南沢山(1564m)・横川山(1620m)

           [長野県](2006/09/23)




【参考ガイドブック】名古屋周辺の山200(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】伊那駒場

低すぎる山はまだまだ暑いだろうし、1500m以上の山はすぐに雪山になってしまうだろう
と考え、我家の場合はコースタイムを大幅に超えることを考慮し、1500m越えの山でなん
とか明るいうちに下山できて日帰り可能な山を色々と探し、眺望がよいということで初の
長野県伊那地区(といいましても岐阜県との県境にあって比較的近い)にある南沢山
び近くにあって続いていける横川山に登ってきました。
南沢山は三角点はないのですが、国土地理院1/25000地図にその名前があります。一
方、横川山(1619.8m)は南沢山(1564m)より標高があり二等三角点があって標高記載
はあるもののなぜか山名記載がありません。
国土地理院の地図は山自体は標高記載で漏れなく記載があるそうですけど、このように
山名が未記載だったり、登山道が未記載の場合が多々あります。ガイドブック見ないと
わかりませんねぇ。ちなみにネットで調べるとこの横川山は別の呼び名もあるようです。

map_1 現地までの所要時間が不明
でしたので、結局、早朝に家
を出ました。
そのため、前夜は早く床につ
いたのですが、なぜか何度も
夢を見ては目が覚めてしまい
結局、予定より大幅に早く起
きてしまいました(^_^;)遠足前
の子供みたいですね(^_^;)

先週も走りました中央自動車
道を一路、園原ICへ。途中
恵那峡SAでトイレ休憩。今
日は恵那山がよく見え、あれお天気は??って感じでした。
ここでカーナビを目的地である長野県清内路(せいないじ)村にあるふるさと村自然園
にセットしました。このときは当然ながら昼神温泉のそばから国道256号線に入ると思
いこんで・・・。
園原ICはこちらから行くときは長い恵那山トンネルを出たすぐにあり、伊那方面からは出
ることが出来ない一方向用のICです。IC出て右折し、すぐにまた右折すると県道89号線
に出てひたすらそのまま走ると思いましたら、すぐに左折せよというナビ。あれれ?と思
いましたがそのまま従うと狭い道路。カーナビ地図見ましたら県道109号線との表示。
本当はすれ違い嫌なために狭い道は好きでない私でしたけど、仕方がなく対向車来るな
と祈りながらゆっくりと運転しました。というのは、急がなくても予定よりかなり早く目的地
に到着する予定であることがカーナビ予定時刻から判明していたためです。
で、予定外というか存在に気がつかなかった道でしたので、一体全体どこに出るんだろ
うと思いながら走るうちに横川峠1107mという標識が現れました。で、「なるほど、横川山
の横川はこの辺の地名から来ているんだな」なんて妙に納得してしまいました(^_^;)
やがて、本来の国道256号線に突き当たり、左折。そしてすぐに目的地のふるさと村自
然村の看板が左手前方に現れました。中央道飛ばしましたので、更に予定より早く到着
してしまい、「これならもっとゆっくり出てもよかった」なんて思ってしまいました。

map_2
左は登山道地図です。
沢コースとその先の登山道及
び廃道と記載した道は国土地
理院1/25000地図に記載され
ていますが、尾根コースは記
載がありませんのでガイドブッ
ク記載の道です(前述で廃道
と言ったのはガイドブックにそ
う記載があった南沢山から北
方向への南木曾岳方面への
縦走路のことですが、現在も
そうなのかはわかりません)。

国道256号線から左折し、テニスコートを右に通り、その先で左折。橋を渡って先に進み
ましたらネットで見ました登山者用駐車場の標識が右手前方に現れました。で、標識のと
ころを右折、すぐ右側に2〜3台駐車できそうな場所がありました。一台も駐車されており
ませんでしたので悠々駐車できました(^_^)。早起き三文の得です(笑)。

Phot_1  ふるさと村自然園入り口
Phot_2  橋から見た川の上流
Phot_3  登山者用駐車場標識
Phot_4  登山者用駐車場らしい

さて、車を止め、袋から2人分のおニューの登山靴を取り出し、ハイカットの軽登山靴は
初めての娘にまず履かせてやり、ついで自分も履き替えました。運転には登山靴では辛
いので履きなれたウォーキングシューズでやってます。
そしてザッグを背負っていざ出発。いつもながら準備に時間をかけてしまいます(^_^;)
ちなみに、白草山に登ったとき、約8kg背負うのが肩が痛く辛かったと書きましたがあれ
は私の不手際と判明しました。ウエストベルトをきちんと締めてなかったからと、前回、夏
焼城ガ山登ったときに気がつきました(^_^;)。折角本格的なウエストベルトがついているの
にその効果を発揮させていなかっただけでした。きちんと締めましたら、肩の痛みは全然
ありませんでしたので今回も大丈夫でした(^_^)(ただ、締めすぎたのか、帰宅後風呂で鏡
で見ましたらしっかりとベルト跡が腰周りについてました(^_^;))。
今回は、先日カメラケース買いましてザッグに装着できるバンドがついていましたのでザッ
グの肩ベルトにケースを装着しました。カメラ自体は落とさないよう、首バンドにストラップ
部分を繋いでおいてケースに入れました。

話がそれてしまいましたが、道に戻り先に進みましたらすぐに右側に登山口の標識と看
板が現れました。で、私のしたことが・・・。この登山口を完全に思い違いしました。下山時
にそれがわかりました(^_^;)。幸い、なんとかそれらしき道があり気がつかないままで大丈
夫でしたけどね。

map_3 本当は標識のあるところの草むらみたいなところ
が登山口でしたが、間違えて左図の舗装路を進ん
でしまいました。で、先で行き止まりでしたが、右上
に小さな橋があり、草が生えてはいましたけど道ら
しき感じでしたので、ガイドブックなどで記載された
登山口からすぐのところは頼り無いような道である
というのを思い出して、これのことだなと思い込ん
でしまいました。途中につるつるの濡れた木の橋が
あり、難渋しましたが、すぐにきちんとした登山道に
出ましたので余計そう信じてしまっていたのですが
ねぇ。まさか、舗装路でなくその上の草むらが登山口とは思いもよりませんでした。いつも
ながら、観察力の鈍さと思い込みがある自分にあきれ果てています(^_^;)。
あの恐らくオートキャンパー用と思われる道がなかったらあせったと思います(^_^;)

Phot_5   登山口標識と看板
Phot_6   間違えたがたまたまよかった道

さて、尾根道は明瞭であり、迷うようなことはありませんでした。一部地図でも等高線が密
になっているところでは急登になっていましたが、なだらかな所も多くありました。
map_3 しかし、普通尾根というと山の頂上から四方に出て
いる主尾根と主尾根から枝のように出ている支尾
根がありますが、ここの尾根はどの山の尾根なの
か私には地図見てもよくわかりません(^_^;)。
本によれば等高線が凸状になっているところが尾
根、凹状になっているところが谷とあります。
で、この尾根コースの登山道の地図を眺めますと、
最初は等高線の南西方向から北東方向に凸状に
下がる部分にあり、尾根道だと思われます(実際
に道の両側が下がっていましたから)。地図をよく
よく見ましたらこの付近は南沢山と横川山からの尾根が複雑にからんでいるようです。
尚、地図では登山道は尾根途中で大きく右にカーブしているんですが、実際に歩いてみ
てあまりよくわかりませんでした(^_^;)。私の観察力が鈍いのかもしれません。
高度計時々見ていたので、「あ、ここはもう北西方向の道に入っているようだ」ということ
は感じましたけどね。

道の左側には写真のような根が浮き上がった大きな木がありました。
Phot_7   不思議な形の木

さて、私のガイドブックの地図に書かれた補足説明は一箇所間違いがありました。高度
計眺めていて判明したのですが、ネット記事見てもそのようです。1414mの小ピークのす
ぐ手前に「中間点まで1km」の標識とありましたが、ここは「中間点」の間違いでした。
この「中間点」、どこまでの中間点かよくわからないのですが、中間点まで1km、中間点
まで0.5km、中間点と三つ標識が小ピークらしき所(急登の後に急な下り坂がありました
)の手前まで順に現れました。尚、「中間点まで1km」の標識のところには右からの道が
合流していました。ガイドブックでは廃道となっていた道ですが・・・。
ちなみにこの合流点は平坦になっていましたので少しだけここで立って休憩しました。
ザッグ下ろすのが面倒なので、娘のザッグからスポーツボトルを出し、まずは娘のカップ
に注ぎましたら、娘が臭いをかいで変な顔をしたので「洗い方が悪かったか」と思いまし
たら、私の大間違いでサイダーを入れてあったことが判明しました(^_^;)。
私の方は別の容器のものを入れましたのでちゃんと水でしたが。

Phot_8   中間点まで1KM標識
Phot_9   中間点まで0.5KM標識
Phot_10   中間点標識

ガイドブックに小ピークとある1414m地点、1/25000地図でも1414mの表記があるのです
が等高線では1430mくらいの部分があり、未だによくわかってません(^_^;)。個人HPでは
周遊道分岐を1414mと書いていたのがありましたが、地図や高度計見ていた感じでは私
もそんな気がしました。
小ピーク後の急な下り道を下りましたら、そのコルの所に沢コースとの分岐点がありまし
た。ネットにベンチがあるようなことが書かれていましたが、ベンチはこけが生え朽ち果
ててしまっていました。仕方が無く、ザッグを下ろしたものの(水飲むため)、またも立ち休
みになってしまいました(^_^;)。
Phot_11   周遊道分岐
Phot_12   朽ちたベンチ

ザッグをかつぎ直し、出発。道はおおむね西方向に向かっていて、尾根の少し下南側部分
に登山道はついていました。ここも明瞭な道でした。木々は広葉樹が多く、明るい道でした
(^_^)。暗い針葉樹林帯の道はあまり面白くありませんから好きではないです(^_^;)。
途中で南沢高原まで1kmという標識がありましたが、誰かがマジックで南沢山まで0.5km
と追記していました。かなり歩いた後でそろそろかなって思ったときでしたのでまだかぁと少
しがっくりしてしまいましたが、木々の間からは富士見台が見え隠れしてきました。
Phot_13   南沢台地までの距離標識

あまりに到着しないので一瞬間違えて頂上通り過ぎ廃道の方まで入り込んだかと考えて
しましました(^_^;)。道の方向の関係でしょうが、左手の木立の間から見え隠れしていた富
士見台(このときは横川山かと勘違いしていましたが)が見えなくなったためでした。
やがて、やっと大笹の原っぱが現れ、そしてそのままだらだらと続く感じで南沢山の頂上
に到着しました。いつもはある頂上直下の急登が全くありませんでした。だらだらと高度
を稼いだという感じで楽な歩きでした(^_^)。
Phot_14   南沢山標識
Phot_15   南沢山山頂広場

山頂は狭い場所ですみに道標がある以外、何もありませんでした。ただ、南と西方面の
眺望はよく、南方面には富士見台、その前に横川山、富士見台の後ろには恵那山が望め
ました。富士見台も横川山も所々潅木があるものの笹が一面を覆っている山です。この
眺めが見たいがためにここに来た私です。前に登った白草山のような感じですね。山林
限界の高山ではないのですがさえぎるものがないので眺望抜群です(^_^)
更に横川山に向かいました。途中が笹原の南沢高原です。前方にある横川山は南沢山よ
り標高が高いので更に一登りしなくてはなりません。でもよく登山道が見えました。
Phot_16   横川山

道の途中が倒木で塞がれてしまっていましたが、笹を刈り込んだ迂回路が作られていま
した。歩きにくくバランス崩しかけましたが(^_^;)
Phot_17   道を塞ぐ倒木(反対側から見て)

登山道は横川山登りで地図にもある大崩のすぐ東側を通っていましたが危険は全然あり
ませんでした。
Phot_18   横川山山麓の大崩れ

横川山への登りは結構急登で少々辛かったです(^_^;)。でも、山頂はほぼ360度の眺望
でした(^_^)。到着したときはまだ晴れていました。ただ、遠くの山々は霞んでしまっていま
した。
山頂はあまり広くなく、北側に標識、中央に笹で囲まれて土に埋まるようにして三点角が
ありました。一番高いところは西側の富士見台に続く道方向のそこだけ木々がある所のよ
うでした。
Phot_19   横川山標識
Phot_20   三角点
Phot_21   横川山山頂

早速、全方向の写真をとりました。ただ、私は山座同定がほんとできない人なのでアルプス
とかはよくわかりませんでした。確信できたのは富士見台と恵那山だけ。乗鞍も見えるら
しいですが雲がかかっていてよくわかりませんでした。
Phot_22   富士見台(1739m)
Phot_23   恵那山(2191m)
Phot_24   手前は南沢山、向こうは?

ここでザッグをおろし、食事の用意。いつものようにストーブ、クッカー、お弁当などを出
し、更に今日は暖かいお茶を入れた500ml魔法瓶も出しました。朝からおなかがよく減り
ましたのでこの昼食は楽しめました(^_^)。お湯を沸かして小カップヌードルに注ぎその間
おにぎりを食べていたら、男女三人組の方が富士見台の方の道から上がってみえました。
女性のうち一人は革の登山靴を履いておられ、皆さん大きなザッグ背負っていらっしゃい
ました。意外にデイバッグでない方多いんですよね。日帰りではなく泊まりで色々登って
いらっしゃるかなと思ったのですが、持参のお弁当食べていらっしゃいましたので日帰り
だと見ました。写真シャッター頼まれ押しました。
やがて、南沢山方面に大人数の団体が現れとのを機会に元の道を戻っていかれました。
さて、我々も急いで食後のコーヒーを飲み、片づけをしました。そこへ次々と団体さんが到
着。中高年男女の団体でおばさんが大半でした。で、リーダーらしきおじいさんが三角点の
講釈を垂れてました。でも、一人の男性がちゃんと標識に1620mと書いてあるのに
「いや1700mだ、先ほどのところから100mは登ったから」とおばさん連中に繰り返し言って
いるのにはあきれました(-_-;)。私も中年ですが、どうもああいう中高年の団体にはよい印
象がありません。ネットなどでも批判記事多いです。ゆっくり一時間山頂で過しましたし、
騒々しいので早々に下山を開始しましたが、この団体さん、少し休憩しただけですぐに後を
追ってきたのには参りました(^_^;)
それで南沢山で煙草休憩をして先に行かせました。「休憩しますか?」「疲れた人はおいて
けぼり」などとざわざわ・・・うちは娘が遅いので行ってしまった後にゆっくりと出発しました。
中高年といえど速いですねぇ。最後まで後姿も見えませんでした(^_^;)
スティック二本使いの女性もいましたしね。どんな靴はいているのかと見ましたらミドルカット
も多くかつ履きなれた感じでしたので色々と登っているんだろうと思いました。

しかし、登りではそんなに感じなかったんですが、なぜか今日は下りがきつかったです。
結局、下りでおニューの靴が辛くなってしまいました。紐を締めなおすのを忘れていたため
でしたが、気がついてやり直したのですけどそれまでのダメージがあったので時既に遅しで
した。靴擦れまでには至りませんでしたが。

最初はもう少し早く登山口まで戻れるかなと思っていたのですが、今日は娘のせいでなく私
自身が下り坂で辛くなり自分の責任で家を出るとき考えていた一番遅い時間到着になってし
まいました(^_^;)

尚、山頂にいる間に雲が広がりだしていましたが、下山途中ではすっかり曇空になってしまい
ました。

帰りのナビセットでは最初の予定通りの道でした。カーナビは往復で道が異なることがよくあ
るので不思議です。少し早かったですが、ご飯おにぎりに使ってしまったため、少しおなかも
すいていたこともあって恵那峡SAで夕食を食べて帰りました。
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