養老山(859.3m)
[岐阜県養老町](2006/12/2)
【参考ガイドブック】名古屋周辺の山200(山と渓谷社)
新分県登山ガイド 岐阜県の山(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】養老
前回、11月4日まで三週連続で行って以来、都合や天気のため山歩きをしていなかった
のですが、やっと天気・都合ともよしで、しかも心配してました胃カメラ検査も無事だったこ
ともあって寒くはなりましたが三週間ぶりに山歩きしてきました。
元々、12月にもなれば岐阜県や長野県の1000m以上の山は雪の恐れがあるため、冬中
は雪の恐れの少ない県内のせいぜい数百mの山にしようと思っていたのですが、車での
山行きで興味がある山の中でまだ行っていない低山はほとんどないため、唯一、東海自然
歩道があって人気の近場の山を候補にしていたものの、ガイドブックやネット記事眺めて
いても本当のところあまりおもしろそうじゃななぁって思い、あれこれ悩んでました。
(とっておきの電車で行く低山縦走の山はまだまだ時期が早い、勿体無いと考えていました
ので)。
で、色々見ていましたら、ふと私の中で候補が急浮上しました。実はガイドブックでは適期
が11月までになっていたのと1000mに達しない低山でも、雪の降りやすい地域にあるため
冬の候補からはずしていたのですが・・・。
それが今回行きました養老山地です。
養老山地は岐阜県大垣市、養老郡養老町そして三重県いなべ市(旧北勢町部分)とに
広がる山地で三重県と滋賀県の県境に連なる鈴鹿山脈の東にある山塊です。この山地も
鈴鹿山脈と同様、東側が険しく、西側がおだやかになっています。鈴鹿山脈のような岩山
の険しさはありませんが。
養老山地の最高峰は笙ケ岳(しょうがたけ、908.5m)ですが、今回はこの山は時間の関係
で敬遠して、養老の滝近くの登山口から南に続く稜線上にある三つの山を歩いてきました。
登山口近くから順に、三方山(730m)、小倉山(841m)そして養老山(859.3m)です。
三角点は一等三角点が養老山にあり、小倉山は1/25000地形図に名前はないはずです。
しかしながら、最近の私の山行きの楽しみである眺望は養老山にだけありません。ですから
三方山と小倉山の眺望がなかったら私の候補としては下のほうだったと思います。
1.登山口までの往路(ドライブです)
ネットで見ましたら、まだ登山口
の養老の滝付近は紅葉真っ最中
とのことでしたので、駐車場がや
ばいと思ったことと、晴れ時々曇
という天気予報から、なんとなく
午後になるとやばくなるかもしれ
ないなと考え、今日も朝早く家を
出ました。
松河戸ICから東名阪に入り、楠
JCから名古屋高速特別区間を
小牧まで走り、小牧ICから名神
高速に入りました。
そして、一宮PAのコンビニに寄り、おにぎりやお茶の小ペットボトル、板チョコなどを購入し
トイレをすませ、ここでカーナビをセット。なぜ家でセットしなかったかといいますと、私のは
一宮から名神に入るコースを指示することがわかっていたからです。これでは一宮PAには
寄れないためです(^_^;)。
大垣ICで高速から下りて、一般道へ。カーナビの言うとおり走ったのですが、行きと帰りで
少しコースが異なっておりました。
名神高速大垣ICを下りた所は国道258号線です。
往路はここを少しだけ南に走り、すぐ浅草4という信号で右折し、市道を少し走って、県道
225号線に左折。牧田川を渡り、橋の先を右折。牧田川の堤防道路となっている県道30
号線に入りました。そして高田橋南信号を左折し県道96号線に。南側に走るとやがてこの
道は右にカーブし、また左に曲がってちょっとややこしい形の石畑信号を直進し、県道56号
線に入りました。そして養老公園東で右折。途中から右手に養老の滝の方向指示に従って、
細い道に。曲がりくねった大型車進入禁止というこの道を進みますと、目前に有料駐車場
が見えてきました。料金支払うゲートがあったのですが、まだ7時台のため誰も小屋には
おらず。どうしようかと思いましたが、すでに駐車場には登山準備している団体さんがいた
ため「ま、帰りに支払えばいっか」と入り、駐車しました。
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養老の滝上駐車場
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写真の前方左側が養老の滝に下る道です。駐車場の左側は食堂などとなっていました。
前方にあるのは便所。カプセルが男子小用2個、男女共用2個ありました。
それにしても写真でもわかるように今年の紅葉の遅れを象徴するように駐車場付近は今
紅葉まっさかりでした。
2.登山道
時間も早かったので私達は
ゆっくりと準備。トイレをすま
し団体さんが先に行ってしま
うのを待って出発。
登山口は駐車場から少し道
を戻り、右手に入る入り口を
鎖で車止めした林道でした。
林道をゆっくりと歩き始めま
したら、スティックと腰にポー
チのみの身軽なおじいさんが
追いいてきて「どこまで行か
れますか?」と。「養老山です」
と私。聞かなかったですがど
うやらこのおじいさんは一番
近い三方山までだったようで
す。先に行かれましたが、途中で早々と出会いましたから。
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登山口(上から見て) |
少し林道を歩きますと二手に分かれていました。ネットで見ておいたので迷わずここは左
手に下りました。すぐにこの林道は先が閉鎖されており、登山道は右側方向の指示があ
り左手が堰堤になっている河原に下りました。河原は川の先と途中右側から閉鎖された
林道の下を通る大きな鉄管から流れ出ている水が細くちょろちょろと流れていました。
そして、先に登山道口が見えました。
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ここを左に入る |
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林道行き止まり |
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堰堤 |
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河原(対岸に登山道が) |
河原を渡っていよいよ登山道に入りました。ここは尾根に取り付くまで、九十九折の急登
とガイドブックにもネット記録でも書かれていました。最初は、「な〜んだ、大したこと
ないな」なんて思ったのですが、次第に急になり、途中に浮いた小石に落ち葉が積もって
歩きにくい所や谷川が切れていて「転落危険」という表示がかかった虎ロープが張られた
狭い所もあったりでちょっと疲れました。
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尾根までの急登 |
やがてやっと尾根取り付きに到着。ここに椅子がありましたので、ザッグを下ろして一服
しました。赤い長い煙管もありました。遅れている娘を待ってここで15分も休憩してしま
いました(^_^;)
しかし、1/25000地図ではここで左手のほうから道が来ているはずでしたが、そんな道は
どこにも見当たりませんでした。実は復路で道間違えるといけないなと心配していたので
すが、1/25000地図に記載のない登ってきた道だけしかありませんでした。廃道になった
のかなとも思ったのですが、本当にそれらしきものは見当たりませんでした。
尚、ここは高度計見ましたら標高540〜560m程度の所でした。結局、ここまでがこの
登山道の一番きつい所でした。
ここからはしばく平坦の道になり、先のほうで少しずつまた上り坂に。あまり好きではない
木の階段がここでも時々設けられていました。段差が大きい階段を嫌う方は多く、所々、
横に踏み跡がありましたので、可能な限りそこを歩きました(^_^;)。
しばらくして、左手が三方山の標識が現れました。ここから1分という表示。急登を行きま
したら狭いですが前方に濃尾平野が広がる眺望のよい三方山頂上に出ました。
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三方山頂上(722mとなってますね) |
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残念ながら霞んでいた濃尾平野眺望 |
ちなみに標識では1分とありましたが、私はネット記録で見たのと同様2分かかりました(^_^;)
5分くらい写真を撮ったりした後、元の登山道に戻りました。道は更に南東に進み、やが
て、旧牧場跡から笙ケ岳に通じる道と出会う笹原峠につきました。ここにもベンチが設け
られており、また娘を待ちながらザッグを背負ったままで一服休憩(^_^;)。
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分岐方向板 |
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笹原峠ベンチ |
娘が着き次第、すぐに先を急ぎました。前方になだらかな山が見えてきました。
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見えてきた小倉山 |
しかし、道はなだらかなまま左の方に。で、突然右折になり、急登になりました。
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小倉山への登り |
登りきった所が実は今日の一番の目的でした小倉山でした。ここは眺望にすぐれた所で、
山頂園地となっていました。
登りきった所にベンチと丸テーブルがありましたが、前方(登山道の右手)方向にあずまや
の屋根が見えましたのでそちらに行って、あずまやを占領(^_^;)。
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小倉山のベンチ |
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小倉山案内板 |
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あずまや |
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笙ケ岳 |
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霊仙山(鈴鹿山脈) |
到着したのはまだ10時頃でしたが(我家のタイムはこんなもんです(^_^;)。コースタイムよ
り大幅な遅延です。)、ここで昼食を楽しむ予定でしたのでゆっくりとしました。
しかし、歩いているうちは汗ばんでいたんですが、こうやって休憩しているとやはり12月。
今日は寒かったため、いつもの山シャツ+ベストの上にマイクロフリースの前が全面ジッ
パーのユニクロで買った安物セータを着ていたのですが、フリースは風を通すからと本で
読んだ通り、冷たい風で寒くなり上にウィンドブレーカを羽織り、更に日の当る部分に寄り
ました(^_^;)。
ここでは見晴らしがよいため、何人もの方が後からいらっしゃいましたが、挨拶をした単
独登山のおじいさんはここは去年も12月の中旬に登ったとのことで、そのときはすごい
雪になり、あずまやの柱の上のほうを差してここまで積雪があったとのことで驚きました。
あずまやの屋根にザッグを置いて昼食にしたそうです。今年はまだ雪が無く助かりました
が、やはりここは雪深い山のようです。で、1つ山の同定を間違えていて教えていただき
ました。伊吹山だと思っていたひときわ高い山は鈴鹿山脈最北端の霊仙山でした。いつ
かは登ろうと考えている候補の1つです。
その前にいらっしゃったお二人のパーティの年配の方の方がもう一人の方に見えている
鈴鹿山脈の山々を一つ一つ教えていらっしゃいましたので聞き耳たてていました(^_^;)。
ここから見て山座同定できたのは近くの養老山地最高峰の笙ケ岳でしたから(^_^;)。
しばらく休んだ後、いつものようにストーブ、クッカー、はし、カップヌードルそれに一宮PA
のコンビニで購入したおにぎりなどを一個だけある丸テーブルに並べ、早速、お湯を沸か
しました。で、なかなか湧かないんでおかしいなと思いましたら、ガスがもう終わりかけだ
ったようで、新しいのに代えて再び点火。こんどはすぐに湧きました。
最初のお湯でカップヌードルをつくり、次のお湯でスープ。そして最後のお湯でいつもの
楽しみの食後のコーヒーとしました。そして、持参したみかんを一個娘と分けて食べました。
結局、ここで11時40分くらいまでのんびりしてしまいました(^_^;)。後は養老山だけで
したので気楽なものです(笑)。お天気が午前中はよかったのも嬉しい誤算でした。
さて、フリーズセータは脱いでウインドブレーカだけ羽織っていざ出発。ここから約20分
で養老山山頂とのことでしたが、小さなコブを二つくらい越え、やがて右側に鋭角のように
登る道が養老山山頂への道でした。すぐに山頂。お一人男性の方がいらっしゃって挨拶し、
頼まれましてぱちり。ここは全く眺望のないかつ狭い頂上でしたが、一等三角点がありまし
た。
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養老山頂上標識 |
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一等三角点 |
いても仕方がないような場所でしたのですぐ下山開始。で、実は途中に林道と出合った所
があり、「あれ?」て思いましたが標識に従い一旦下りて登り返していました。で、途中
で林道がすぐのところに迫っている所があるの見ておきましたので帰りはそちらを登山道
と交わるところまで歩きました。
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養老山への途中の林道出会い |
帰りは予想通り2時ごろ駐車場につきました。売店自販機で飲み物を買いましたが¥140も
して割高でした。
駐車場は元々は養老の滝見学者のためのもので、見学者の車が帰りでも何台もやってくる
のに出会いました。
山自体も人気なのか結構沢山の方がいらっしゃいましたし、下山時にも何人かの登ってくる
方と出会いました。
止めた時は不在だった料金聴取の駐車場ゲート小屋管理人が今回はいましたが、しっかりと
とられてしまいました(^_^;)。ちゃんとチェックしていたんですね。
復路も大垣ICまでの道がわからずカーナビをセットしたんですが往路と少し異なっていまし
た。帰りも名神高速の上り方面一宮PAによってトイレをすましみたらし団子を食べて家には
4時過ぎに帰ってきました。
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