岩古谷山(799m)

(2006/08/5)




map_1 帰ってきたせがれに山歩きす
るかどうか声かけましたところ
鎖場のある山があるということ
から興味を示しましたので、か
ねてから興味はあったものの、
恐がりの娘は同行無理だろう
と一人で行こうかなと考えてい
岩古谷山(いわこやさん)に
せがれと2人で登って来ました。
ただ、昨日は歓迎会で私にし
てはしこたま飲んだ上、今朝は
早く目が覚めてしまい、過去の
山行きで最低の体調(^_^;)
それでも、いつものようにおにぎりを作り、私の1l水筒には冷たい水を、せがれには前に
私が使っていた0.5ml水筒と娘用の0.5ml水筒それぞれに冷水と冷やした麦茶をつめ、せ
がれ用に貸したデイバッグにせがれ用の2本の魔法瓶と湯沸し用の水差しを勝手に入れ
ました(^_^;)。私の方はストーブが入っていて重いんです(^_^;)。で、弁当と1l水筒は私の方
に。朝寝坊で寝坊助のせがれもめずらしく声かけないで時間前に起きて来ましたのでいつ
もより少しだけ早く出発しました。今日は朝から晴天(^_^)。でも暑くなりそう・・・

さて、今回の岩古谷山は前に登った「鹿島山・大鈴山」と同じ駐車場が使用できまので
もう道順はばっちりわかってました(^_^)。
いつものように、猿投グリーンロードから国道153号線に入り、153号線沿いにある道
の駅「どんぐりの里いなぶ」でトイレ休憩。小さなトンネルをくぐり、稲武町信号で右折し、
国道257号線に入りました。
国道153号線も257号線も途中で道路工事で片側車線規制があり、まだやってました。
設楽町の町並みに入ってすぐ、大田口の信号を左折して国道473号線に入りました。
まもなく和市地区に入り、前に来た駐車場が左側に。すでに車が1台とバイクが1台駐車
していましたが悠々と駐車できました。

map_2 前回、鹿島山・大鈴山ミニ縦走したときは地図の
左上の沢の上(国道257号から見て左側)から
登りましたが、今回は駐車場右側にある東海自
然歩道の看板(→鹿島山・大鈴山ミニ縦走参照)
左側の小道を入り、農家の脇を通って進みまし
た。すぐにアスファルト道路に出会い、左角にあ
る小さな古いトイレで用を足してせがれの所に行
きましたらそこにいた男性から東海自然歩道使
用状況調査として今日の道筋を聞かれました。
その後、この道路上で煙草で一服し、いよいよ、
登山道へ。最初は比較的勾配も緩やかで、初め
て私の山歩きに付き合うせがれは快調な足取り
でどんどん先を進みました。で、前述のように体
調不十分な私は遅れ勝ち(^_^;)。その後も娘と同
行したときと異なり、ずっと若いせがれには負け
続けてしまいました(^_^;)(私が息子を待たせた形でした)。後で聞きましたら、最初の所
でおやじがどんどんついてくるので負けちゃ恥ずかしいとばかり、ばて気味だったのを
我慢して頑張って早く歩いたとこのことでした(笑)。
Phot_1 Phot_2
    最初は緩やかな登山道でしたが・・          十三曲がりの表示
最初は穏やかな登山道でしたが、すぐに急になり「十三曲がり」と名づけられた九十九
折の道。さすがに立ち休み無しで登るとすぐに息切れしてしまいました(^_^;)。体調不良
も重なったと思いますが、これではビギナー向けの山でもアルプスなんて夢物語です(^_^;)
ま、それでも明るい稜線が見えてきたときは自分に十三曲がりはあと少しと言い聞かせ
て頑張りました。
登ったところは鞍部になっていて、ベンチがありました。堤石峠です。
ここでザッグ下ろして一休み。で、水筒の冷水をコップで2杯飲んだんですが、これが悪
さをしたのかどうか、後で気持ちが悪くなってしまいました。
Phot_3 Phot_4
         堤石峠の休憩所          堤石峠からは更に急登が
休憩後、右上の写真にある左手の急登の階段を登りました。やがて、目前に垂直の岩
の壁が現れました。岩古谷山です。いよいよ岩山の真髄、ここを登るんです。
まずは急な丸太製下り階段が現れました。手すりがありましたのでなんてことはなかった
ですけど、人間の目には写真で見るより急に見えました。
Phot_5 Phot_6
         岩古谷山の岩の壁    登りきった所からの急な丸太造り下り坂
そして、今度はいよいよ岩古谷山頂上への登り。急坂を降り切った所に今度はまずは
垂直の梯子階段が現れました。高度恐怖症のはずなのに恐怖感を感ずる前に体調不
良に暑さが折り重なって更に前述のように休憩後に気持ちが悪くなっていた私。
垂直梯子階段の後に現れた岩場を巻くように岩壁に取り付けられた外側に手すりのあ
る丸太階段では恐怖心より登りの辛さが身にしみてました(^_^;)
Phot_7 Phot_8
     登りなおし最初の垂直の梯子階段  岩場を巻くように設けられた丸太造り登り坂
元気なせがれは先を行ってしまい姿も見えません。写真の道はこの先で折れ曲がって
いました。そして、これもネットで見た両側ワイヤロープを張ったのある岩場の登り坂が
現れました。
Phot_7 Phot_8
     岩場の登り坂      左側に見えた平山明神山
ネットで見ていた写真ではたいしたこと無い所に見えたのですが、疲れていた私は
途中でつい手もついてしまって所謂三点支持での登りになりました(^_^;)。少しだけ
ですけど・・・ちゃんと足が置けるようになっていましたので最初は立って登りました
んですけどねぇ(^_^;)
登ってから左手が開け眺望が望めました(^_^)。そして先日登りました特徴ある山頂
の平山明神山が見えました。
しかしくたびれ、腹が気持ち悪くなっていた私はここで丁度据わる石があったので
へたりこんで上がっている息を静めるのに努めました。そのうち眠気まで催してし
まいました(^_^;)。先に行ってしまったせがれが心配しているかなぁとは思ったので
すけどね(←後で聞いたらおやじ登ってこれるか心配だったそうです)。
ま、いつまでもそんなことしているわけには参りません。少し落ち着いたので出発。
また、岩壁を巻くように写真のような小さな階段と丸太道があり、登ったところがベ
ンチなどが置かれた広場でした。せがれはここで待っていてくれました。かなりの
休憩で楽になったと言われちゃいました(^_^;)(^_^;)
Phot_11 Phot_12
     最後の巻き道      ベンチのある広場
この広場は頂上ではないと聞いていましたので先を進みました。で、がけ側を
ロープで囲んだ眺望のよい場所が現れベンチが1個ありました。
私はここで思い違いをしてしまい、ここが頂上だろうと思い、ザックを下ろして
しまいました。ま、それでもまだ10時前。お昼にはちょっと早い・・・
Phot_13 Phot_14
     お昼休憩場所      頂上(私です(^_^;))
とりあえずストーブ出してお湯を沸かし、まずはコーヒーを。涼しい風が吹いていた
ため、ペーパードリップでもおいしかったです(^_^)。
ゆっくり休んでいるうち体調も戻りすがすがしくなりました。で、10時も過ぎ、また
お湯を沸かし、ちょっと早すぎましたが昼食。ミニカップヌードルとおにぎり。さすが
におにぎりは2個にし、残りはせがれにやりました。で、カップヌードル食べているう
ちに先に食事を終わった息子が写真の右の道の先のことを言い出しましたので、
そちらに行ってみることにしましたら、なんとそこが頂上でした(^_^;)。どうりで先ほど
の所には頂上表示がなかったはずです。どこかのサイトでこの左の写真を見たた
め思い違いをしていたものでした(^_^;)。頂上は眺望抜群でした(^_^)

Phot_15 Phot_16
     食事休憩場所から見下ろした眺め          頂上から見下ろした眺め
さて、十分休憩し体調も回復しましたので、下山をすることにしました。ただ今来た
道でなく前述のベンチ広場から堤石トンネルに下りるルートを取りました。
下山になればせがれより経験がある私に歩があります。今度は置いてけぼりなし(^_^)
せがれはすべったりしてましたが私は慎重に下りをしましたのでそういうことはなし。
すぐに割石が現れました。表示は割石の上部の方にありましたが、少し下った所か
らの方がわかり易かったです。
Phot_17 Phot_18
     堤石トンネル示す道標          割石
そのうち道が分岐しているところに来ました。どちらだろうかと思いましたがそのまま
先に進みましたところ息子が「鎖がある!」と叫びました。そう、今回の一番の楽しみ
というか気になっていた鎖場に突然達したというわけです。で、早速息子は降りて行
きましたが、私はスティック持っていたので、まずはスティックを戻し、ザッグを下ろし
てザッグ側面の袋部に差込ました。で、ふと思いついてそれなら先ほどの分岐の道
は迂回路のはずだから(迂回路があるとの情報でしたので)先ほど気がつかなかっ
た表示があるのでは(ある個人サイトに記述がありましたので)とそこまでちょっと調
べに戻りました。しかしやはりそれらしきものは見当たりませんでした。
それで、いよいよ私も鎖場下りの挑戦です。思ったほど恐くなかったため、来るまで
は挑戦するか決めかねていましたが、せがれがさっさと降りていってしまいましたし
挑戦してみることにしました。
鎖場は2段に別れていて、左上の写真は短い上の部分を上から見たものです。で、
乾いていましたので結局は滑ることもなかったのですが、最初の方で鎖のそばで右
足をきちんと置けるところが見つからずちょっと手間取ってしまいました(^_^;)
下りは体の前が岩場方向に向いているので振りかって足場を探さねばならず、初心
者でもあることで傍から見たら「情けないなぁ」と笑われそうでした。
ま、それでもとりあえず「三点支持」は守ろうと心の中で「三点支持、三点支持」と
叫んでました(^_^;)。でも、もう1つの岩場の上り下りの注意である岩から身体を離す
ことというのは忘れてしまってましたので、実際はどうだったか思い出せません(^_^;)
ただ、ここの鎖場は長いほうの下段部分は鎖が平行2本と下り側では右側に手すり
までついていましたので恐ささえ持たなければ割りと容易に降りられる鎖場でした。
いわば「鎖場初心コース」ですね(^_^)。せがれは回り道を見てくると再度鎖場を登り
回り道を降りてきました。
私はより恐い下りが出来たので満足してしまい、もう一度登ろうという気にはなりませ
んでしたが、下から見ると登るのは楽だなと感じました。上の部分を除き足場がきち
んとありましたので・・・。
Phot_19 Phot_20
     鎖場上部側(上から見て)      鎖場下部側(下から見て)
それにしても上の左側の写真では全く勾配がないように見えてしまいますね。実は同
じ場所から写された写真が個人サイトに載っていて、そのときはそう思い、なんで鎖
があるんだろうと思ったのですが実際は急な下り岩場になっています。そして先の切
れた所からは右上写真の更に急勾配の部分となっています。

目的だったこの鎖場が終わり、その先には思わぬ鎖が脇に張られた木の梯子が現
れました。垂直ではないのでどちら向きで降りようかと迷いましたが、結局梯子に対
面する形で三点支持で降りました。
更に続いて現れた梯子のほうは途中が壊れており、また傾斜もより緩やかでしたの
で結局そのまま前向きで降りました。梯子の壊れている部分は横の土の上を歩くこ
とができましたが、その先は梯子上しか歩くところはなかったためそのまま立って
前向きに歩きました。実は私はこういう細い飛び飛びの桟の上を歩くのが一番怖い
人なので恥ずかしながらここの4段ほどが一番怖かったです(^_^;)。こけそうになり
ましたので・・・
Phot_21 Phot_22
     勾配の緩い木の梯子(1)      勾配の緩い木の梯子(2)
やがて左手に先端に大きな岩がある平らなところにベンチがありましたのでここで
ちょっと5分ほど休憩。疲れていたわけではありませんでしたが時間がありました
ので。
Phot_24 Phot_25
     休憩所先端の大岩      急な下り階段
再び歩き始めましたら途中に急なコンクリート階段が現れました。降りて先に進みます
と左手に岩の壁が見えてきました。そして、次に右手に割れ目のある大きな岩が現れ
ました。道はこの岩のそばを岩に向かってました。ネットで読んだ岩のトンネルです。
中には左側に一箇所覗き窓がありました。
Phot_26 Phot_27
     左手に岩壁が      くり貫かれた岩のトンネル
穴を潜り抜け岩の間の階段を降りて行きますと左手に垂直の岩場が現れました。
不動滝です。まず現れたのは男滝。水は流れていませんが、滝つぼがあり、
湿っていましたので雨のときなどは流れ落ちるのかもしれません。ここにはおも
しろい形の石で作った歓喜の塔と名づけられたモニュメントがありました(ちょっ
と見は何かわからないんですが男滝ですからねぇ:写真省略)
男滝の隣にも同様の枯れ水の女滝がありました。
更に進むとこうもり穴というのが道の右側にありました。
Phot_28 Phot_29
         男滝          男滝に置かれた観音像
Phot_28 Phot_29
         女滝          こうもり穴
やがて整備された階段を降り、国道473号線の堤石トンネル北側に到達しました。
後は国道をゆっくりと駐車場まで戻りました。
Phot_32 Phot_33
     最後の階段      堤石トンネル北側
体調不良でかつ暑いときにせがれに煽られた形でつい無理して歩いてしまった
ためかめずらしく今日は太ももが少しだけ筋肉痛になってます。
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