簗谷山(1213m、岐阜県)
(2006/08/15)
糞暑いのに、11日に続きまた、
日帰り低山歩きしてきました。
今回は初の県外の山。岐阜県
の下呂市にある簗谷山(やな
たにやま)という山です。
暑いので数百mの山ではとて
も耐えられないと考え、県外の
山から1000m以上で危険の少
ない山を探し、ガイドブックで
発見したこの山にしました。
尚、ネットで調べましたら、こ
の山、二等三角点があるのに、1/25000地形図では高さのみ記載されていて山の名前は
なぜか書かれていません。1000m前後の低山の場合、こういうことあるようです。
でもガイドブックにはしっかりこの名称が出ています。地元の呼称なのかもしれません。
東名阪自動車道→名古屋高速小牧線→名神高速(小牧IC〜一宮JC)→東海自動車北
陸道(〜郡上
八幡IC)→国道156号線→国道256号線→県道86号線→簗谷林道と
途
中休憩入れて約3時間で目的地駐車場に到着しました。
国道256号線は郡上八幡から現在は下呂市となっている旧金山町地区まで通っている
国道です。郡上八幡市(徹夜で模様される郡上踊りで有名な町です)から峠までヘアピン
カーブ連続のまさにワインディングロードでした。
県道86号線というのは初めて走りました。道路の左手には馬瀬川に設けられた岩屋ダ
ムのダム湖である東仙峡金山湖があり、馬瀬大橋を渡ってからも、このダム湖の東岸
沿いに走っています。
尚、岩屋ダムは名古屋の水甕だそうです。岐阜県の山奥なんですけどねぇ。
(上の地図はデフォルメしてあります。実際は郡上八幡市〜県道86号線への分岐点ま
ではずっと距離があります。)
ところで、県道86号線は途中、馬瀬川沿いにバンガロー村などがあるのですが、先の
方で車一台がやっとという狭い箇所があり、狭い道でのすれ違いを気にする私としては
嫌でした(^_^;)。問題は簗谷山に行く林道分岐点でした。私の道路地図ではここは広域
参考地図扱いで当然ながら未記載でし、こんな所は私のカーナビでも指定できません。
ですから、県道86号線が細くなり行き過ぎたかと心配(途中に馬瀬川にかかる橋がい
くつかありましたので)してました。幸いなことにちゃんと道標がありました(^_^)
林道は当然ながら狭かったんですが、簗谷山登山口で行き止まりですので対向車もなく
また全線簡易舗装されていましたので助かりました。ただ、登山口が近づくにつれ、道
にはこぶりではありますが落石がごろごろしており、ちょっと恐怖を覚えました(^_^;)
やがて突然行き止まりに。そこは駐車場になっていましたが、思っていたより狭い場所
でした。そして予想はできたんですが、一台も駐車していませんでした。結局、下山ま
で私の車1台のみでした(^_^;)。ネット個人サイト見ると5月とか晩秋とかは結構満車状
態だそうですが・・・。
残念ながら登山口の写真は失敗してましたので
ありません。駐車場奥中央が登山口でした。
登山道は右からと左からの二つがあるのですが
ガイドブックに『急な下りが苦手な人は南尾根
からのコースがおすすめ』とありましたので、
左の地図で登りを南尾根コース、下りをブナの
木コースとした周回コースにしました。
登山口は大きな岩がその上を渡れるように複数
並んでいました。この岩を踏み石如く渡りきる
と登山道は右手の方向となっていました。すぐ
に左側にあずまやが現れました。野鳥観察用の
ものだそうです。
その直ぐ上の所に二又の標識があり、今回登り
に選んだ南尾根コースは左へ、ブナの木コース
は直進方向となっていました。
前述のように、私達は南尾根コースに左折しました。
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簗谷山案内板 |
駐車場 |
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野鳥観察用あずまや |
登山道分岐標識 |
しかし、この南尾根コース、やはり登り用にしてよかったと思いました。かなり道ががれ
ていて、岩がごろごろして歩きにくいといったらありませんでした。
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最初はまだこんな感じでしたが |
こんなところが道の各所に・・ |
いつもながら写真で撮るとあまりそう見えないんですが、急登ですのでこのがれ気味の
道はやばいです。下手に歩くと岩がごろごろと下にころがってしまいますので。
ところで実際の登山道はどこでもそうですが、直登でなく大抵は勾配緩和のために、
九十九折になっています。そのため、ルートを直線で示しているガイドブック等の道と
は違うのでいつもとまどってしまっています。今回はコンパスの他に最近購入した安物
の高度計を確認しながら登ったんですが、やっぱりとまどってしまいました(^_^;)
ちなみに国土地理院の1/25000地図(といっても私の場合、低山ばかりなので地図閲
覧サービスの地図をDLし、WORDに貼り付け、ガイドブック情報を追記して印刷して
持参しているんですが(^_^;))ではこういう低山の登山道は未記載です。それでガイド
ブックも持参してます。
何がとまどっているかといいますと、九十九折の曲がりと地図登山道記載の曲がり部
分の相違がよくわかっていないことです。今回は愛知県内専用ガイドブックではなく、
別のを使いました(先日購入した山渓のものじゃありません。あれにはこの山は未記
載です)。ま、思わぬがれ状態の道でしたので足元注意ばかりで歩きましたので余計
見落としが多くよくわからなくなったというのが真相ですけどね(^_^;)。どうせ一本道で
すから迷うようなことはなかったんですが・・・
さて、どんどん登って行き、やっと尾根に出たと思ったのもつかのま、すぐにまた巻き
道というか尾根部でなく側面部に道がついていました。そして、やっと右手が少しだけ
開けた休憩所があり、ここでは自分のザッグは下ろさず、娘のザッグから娘用の水筒
を取り出してそれをコップで一杯飲みました。氷入れて冷水を詰めていきましたので、
冷たくて本当においしかったです(^_^)。ここからは頂上付近に雲がかかった御岳が見
えました。
今日の山は登山口が標高700m程度でしたので、頂上との高低差が約510m、すなわ
ち510mは登らねばならないので、高度計で現在高度を確認しながら後何m登ればい
いかと検討つけながら登っていたのですが、1000m程度となった頃、突然道が下りに
なってしまいました。「あれれ?」って感じで道間違えたのかなんて一瞬思ったりしてし
まいました(^_^;)。
平坦になったと思いましたら左側に「子鹿の涙」と名づけられた所がありました。
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休憩所から見えた御岳(一番奥) |
子鹿の涙 |
黒っぽい岩を薄く水が流れ落ちていました。極めて小規模の滝ですかねぇ。
ここで道は右に曲がり、その先は再び上り坂になりました。そのうち突然のように右側
に南尾根展望場の標識が現れました。ここはガイドブックでは標高1098mとなってい
ます。で、眺望ですが、手前の木が茂っていてその上に少ししかありませんでした。
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南尾根展望場標識 |
南尾根コース稜線の道 |
稜線というのは普通、小さなアップダウンがあったりするのですが、ここはほとんど登
り主体。南尾根展望場から少しの間は稜線のプロムナードという感じでしたが、その
後は平坦になってもすぐにまた登りの繰り返しでいつになったら頂上に着くやらとちょ
っと嫌になってしまいました(^_^;)。予想と違っていましたので。
ですから、やっと下山に使う予定のブナの木コースとの分岐点についたときは本当に
もうそこが頂上だとほっとしました。ここから左に曲がり(頂上から降りてくるとき直進
がブナの木コースでした)少し登ったところが頂上でした。ネットで調べていた通りや
はり狭いところでした。今日はかんかん照りでしたのでちょっと心配していたのですが、
ちゃんと木陰があって助かりました。勿論ベンチなどはありません。
カバーをした望遠鏡(使ったらカバーしてくださいとありました。面倒なので使いませ
んでしたが(^_^;))と中央に方向板(全方向に見えることになっている山々の名前が記
載されていました。
木蔭でザッグを下ろし、まずは冷たい水を一杯。めちゃおいしかったです。そして、
自作おにぎり弁当とストーブ、クッカー、小カップヌードル(最近我家の山のランチで
定番になりつつあります)などを取り出し、まずはお湯を沸かし、その間におにぎり
をほうばり始めました。お湯は少量なのですぐに湧き、カップヌードルに注ぎました。
で、今日は見込み違いの失敗をしてしまいました。湯沸し用の水、いつもの入れ物
ではなく、いつも余るからと前に使っていた小容量の小形魔法瓶一個で持参したの
ですが不足しました。食後の楽しみのコーヒーが一杯分しか作れませんでした(^_^;)
頂上ではゆっくりと1時間程度過しましたが、結局私達だけでした。
尚、頂上は360度展望と書かれていたのですが、木が生い茂り、北と西方向は駄
目でした。残念無念。方向板と見比べてそれらしいと勝手に同定できたのは御岳、
木曽駒、恵那山程度で乗鞍は自信なしでした(^_^;)。いつもどれがどれか同定する
のが苦手な私です。
木蔭と時々吹いてくる涼風でのんびり過した後、いよいよ下山です。で、慣れてい
ないおニューのザッグ、クッカーがどうしても口から入らない・・・あせりました
がよく見たら、沢山ついている留め部分の一箇所を緩めるのを忘れてました(^_^;)
2重、三重になっているんですよねぇ。
まだ1l水筒は少し冷水が残っていましたので、途中で歩きながら飲めるよう、外に
出し肩に担いで出発しました。
ところで、最近の山歩きでは何か忘れ物をして出かけてしまうのですが、今回はな
んと私の山歩きには欠かすことができないスティックを忘れてしまいました(^_^;)
それも高速道路のPAで気がつきました。それで、下りが特に辛かったです。
下りに選んだブナの木コースは登りのコースほどはがれてはいませんでしたが、そ
れでも、下りは急です。仕方が無く足を痛めないよう、慎重にゆっくりと歩きまし
たが、やはり一日たった今日は足(特にかかと)が痛いです(^_^;)
下りも実際と地図の同定がうまくできずなかなか高度が下がらないので少々あせり
ました。一本道ですから迷うことはなかったですけどね。
途中沢を2箇所越えました。こういう沢渡り部分は道が途切れた感じがしていつも
不安になるのですが、今回もあせらずじっくり見回しましたら対岸に続きの道が見
えましたので安心して渡る事が出来ました。それでも、道の一部が少し陥没してい
たりしてこのコースも変化にとんではいました(^_^;)。
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こんなところ渡ります |
水場 |
やがて水が流れる音がして大き目の沢が右手に現れました。すでに水筒の水は
無くなっておりどうしようかと思ってましたら水場と書かれた道標が。飲めるんだな
とやれうれしやとばかりすでに疲労でバランス感落ちていた私は危ない足取りで
沢の岩ごろごろのところを水が流れ落ちている岩場まで行きました。
ザッグを下ろし、外にぶらさげているアルミ製コップで水を受け一口。全然冷たく
なくてがっかりしましたが、それでも2杯のみ、水筒にも詰めました。結局、少し
余ってしまいましたがそれでも無いよりましでした(^_^;)
ただ、ここではあいついで登山道下り右手の尾根から落石があり、怖かったです。
ここからは意外に早く最初の分岐点まで戻れましてやっと下山できました(^_^)
体力のない私ですので登るたびに毎度疲れますが、それでも片時でも嫌なこと
を忘れさせてくれて楽しい一日でした。
帰りの東海自動車北陸道は上った郡上八幡ICから一車線区間の終わる次の
美並ICまで渋滞。後は名神の一宮JC〜一宮IC間の短い渋滞だけでお盆大
渋滞を覚悟してましたので拍子抜けしてしまいました。
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