白草山(1641m)・箱岩山(1669m)[岐阜県]

(2006/08/26)




もう八月も終わりに近づいていますが、まだまだ残暑厳しいので少しでも涼しさを求めて
少し高目で危険箇所の無いかつ日帰り可能な山をガイドブックで探し、その中から岐阜
県下呂市に属し、岐阜県と長野県の 県境にある白草山に行ってきました。
前回に続き、岐阜県の山です。
これまでせいぜい1200m程度の山でしたが、初めて1600m越えの山です。
ちなみに目玉というか主要な山白草山の方で、近くにあって稜線上で行ける少し標高の
高い箱岩山は三角点があるのに国土地理院1/25000地形図
には標高のみの記載でなぜか山名は記載されていません。ガイドブックにはおまけみた
いに記載がありましたので両方行ってきました。

map_1 気の小さい私はいつも駐車場
の心配をするんですが、今回
は特にやばそうでしたので、
朝5:00過ぎに家を出発。東名
阪自動車道の引山ICから名
古屋IC経由で東名に入り、小
牧JCから中央道へ。曇り空
に一抹の不安を抱きながらも、
登山口で雨なら諦めることと
し、途中でならゴアテックスの
レインウェアを大枚叩いて娘
の分と2人分購入したので大
丈夫と考え車を走らせました。

途中、内津峠PAで一回目の
トイレ休憩とカーナビ設定をし、まだ朝早いためすいている中央道をひたすら中津川IC
に向かって走りました。
本来なら「快調に」というところですが、途中で雨がぱらつき、「ええっ・・・」道路近くの山
はガスっていましたので気分的には少々低調でした(^_^;)
中津川ICで中央道を下り、国道257号線をひたすら下呂方面に。途中、左手にある道
の駅「花街道付知」で2回目のトイレ休憩。ここは朝早かったのでまだ店は閉まったまま
でした。
やがて、舞台峠という所をすぎ、しばらく走ったとき、カーナビが右折の指示を出しました。
宮地という信号より右折して県道442号線に入りました。しばらくは二車線(片側1車線)
道路でしたが、乗政地区に入り一車線の狭い道路になりました。そして、山に入り、途中
で左に曲がり乗政林道へ(どうやらこの三叉路までが県道442号みたい。初めての道で
前ばかり気にしていて往きはなぜか三叉路という認識が欠けていたようですが)入りまし
た。同じように簡易舗装のあまり状態のようとは言えない道で、途中に乗政キャンプ場が
あり、標識ではここが最終のトイレということでしたのでここで三回目のトイレ休憩をしま
した。実は説明にトイレはキャンプ管理所のそばにあるような旨書かれていましたので、
道右手にあった管理所へ。道側にはトイレ表示がなかったのできょろきょろと左右を回り
込み裏側にあるのを見つけそこですませました。管理所はまだ閉まっていましたが、管
理所傍には利用客か大きなテント張られている方がいてこちらを見ていました(^_^;)
で車に戻り先に進み始めた途端、右手道路脇にちゃんとトイレがありました。これが最終
トイレだったんですね。ま、どちらでもいいんですけどね(^_^;)

更に狭い道を対向車がこないことを祈りながら進みましたら、三叉路になり、左折しまし
たら突然比較的程度のよい広めの道路に入りました。この道沿いに駐車スペースがある
はずと進みますと右手道が二手に分岐しているところにでました。ふと右を見ると右前方
に行く道には道路工事なんとかという看板があったため、これは違うと道なりの左手側に
入りました。実はこれが大間違いのこんこんちき。この分岐場所が目的地だったんです。
車を走らせましたら進入禁止看板が・・・あれれと前方を見ましたら木材搬送作業で道路
が塞がれているではありませんか。でも、この時点で思い違いしていた私は「しゃあない
ここから歩くか」と丁度道路左側に車がおける駐車場スペースがあったのでそこに車を止
めザッグをかついで出発。そして作業中の方に「ここ通っては駄目ですか?」と聞きまし
たら「どこへ行くのか?」と。で、「白草山です」と答えたところ、道が違うとのことで
最初の道路通行禁止看板のあったそばだと教えてもらい、やっと間違いに気がつきまし
た。で、戻りましたらネットで見た光景そのもの(^_^;)。どうも注意力散漫の私でした。
いくら調べていってもよく道を間違えてしまう私です。
しかし、登山口まで歩く林道入り口はなんと綱が張られ駐車できないじゃありませんか。
で、仕方が無く路肩と思いましたが、路肩も狭い・・・道路工事の邪魔になるので駐車を
しないでくださいという看板を無視して、この綱と道路の間の狭い路肩部分に無理やり
車を止めました(^_^;)。他に車がなかったので見落とした場所でしたけど、せいぜい2台
くらいしか止められないスペースでしたので早く来てよかったとほっとしました。

やっと車を少しでも道路交通の邪魔にならないような位置に起き、看板とか写真を撮っ
ていたら、来た方向から声が。そして四人の老年男女が赤いバッグをかついでやって
来ました。暑い夏は登山客少ないと思っていましたが、さすが人気の山とガイドブック
に記載があったのを証明するかのように朝早くからうちを入れていきなりの6名。挨拶
した後、「どちらへ?」と聞かれましたので「白草山」です・・・。実は車できた林道の先に
は寺田小屋山(1505m)というこれもガイドブックに記載がある山があり、それも意識し
て聞かれたのかなと思い、「この道の先にありますよね。でも通行止めですが」
と言いましたら、分岐の右側の道を指して「寺田小屋山はこちらですよ」って言われて
しまいました。実はまだこの時点でも道を思い違いしていたんです(^_^;)。私が間違えて
侵入した道は1/25000地形図には記載されていない道でした(^_^;)(^_^;)
そしてようやく、そういう道が左側にあるというような個人サイト情報を思い出しました。
いずれにしても時間を無駄にしてしまいました(^_^;)。
尚、この駐車した場所はすでに標高約1000mあります。
Phot_1 Phot_2
         白草山案内板          黒谷林道ゲート

map_2 4人に先を譲って後からゆっくり歩き始めました。
黄色い車止めゲートの右側を通りいよいよ黒谷
林道
へ。この道は未舗装のダート道ですから、
車で入れたとしても普通車は駄目でしょう。
看板にもありましたけど、個人サイトで目撃情報
のあった熊よけの熊鈴を鳴らしながら標準コース
タイム40分の緩やかな登りの登山口までの長い
アプローチをゆっくりと歩きました。
この林道は箱岩山の北西にある高森山という山の
尾根を東にに巻くように作られています。
地形図を見るとちょっと複雑な山系をなしている
ようです。
標高1539mの高森山は西に広く下っており、その
南側の山腹途中から東側に箱岩山がそびえ、そ
の南側に箱岩山と白草山の間のコルから始まる
支尾根が西方向に伸びています。下手な絵ですが、左下図のようなイメージです。
map_3 黒谷林道は登る方向では
右側が谷川であり、途中切
れ落ちていてロープで保護
されていました。そこには
頂上に草木がある不思議
な岩がそびえていました。
また、道の左側の山側は所
々で大きな岩が見えていま
した。一箇所、水が流れ落
ちている所もありました。
やがて、右側に沢の音が聞こえてきました。黒谷です。
Phot_3 Phot_4
         林道沿いの不思議な岩          水が流れ落ちている

やがて、目の前に橋が現れました。で、この時点でどうもこの日はぼけていたようで
この橋渡ると登山口なのに、しかも登りつつあるのに何か色々な個人サイトで見た
橋の写真のイメージと違うためにここで林道終わりで水場がすぐにあるということを
忘れとまどってしまいました(^_^;)。現に林道終わっていますのにね。
 
Phot_5 Phot_6
         登山口の橋           橋から見た黒谷の沢

登山道は沢の右側にあり、沢沿いの常で岩がごろごろあって歩きにくい感じでした。
やがて沢が二手に別れ、登山道は右手の沢の右側にそって登っています。沢に行く
道があり(ほんの少し)、右手に登る道は本当に岩がごろごろだったため涸れ沢と勘
違いしてしまい、沢まで来てはて次はどこに行くのかってしばし間違った思案をして
しまいました。ふと右側を見上げると登山道らしき線が。結局私が涸れ沢と勘違いし
たのが登山道でした(^_^;)。本当に本日は思い違いばかり・・・(:_;)

すぐに沢とは離れじぐざぐでの登りに入りました。これは上のイメージ図にある支尾
根への登りです。ここは所々岩があって登りにくい所はありましたものの普通よくあ
る尾根に取り付くまでの急登って感じではありませんでした。
やがて左手に個人サイトで見た山の重なりなど見えましたが往きはガスで完全には
見えず・・・帰りには丁度ガスが消えてよく見えました(^_^)。
道の途中に濡れていると滑りやすいだろうなぁと思われるちょっといやらしい木の橋
が2箇所ありました。
 
Phot_7 Phot_8
         登山道の橋(1)           登山道の橋(2)

しかし、やっと支尾根に取りついでから逆に私にとっては少し急登の感がありました。
それでからか、本日はいつもよりも疲れが出てきて、最後の方で苦しかったです(^_^;)
支尾根に登るに連れ、木立が減って笹が増えてきました。その分見晴らしもよくなっ
たんですが、ガスがときどき周囲の山を覆い、景色ばっちりというわけにはいかなか
って残念でした。
そして道が二手に分かれるところに出ました。恐らく右手は尾根展望地だろうと娘が
追いつくのを待っていましたら男性が2人追い抜いて行きました。娘が追いついたの
でこの展望地に行って見ましたが、丁度ガスがかかり何も見えずじまい(:_;)。で、ここ
で休憩のため、初めてザッグを下ろし水を飲みました。冷たくておいしかった(←氷入
れた水道水)ですが、2杯飲んだためしばらく前に岩小谷山に登った際と同様おなか
の調子がしばらく悪く、登山が辛かったです(^_^;)。

休憩を終え、登山道まで戻り再び登りへ。やがて、やっと右手に白草山が見えてきま
した。更に進むと、左側に「三つ岩」の表示が現れました。
Phot_7 Phot_8
     白草山が見えてきた           三つ岩

なんとも不思議な形の岩です。自然のオブジェの不思議さですね。

それにしても高度計見るとまだまだ・・・遠いなぁって思ってましたら突然、箱岩山と
白草山の方向を示す標識が目の前に現れました。ついに稜線到達です(^_^)
やれ嬉しやと白草山へ進みました。一面笹原の前方になだらかに白草山が。そし
て頂上にはサイトで見たオブジェが見えました。で、ガイドブックでは分岐から頂上
まで10分程度とありましたがかなり遠くに感じました。全展望の笹原の中の道を
歩みましたら朝にあった4人組の方達がもう下山されるのに会いました。
こちらはかなり遅れたので少し恥ずかしかったです(^_^;)。挨拶し2、3言葉を返して
更に頂上をめざしました。
で、山での距離って思ったほど長くないんですねぇ。ほどなく山頂頂上。ばんざい(^_^)
しかし、残念ながらやっぱり目的の御岳は雲の中で見えませんでした(:_;)。

頂上広場では追い抜いて行った男性二人が食事中。私達もザッグをおろし、いつ
ものように携帯座布団を敷き、水筒、弁当、水筒とは別に持ってきた約500ml魔法
瓶のお茶、ストーブ、湯沸し用水(1l)、小カップヌードル、コーヒーなどを取り
出し昼食の準備。湯を沸かす間、お茶を飲みながらおにぎりと漬物をほうばり、湧
いたお湯をまずはカップヌードルに注ぎました。食べ終わってから再び残りの水で
をお湯わかしこれが楽しみで重い思いをしてストーブ持ってきている食後のコーヒー
を楽しみました。この間、中年男女4名のパーティ、単独男性登山者が頂上に到着、
それぞれ食事を楽しまれていました。
Phot_11 Phot_12
     稜線は時々ガスがかかり           白草山頂上の木の塔
Phot_13 Phot_14
     三角点           手書きの道標

男女4人パーティも単独男性も帰って行った後、なんとか御岳見えないかと裾野の
方が見えてきたので粘ってましたが駄目。ついにあきらめてザッグに荷物やごみ等
しまい出発。今度は稜線上の箱岩山に向かいました。この山も写真のように頂上の
方が笹で覆われ、両端二箇所に木が生えている山です。分岐を過ぎますとすぐはコ
ル部ではよくある湿地帯になっていました。靴が沈まないところを選んで慎重に歩
き分岐部の森を出ましたら右手に立ち枯れの白い木々が見えてきました。道は背の
高い笹の中。道は頂上の森に向かっていて、その手前で右方向に曲がり、そして左
に曲がりましたら・・頂上まで直登の道になっていました。そして登りきった所が
狭い頂上で周囲が笹の中、中央に木が生えたところでした。
Phot_15 Phot_16
     白草山から望む箱岩山           立ち枯れの木立
Phot_17 Phot_18
     頂上標識           三等三角点

ここでは休憩せず、写真撮影後すぎに下山にかかりました。
Phot_19 Phot_20
     分岐付近の湿地           分岐標識


帰りはスティックのおかげで娘も快調。往きにはガスがかかり見えにくかった
寺田小屋山などの三層のつながりがはっきりと見えました。
そして往きには寄りそこなった水場で水を飲み、ボトルに汲んで林道へ。
そして駐車スペースまで戻ったら私の車一台だけでした(^_^;)。

今回は最初に高度計を再設定しなおしていなかったため、100mくらい低め表示で
時間的なのもを思い違いしたり、ちょっと上のほうでばてかけたりし、また目的の
1つの御岳が見られなかったことなどもありましたけど、楽しい一日でした。
ただ、帰ってきたら足裏から甲の部分や肩が痛くなっていました、今回、どれだけの
重さをかついだかと測ったりしましたら、約8kgにもなってました。でも、これで
あかんって言っていたら将来の憧憬である山小屋泊まりやテント泊での山歩きは
無理ですよねぇ(^_^;)。ちょっとショックでした。
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