寧比曽岳(112.6m)#2&筈ケ岳(985.2m)

           [西三河](2006/10/21)




【参考ガイドブック】こんなに楽しい愛知の山130(風媒社)
【国土地理院1/25000地図】寧比曽

寧比曽岳は現豊田市にある西三河最高標高の山で、東海自然歩道が通っているために
登山道はよく整備されている山です。
前にこの山は一度登っているのですが(ここ)今回は別の登山道から登ってきました。
合わせて、稜線伝い(これも東海自然歩道なんですが)に西側にある筈ケ岳にも行ってき
ました。

それにしても、参考ガイドブックにはこのコースの距離が書かれておらず、地図で確認も
しなかったため、予想以上に下山が遅くなり最後はあせりまくりました(^_^;)。安物のヘッド
ランプ(山言葉でヘッデンというらしい)は持参していたのですが、そんなものは使いたくな
かったので・・・。
コースタイムの1.5倍以上かかり、また休憩時間をたっぷりとる私達ですから、両方の山へ
のコースタイムの合計(休憩無しで約6時間)にも注意を払うべきでした。反省です(^_^;)
登山口と寧比曽岳の標高差が少ないからと高を括って油断してました(^_^;)

しかし、もう秋も深まってきたし寒いかなと思っていたのですが、快晴の一日で、むしろ
暑いくらいでした。山シャツの下に長袖Tシャツにしようかと思いましたが、結局半袖Tシャ
ツにしたので正解でした。ザッグに入れておいたウインドブレーカもフリーズセータも不要
でした。

尚、前述のようにこの山は東海自然歩道上にあるため、こちら愛知県ではハイキング気
分で登られる方も多いようで(最短の登山路では駐車場から1時間程度)前回は団体さ
んまで来て沢山の方が頂上にいましたが、今回は少なかったです。若い単独登山の女
性に初めて会いましたけどね。
紅葉は進んでいる感じ(まだ紅葉化途中という感じ)でした。

駐車場は前に出来山(ここ)に登ったときと同じ段戸湖の
駐車場を利用しましたのでそこまでの行程図は省略します。県道33号線は途中から一
車線になりますのでやっぱり対向車がくると嫌です(^_^;)。ま、山の中ばかり走っている道
ですので早朝や夜は対向車は極めて少ないですけどね。

駐車場に到着したときはすでに段戸湖の釣り客の車が何台か止まっていました。駐車場
は元々はこの釣り客用だと思います。釣りの管理小屋と便所もありますし。

map_1 駐車場は約900mの標高です
ので、すでに周囲は色づき始
めていました。
私はとりあえず駐車場が確保
できればという輩で駐車場に
着いてから出発するまでの準
備にいも時間がかかってます。
登山靴履き、スティック伸ばし
たり、ザッグを背負い、デジカ
メをザッグに取り付けたデジカ
メサックに入れたりと・・・。
今回も20分以上かかりました。


やっと準備し、周囲をカメラでパチリ。トイレを済まし、やっと歩き始めました。
まずはすぐにある車止めもしてある橋を渡り、西方向へ。途中に黄色いゲートがあり、そ
こは右側の狭い歩行者用隙間から潜り抜けて右手に沢を見ながら進みました。

段戸湖 段戸湖周囲は
色づき始めて

そして五十六橋。前に出来山に登るときここで勘違いをして橋を渡らず直進してしまいひ
どい目にあいました(^_^;)。ここが寧比曽岳との分岐点だと勘違いしたんです。
まだまだ林道は続き、その先に分岐点がありました。ここにはトイレ、ベンチ、東海自然
歩道看板があります。尚、ここまで林道歩きで楽ですが地図で調べましたら約1.2km程
度もありました。どうりで帰り意外に時間かかったはずでした。もっと短いと思い込んでい
ましたから。

さて、いよいよ登山道に入りました。ガイドブックではこちらの道はあまり詳しく書かれて
いませんでしたが、ネットで調べるとだらだらとした道でちっとも高度を稼がないとありま
したので楽な道なんだなってすでに軽い気持ちでいました。
確かに、最初は尾根道ではなく、遠い寧比曽岳までに至る山道で登山道って感じはあり
ませんでした。道はよく整備されており安心して歩けました。最初は左山に道はついて
おり、自然に約100m程度の高度を稼いでいました。駐車場から寧比曽岳山頂までの高
低差は200m強ですから楽して約1/2の高さを稼いだことになります。
沢の橋 沢を渡る橋

道は小さな沢を沢山渡っており、写真のような橋と2個だけは丸木に横桟を渡した橋があ
りました。娘はこういう丸木橋苦手なんですよ。仕方が無く手を引いてやりました。
私は本でこういう橋の渡り方読んでいて実践していますが、それだと滑らず楽です。横桟
の手前側角に足をかけるんですよ。丸木そのままには乗りません。あれは滑ります。
道沿いには大きなぶなの木などもありました。表示板がかかっているので木の種類はよ
くわからない私にはありがたかったです。
ぶなの木

途中でもう下山されくる方とお会いして挨拶しました。朝早く登られたのでしょうが、それに
しても早過ぎる感じでしたので驚きました。
やがて、右方向に曲がる小さな登り階段が現れました。短いですけどやっと登りらしい登
りです。それでもすぐに少し下り、更にまだ左山で道は続いていました。やがて、ベンチが
現れました。この道は至るところに休憩用ベンチがあります。さすが東海自然歩道ですね。
このベンチのところで道は左に曲がっていて先の道は今度は右山に変わりました。
それでもまだほぼ平坦な道でした。

やがて明るい所にでました。下の写真ではちょっと暗くなってしまっていますが、木々の間
から山々が望める場所です。ネットでありましたのでここなんだなって・・・
明るい場所


更に平坦に近い登山道というより散策路のような道を歩むうちにやっと急な階段が見えて
きました。いよいよ尾根に入り、山頂への急登部分です。寧比曽岳にさしかかったという
とろこですね。いつもながら写真ではあまり急に見えないのですが結構きついです。
それまでが長い歩きでしたので、最初から急登が始まる山の最初と違い結構疲れてしま
いました(^_^;)。本で呼吸に注意するようにとありましたので、呼吸に注意したのですが、今
度は足の体勢がおろそかになってしまって(^_^;)
急登

そしてやっと富士見峠につきました。ベンチとWCがありましたが、周囲は木に囲まれて
いて名前と違い展望は全然なしでした。昔は富士山まで見えたとか・・・
ちなみにこのWC男小便用はないみたいでした。使えるのかどうか・・・古かったです。
富士見峠
富士見峠説明板

もうここは1100mありますのでこのままほんの少しの登りで寧比曽岳頂上かと思いましたら
少し下り坂。結局、また最後に階段で頂上まで登り直しでした。頂上は前に一度来ているの
で記憶のあるあずまやが上に見えてきましたからあと少しだってわかりましたので急な階段
も気にならずに登れました。
頂上には3人くらいいました。で、私達は前回占有したテーブルを再び占有できました(^_^)
ザッグから色々と出している間に遅れていた娘が到着。
私のザッグからは私用のスポーツボトル、小さいお茶のペットボトル、ストーブ、燃料ガス、
はし類とペーパードリップコーヒー等の入った袋、クッカーセット、みかんを取り出し、娘の
ザッグからは弁当、娘用スポーツボトル、カップヌードル二つ、それに朝作ったゆで卵を取り
出してテーブル上に店開き(^_^;)。暑いうちは腐るためやめていましたゆで卵ですが、もうい
いだろうと作って持参しました。うちは登山でなく山歩きというか日帰り山の中籠りですから
遠足・ハイキングごとくこのお昼が楽しみなんですよ。いつも1時間以上お昼をゆっくりと過
しています。これまではカップヌードルは小さめのやつでしたが、今回はおにぎりを少しにし
て代わりにカップヌードルは普通の大きさのものにしました。ですから、娘の20Lザッグでは
いっぱいいっぱいでした。
尚、寒かったらと考えていたスープは作らずじまいでした。水も1Lでは足りず余っていたス
ポーツボトルの水を足して食後の楽しみのコーヒー用のお湯を沸かしましたので・・・
ちなみに夏ほど暑くなかったため、途中であまり水飲みませんでしたが、下山時に助かりまし
た。もう少し水を多く持って行きたいのですが、入れ方が下手な私は30Lザッグでこれ以上は
入らないのでいつも諦めてます。
今回も頂上に一番長くいたのは私たちだけでした(^_^;)。他の方は東海自然歩道を先に進む
かあるいは元来た道を下山されていかれました。
頂上の木々は色づき始めていました。晴れていましたが遠望は霞んでいました。私は山同定
が出来ない人なので写真撮影した方向だけは確認しておきました。尚、遠望は前の報告に写
真がありここでは省略します。
頂上のあずまや


一時間ほど頂上で過ごした後、今日は前には行かなかった西のほうにある筈ケ岳まで行くこ
とにして東海自然歩道を先に進みました。地図上ではわかっていたのですが、すぐにかなり
急な下り坂が続き、足を痛めないように気をつかいましたのと帰りのことを考えてちょっと憂
鬱になりました(^_^;)。アップダウンが結構ある道でしたが、結局駐車場と同程度の標高のと
ころまで下りましたので、累積標高差も最初考えていた高低差の2倍以上あったことになり
ます。全行程距離長さと合わせてみれば疲れたはずです(^_^;)。
道は二箇所ほどで林道と出会いました。写真で中央の細い道が続きの東海自然歩道で、
右の二本ある道は共に林道です。左側から続いていますが、左側はチェーンで車止めされ
ていました。
林道出会い


地図では途中三箇所ほど分岐があったので道迷いなど少し心配していたのですが、廃道に
なっていたのか明確なのは1つだけでした。
そして二つ目の林道出会いを過ぎ、すぐに右手に看板が。字はあまりよく目立たなかったの
ですが、思ったとおり、筈ケ岳方向指示でした。東海自然歩道は更にそのまま直進方向に
進んでいます。なお、寧比曽岳からここまでの道は林道みたいに広いところが多くありました
が防火帯で木が切り開かれているようです。
さて、筈ケ岳への道は写真用にすすきが被っていました。頂上は狭く一箇所わずかな遠望
ができる以外、周囲は木と一面のすすき原になっていました。
筈ケ岳への道
筈ケ岳頂上

ちなみに、寧比曽岳からここまで4人の方と出会い、うち三人は私が頂上にいるときに
出かけていかれた人達で、一人は多分、駐車場で先に出発された方と思われる若い女
性単独登山者でした。他にも頂上から先に出かけられた人いましたけど、会いませでん
したので東海自然歩道を先に進まれたんだろうと思いますが、寧比曽までの足はどう
されたのかなぁ・・・バス少ないんですよね。

さて、いよいよ帰りです。途中林道のところで地質調査しているという方に出会い、筈ケ
岳方面の登山道状態などについて質問されました。
これで意外に時間とりましたが、やはり帰りは登りも多く結構時間をとられてしまい寧比
曽岳まで戻ったとき、少しあせりを感じました。疲れましたのですこしあずまやで休みま
したが、一人だけ男性が頂上にいてベンチでねそべったりして休んでいました。遅れて
きた娘が追いつくとすぐに下山出発。途中の標識で距離と時間見て、「ぎょぎょっ」
・・・やばい、これでは到着時に暗くなってしまうとますます焦燥感が。で、私にして
はかなり無理して急ぎました。それでも途中で少し休憩して残りのみかんも水も飲食し
てからにしました。

結局、標識通りの時間近くにやっと登山口の林道に到着。もう薄暗くなりかけていま
したが広い林道ですし一安心。で、すぐ駐車場まで戻れるかと痛くなった足をかばい
ながら急ぎましたがなかなかつきません。前述のように約1.2kmもあったんです。
途中でこんな暗い中、どこにいくのか手ぶらの2人の男性に出会いながら、やっと前
にゲートが見えてきたときはほっと・・・でもまだまだ着きません。やっとのことで
駐車場の釣り管理小屋の灯りが見えたときはやれやれとほっとしました。
もうすっかり日が暮れ暗くなっていましたが、まだ私以外に2台車が止まっていました。

帰りは狭い県道33号線をびゅんびゅんと飛ばして帰りました(^_^;)

めちゃ疲れていて、足も痛く家に帰りビール飲んでそのまま畳の上でごろり。10時半
頃目を覚ましましたが、結局すぐに布団にもぐって寝てしまいました。
ここまで疲労困憊になったのは初めてです。やはり距離と累積標高差を見積もり間
違いしていたのが最大の原因でした(^_^;)

戻る