーム)、岩倉、江南、犬
山の順で止まり、思ったより早く(7:50)に目的の犬山遊園駅に到着しました。実は、私達
の乗っていた車両はがらがらの上、犬山で皆下車してしまい、その後、私達だけでしたが、
犬山遊園で下車したのも私達だけだったようです。
犬山遊園駅は犬山駅の次の駅で名鉄線路と道路橋が一体になった犬山橋(木曽川鉄橋)
の手前にあります。犬山橋を渡ると終点の鵜沼駅(岐阜県各務原市)がすぐです。
この鵜沼駅、私は実は結婚した頃に近くの公団団地に住んでいて3年くらい利用した駅で
した。名鉄犬山線で通勤していたんです。ですから、懐かしかったです。
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犬山遊園駅
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2.犬山遊園駅〜寂光院
この間は言わばウォーキング
です。
まず駅のトイレで用をたしまし
た。何故か山に行くとすぐに用
を足したくなるので困り物です。
そして、いよいよ出発。駅の東
側をまず北側に進み、木曽川
南側道路に出ました。左前に
名鉄の木曽川鉄橋前方木曽
川の反対岸にある中がくり抜
かれて木曽川側にガラス窓の
洞窟のある岩山が見えました。
地図によると城山という地名
になっています。
ここで写真撮っていましたら、ザッグ背負った男性が挨拶をされて通り抜いて行かれました。
すぐに川のそばにあるトイレに入られましたのでまた私達が抜き返しましたけどね。
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名鉄鉄橋 |
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木曽川対岸の岩山(右後ろは鵜沼<岐阜県>の街並) |
やがて、ガイドブック通り、右手に入る道がありましたのでここで右折し山側に入りました。
そして突き当りを左折。モンキーセンターの北側の道を車に注意しながら歩き、突き当た
りの三叉路を左折。道の右端をまた車に注意しながら北向きに歩くと、木曽川沿いの道
路に突き当たる前(最初から木曽川沿いの道をここまで歩けばいいのですが、ガイドブッ
クに忠実に歩きました)右手に小さな公園が見えてきました。ここに便所があり、又催しま
したので、行こうとしたら昨日の雨で濡れた落ち葉でつるっ・・・危なかったです(^_^;)。
しかし、私に近づこうとした娘はなんとすってんころり。ザッグのおかげで頭も打たず事な
きをえましたが、ビブラムフォーム靴底登山靴でもあかんですねぇ(^_^;)
ここを鋭角に戻るように道があり、犬山ユースホテルのある山林の南を巻くように進みまし
たら、また三叉路に突き当たり、ここを左折して進みますと、目の前、左に曲がる方向に赤
い橋が見え、右手に寂光院の看板が現れました。
小さな駐車場があり、その右手に舗装道路があって、途中から左に入る参拝路という標識
がありました。しかし、すぐ迷う私。参拝路を歩くか舗装道路を歩くかと悩んでいましたら自
転車で岐阜からいらっしゃったというおじいさんに左側でよいことを教えていただきました。
彼は先月にもここにいらっしゃったとか。で、先月はまだ全く紅葉しておらず木々は青々と
していたそうです。
今年は既に紅葉は山歩きでなんども楽しんでいましたので、とりたててここまで触れていま
せんでしたが、犬山遊園駅からここまで今年の紅葉の遅れを象徴するかのように紅葉の
真っ最中でした。
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遅れて紅葉真っ最中 |
さて、階段を登ると、左手奥に茶屋とお堂がありました。右手にも駐車場があるため、朝
早くから何人もの方が来ていました。私達はお堂にてそれぞれ¥100のお賽銭(^_^;)。
お堂の右手階段からいくつか階段を登りましたら右手に本堂が現れました。ここは本堂
裏側で、本堂右手を頭がつかえそうに低い渡り廊下の下をくぐって表側に出ました。右手
には弘法大師像がありました。先ほどのお堂とこの本堂でそれぞれ百円のお賽銭を出し
て今ちょっと私を悩ませていることについてお祈りしてきました(^_^;)。
3.寂光院〜継鹿尾山
いよいよ本堂裏手左手から登山開始。ここには三角点方面表示がありましたが、継鹿尾
山がこの寂光院の枕言葉のようで単に三角点0.8KM30分としか書かれていませんでした。
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登山口 |
継鹿尾山(273m)頂上までは段差の大きい階段、露岩ありの低山ながら思わぬ厳しい登
山道でしたが、ハイキングコースですから、登山スタイルでなく手ぶら、スニーカ姿の親子
も登っていました。
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継鹿尾山への道(1)木の階段 |
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継鹿尾山への道(2)岩場 |
やっと到着した継鹿尾山頂上。あずまやがあり、西側が開かれて眺望抜群でした。
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継鹿尾山頂上あずまや |
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継鹿尾山三角点 |
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岐阜県各務原市方面眺望 |
先ほどの親子はここから戻って行かれました。私達はここでザッグを下ろし、ペットボトル
のお茶を飲み、しばし西側に開けた素晴らしい景色を眺めました。ここからは名古屋駅
前の高層ビル群や遠くに雪をかぶった山が眺められました(同定できていませんので山
名は省略します(^_^;)。写真も遠いためか私のデジカメではうまく写っていませんでした)。
ここで中年男性2名のパーティが。革製登山靴履かれていて、聞こえてきた会話から一方
の方は山登りのベテランに見えましたので先に行かれたら出発しようと思いましたが、な
かなか出発されないため、あきらめて先に出発しました(結局、最後の最後の方まで先に
行かれることはありませんでしたが、話し声が聞こえてきてとても気になりました(^_^;))
4.継鹿尾山〜西山休憩所
道は東海自然歩道になり、いくつものアップダウンがありましたが、さすが自然歩道だけ
あって各所に休憩用ベンチがありました。昨日の雨で濡れていて座ることはできませんで
したが(^_^;)
この道も木製階段あり露岩ありの道でした。
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東海自然歩道(1) |
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東海自然歩道(2) |
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やがて、前方になぜかわからない柵が見えてきました。そして、右手がばてたらエスケー
プコースと考えていた善師野登山口方面に行く辻に出ました。東海自然歩道はこの善師
野方面に続いており、私達はここから東海自然歩道とわかれて直進方向の道に入りまし
た。このとき、後方からわいわいがやがやという団体さんの声がし、嫌だなぁと思いました
がすぐに遠ざかりましたので善師野方面に進まれたようでした。
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道の中央にある柵 |
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東海自然歩道との分岐 |
実は先ほどの辻ではこちら方面の表示が何もなかったので一瞬心配しましたが、地形図
通り上に送電線と鉄塔が前に現れましたのでこの道で間違いないと確信できました。
やはり1/25000地形図は有益です(^_^)。ガイドブックの概略地図では細かいところはわか
りにくいですから。
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送電線をくぐる |
やがて、小さな急坂を下りると地形図には151mとある林道との辻に出ました。ここで、ちょ
っと休憩していましたら先ほどの2人の男性パーティが娘を追い越してやってきました。
で、熊もいない山なのにラジオを鳴らしていました(-_-;)。追い抜くかと思いきやなんとそば
にあった丸太にでんと腰下ろされてしまいました。
すぐに出発されそうになかったので、ここでペットボトルのお茶を飲み、またやむおえず先
に出発しました。林道を横切り、すぐに急登になりましたが10分程度で勾配が緩やかに
なりました。
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林道との辻 |
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林道からの急な登り |
アップダウンの道をどんどん進みましたらやがて、再び送電線鉄塔がある眺望がよいとこ
ろに出ました。この山が人気なのはこういう低山ながら眺望のよいところが登山道のいた
るところにあることです。
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西山休憩所に向かう途中の眺望 |
そしてやっと西山方面(鳩吹山北回り登山道)と西山休憩所方面との三叉路に到着。
ここには数人の団体の方が休憩され、一人の方が器用に草笛を吹かれていました。
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西山方面登山道 |
すでに12時を回りおなかもすいてましたので、西山に行くのはやめ、西山休憩所に急ぎ
ました。そして、前方右手にあずまやが見えてきました。
あずまやの中は先ほどの三叉路で写真を撮ったりしているうちにやっと追い抜いていかれ
た2人のパーティのほか、数人がもういたため、あずまやの外側に置かれた丸太に陣取り
ました。
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西山休憩所 |
いつものように、ザッグからおにぎり、ストーブ、クッカー、水(今回は1L+0.5L)、
カップヌードルとお茶を入れた0.5L魔法瓶(これらは娘のザッグ)などを出していつものよう
にお湯を沸かし、カップヌードルを食べ、娘にはスープを作ってやり、私は魔法瓶のお茶で
おにぎりを食べました。それからいつもの定番であるペーパードリップのコーヒーを楽しみ
ました。しかし、今回はストーブでお湯を沸かしていたのは私くらいでした(^_^;)。
そもそもこの山の見晴らしがよくなったのは大規模な山火事がかってあったためだそうで、
火気厳禁って看板がありましたからよかったのかなぁってちょっと気になりました(^_^;)。
そもそも煙草を吸う人が全然いませんでしたから・・・私くらいでした(^_^;)
今日はあまりゆっくり休むつもりはなかったのですが、それでも結局1時間程度ここで過ご
してしまいました(^_^;)。
5.西山休憩所〜鳩吹山
さて、いよいよ次は最後の目的地である鳩吹山への道です。
実はここから下山する道があるんですが、すぐに急な下り坂があり、皆そちらに行かれるの
でここから下山されるのかなと思ってみてました。しかし、地図を見ますとどうやらここを
下りて途中から下山道と分かれて登り返すような感じになっていました。でも、心配で周囲
を見てきましたがやはりここから下りる以外に道はありませんでしたので意を決してこの急
な露岩のある下り坂を下りました。どんどん下るのでやはり不安が頭をよぎりましたが(^_^;)
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露岩のある下り道 |
しかし、やっと分岐の標識が現れほっとしました。
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鳩吹山方面分岐 |
ここからもアップダウンが続きました。やがて前方に上る道がはっきり見える場所が出て
きました。鉄塔が2本立っているのは鳩吹山です。
振り返って歩いてきた方面をなんども見ました。というのは本で「たおやかな道」という
写真を見てそれを見るのが今回の目的だったからです。しかしながら木々が増えていて、
本の写真ほどの眺望が得られませんでした。下の写真がどうもそれらしいところですが。
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鳩吹山への道 |
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振り返って見た西山方面への道 |
最後の方は急坂でしたが、頑張って登り単独登山の中年女性に先に行かせて貰いやっと
鳩吹山尾根に到着しました(^_^)。ここから右方面に二本の鉄塔が見えましたので頂上は
右手に少し登った所です。
この到着点の前は切れていて可児市や遠方の山々が見渡せました。ここも眺望抜群でし
た。ここで、遅れている娘を待つ間に先ほど追い抜いた女性に追い抜かされました(^_^;)
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鳩吹山尾根から見た木曽川 |
娘の到着を待って、いよいよ右折し頂上へ。そしてやっと広場になった頂上に到着しまし
た。本の記述とは異なり、木立が増えたため360度の眺望ではありませんでしたが、雪を
かぶった御岳や雲に隠れかけている白山、そして北アルプスの雪の峰峰を眺めることがで
き、来た甲斐があったと十分満足できました(^_^)。
この眺望が目的でしたから。
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鳩吹山頂上と眺望(遠くに御岳、右端はアルプス) |
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鳩吹山三角点 |
6.鳩吹山〜名鉄可児川駅〜帰着
十分楽しんだ後、いよいよ下山を開始しました。で、少し下にあずまやがありました。
何人もの方達が休んでいいらっしゃいました。
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鳩吹山あずまや |
そして、ここあと完全に道を間違えてしまいました。下山口名が違うのでおかしいと思った
のですが、元々1/25000地図にはこの付近の道がなく、概略のガイドブック地図のみだっ
たために完全に判断をミスってしまいました。大脇口登山口に下りなければいけなかった
のにあずまやの左側にちゃんと道があって標識もあったのに小天神という名称に惑わさ
れてしまい、これは先のところに下りる道だろうと(1つのガイドブック地図がこのあずまや
を通って先に進むように描かれていたためでした)勘違いしたためです。
結局、急な下り坂をどんどん下りたら下に墓地が見えてきました。それで地図を見て別の
ガイドブックコピーを見たら・・・やっぱり違う登山口。真禅寺登山口に下りてしまいました。
目的の登山口より南のほうの登山口でした。
で、トイレで用を足し、地形図を眺めて目的である名鉄可児川駅をめざしました。駅まで
2.6kmという表示。思わぬ余分な歩きをすることになってしまいました(^_^;)。ま、幸い平坦
な道で体力的にも余裕があったので悔いはなかったですが(^_^;)。
土盛の高架になっている国道41号線の左側まで来たとき、車止めした東海自然歩道とい
う標識のある道が前方右に現れ、向こうから登山スタイルの中年女性が歩いて来るのが
見えたため、いいかなとこの道に入りました。で、女性とすれ違うとき挨拶しますと、これが
私の大間違い。実はこの女性も間違えて国道41号線越える道だと思っていたようで、結局
もとの道まで一緒に戻りました(^_^;)。で、国道41号線のガード下をくぐり、左手に本来下り
る予定だった登山口への道が現れました。この中年女性とはここで別れました。
後はずっとこの道を辿ると駅に行きつけるはず・・・。そして可児川にかかる橋にかかりま
したら、この川、思わぬ渓谷で驚きました。もう街の中だったからです。
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思わぬ渓谷の可児川 |
どんどん道を先に進みましたがなかなか駅が現れないため、たまたま道のそばにみえた
おばさんに、「西可児駅はこの道でいいですか?」「西可児でなく可児川駅ならすぐです」
って・・・。先ほどの中年女性が西可児駅云々って言っていたので思わず間違った駅名を
聞いてしまい、えらく恥ずかしい思いをしました(^_^;)。子供の頃、祖母がいつも睡眠薬
替りに話をしてくれた「ぴょっとこしょ」という話を思い出しました(^_^;)(^_^;)
可児川駅は有人駅でした。ここから名鉄広見線で犬山に向かいます。で、犬山から特急に
乗るつもりで特急券買えるかと聞きましたら買えるとのこと。で、そのうち駅員が気がつき
今度の電車なら犬山から名鉄犬山線に入り、内海行きになって一番早く金山につくとのこと。
で、すぐ電車が来るというので慌てて乗車券を買い無事乗ることができました。遅れると手前
に遮断機があり乗りそこなうところでしたから。
電車はロングシート。でもがらがらでゆうゆう座ることができました(^_^)。
帰りは行き以上に人が多い金山駅まで戻ってきてちょっと登山スタイルと汗臭さが気になって
ちょっぴり恥ずかしい思いをしてしまいました(^_^;)
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