岩巣山(480.5m)元岩巣山(499m)

           [愛知県瀬戸市](2011/11/12)



2009年の定年直前に右膝の関節炎で膝の痛みからとうとう2009年は秋まで山歩きで
きず、やっと秋にもういいかな?と行ってみたのですが、膝の痛みの恐怖症からちょっと
の下りでもびくびく状態・・・それで結局、昨年2010年は0回に終わってしまいました。

で、痛みのなくなり、今年、2011年になって再開を目論んでいた春直前に、今度は同じ
右膝の半月板傷により激痛が走り、結局、医者がもういいだろうとしてくれた8月まで毎
週の医者通いでしたが、階段の上り下りも普通にできるようなったことから、今行かない
と年齢的にもう行けなくなるとして再開することにし、それでもあまりにブランクが大きかっ
たこともあり、ウォーキングが高じて里山歩きから山歩きを始めた初心に帰り、最初の
頃に登った近場の瀬戸市にある岩巣山という山に息子と再び登ってきました。

尚、今回は前回と違い、ピストンではなく反対側に下山してしまいましたので車まで長い
車道歩きをしてしまい、足が痛〜い(^_^;)(^_^;)

登山道は下図の通りです(地図は全て上が北です)。

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           岩巣山登山ルート

下山後の歩いたルートは次の通りです。
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           下山後歩いた道路ルート


岩巣山登山口の一つである岩屋堂は瀬戸市岩屋町。紅葉の名所です。瀬戸市は名古
屋に近いので車で出かけたのですがあっという間に到着しました。
実はもう「もみじ祭り」期間になっていて、この間、無料駐車場は一か所だけのため結構
早く家を出ました。カーナビ設定ですので、迷うことなく、岩屋堂到着。ここの無料駐車
場は鳥原川を橋で渡った南岸側なんですが、なぜか狭いクランク形状の橋があります。

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     無料駐車場への橋
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            クランク状の橋


写真ではちょっと見にくいですが、両岸部分の位置がずれているのがわかると思います。

ところでまだ紅葉は写真の如く少しだけでした。標高230mくらいの里ですからもう少し先かも。

さて、久々の登山靴。久しぶりのためかちょっとしっくりこず・・・(^_^;)。ま、でも歩き始めたらす
ぐに慣れました。登山口は道路から左斜めに上る道にあります。ここには暁明の滝と岩がくり
ぬかれて中に仏像が並ぶ岩屋堂があります(写真は以前紹介しているので省略します)。

map2            登山口への略図


さて、登山道は複数の小型鳥居が並ぶ道から始まります。
map2
            登山道口の鳥居


この道、ここから下山口の白岩町まで東海自然歩道になっています。ですから休憩所が
いくつかありましたが、昨日の雨でテーブルも椅子も濡れた木の葉が覆いかぶさっていました。

地形図によりますと、岩屋堂付近は標高230mくらいで最高峰の元岩巣が499mですから単純
標高差は約270m程度の行程です。里山ですからね(^_^;)。
ただ、展望台までの最初の約100m強の登りが岩屋堂ルートからの一番急登箇所です。地形
図でも等高線が比較的密になっています。九十九折りの道ですけどそれでも急で、この展望
台まで登られたご夫婦はきつさに驚かれていました。
実は同じころに駐車場に到着され、御主人がデイバックをしょわれていて、登山口からすぐ
のところで地図見てる間に追い抜かれたのですが、途中で暑くなったのか立ち止まって上着
を脱がれている間にそばをすり抜けて先に進みました。で、私は久々でもあるしゆっくりと
登ろうと心掛けていたためか最初のうちは何か追い付いてくる感じがしたのですが、そのう
ち後ろに姿を見なくなり、展望台で小休止しているうちに厳しいといいながら到着されました。
途中で立ち止まったりされていたのかもしれません。

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            展望台


展望台のベンチは雨に濡れてしまっていましたので、近くにある乾いた石に腰を下ろし、私の
定番「速攻元気」というチューブゼリーを飲みました。さすがに晩秋。お茶飲むつもりでここで
飲むのを忘れてしまいました(^_^;)。

今回も私の強い味方のダブルスティックは2年もブランクがありましたがもう馴染んで最初に
感じた違和感はなくなりました。ちなみに今日はちょっと大きすぎるのですが体に一番馴染んで
いる45Lザックではさすがに大きすぎるのであまり使わない30Lザックとし、更に重い水は息子
に担いでもらいましたから軽〜い(^_^;)。

さて、最初の展望台までの急登の後はしばらく大したアップダウンもない平坦に近い道でした。
地形図通りです。

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            しばらく続く平坦な道


やがて橋があり沢を渡りました。上の地図で沢に接近しているところです。
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            沢を橋で渡る


前もこの沢に感激したことを書いていました(^_^;)。

しばらく沢の右岸(上流から見て右側)側を歩き、再び橋で左岸側に渡りなおし沢から離れて
いきました。

map2
            再び沢を渡る


そろそろ元岩巣までの登り道。木の階段が現れました。

map2
            木の階段は段差が大きい


最初ほど急登ではなかったのですが、だんだん疲れがでてきて最初の急登より幾分辛かった
です(^_^;)。

そうそう、この途中におかしな道標があり、来た道方向になんと岩巣山などと書かれていて
戸惑ってしまいました。手書き追加で先方向に元岩巣と書かれていましたけどね。
ここからの途中で下山されてくる単独に若い男性に出合いました。

そしてやっと右手方向に元岩巣山があるテーブルが二つあるところに到着しました。前に来た
ときはここで昼食にした場所です。そして、右に少しだけ登った所が元岩巣山です。
ここは南側の展望があり、瀬戸・名古屋方面を見渡せます。ここから見た岩巣山方面は次の
写真のようです。手前の尾根の左の方のピークが岩巣山と思います。

map2
            元岩巣から見た岩巣山方面


左の方の尾根のすぐ上低く雲が浮かんでいますが、ここについたときはそこは一面の雲海
でした。

さて、低山と言えどここで座りましたら寒くなりました。ソフトシェル持ってこればよかったなぁ。
まだお昼にはめちゃくちゃ早い時間でしたが、「大人の遠足」です。ここでお湯を沸かし、きつ
ねどんべいとおにぎりを食べ、コーヒーを飲んでのんびり・・・結構長くいたようです。

全部が終わってやっと店じまいし、岩巣山へ出発しましたが、まだこの時点、ピストンにするか
迷っていました(^_^;)。

すぐに岩巣山方面と東海自然歩道の白岩方面の分岐に到着。で、ここはちょっとおかしいの
ですが直進方向である岩巣山方面への道の入り口部分に東海自然歩道方向の方向指示道
標がでんと岩巣山方面の道を塞ぐように設置されていて、岩巣山方面の指示はありません。
きちんと調べないで登ると惑わされる恐れがありますねぇ。

ここからは岩巣山まで下り気味での尾根歩き。東海自然歩道ではないため、道は途端に厳しく
なります。白砂のような感じの急斜部が多く、前日の雨でぬれていてまた濡れた落ち葉もあり
滑らないようゆっくりと慎重にダブルストックに頼りながら歩きました。

だんだんとそれらしきところに近づいていることが感じられ、そしてぼこっと目の前に岩巣山
の表示が現れました。ここも前の記録で写真を載せていますので撮影自体しませんでしたが、
何か記憶とは違う狭い山頂でした。
で、ここで思い違い・・・この山頂自体は展望がないのですが、確か展望があるところがあった
記憶がある・・・で、方向を勘違いしていて目の前に伸びる道を少し歩いたのですがそれらしき
場所見当たらず・・・で頂上に戻りましたら・・・なんと来た道の頂上から見て右側に前に進む
道が・・・完全に見落としていました。こちらにありました(^_^;)。

大きな石がありここからも展望が望めました。下の写真は元岩巣方面の写真です。
map2
            岩巣山から元岩巣方面を見て


左隅の手前の小ピークが元岩巣だと思います。後ろの高い山々は岐阜県との県境にある三国
山方面であろうと思います。

さて、もう元岩巣も岩巣山も来ましたので後は下山あるのみです。で、ここでやっと迷いをふっき
り、元来た道でなく、白岩方面への下山道を下りることに決めました。
岩巣山から分岐までは登り基調ですが緩いので滑ることを恐れ続けた下りよりは楽でした。

分岐につき、いよいよ初めての道。地図は持っていましたが、そして事前にちょっとだけネットの
記録を目にしておいたのですが、ほとんど白紙状態(^_^;)。道標にはここから白岩まで50分と。
改めて地形図見たら沢沿いでそれがまた等高線が密な沢。よく地図を見ればわかるのにあまり
きちんと見ておらず、すぐに登りがあったりして「あれっ?」。よくよく地図見ましたら最初は分岐
の北方にある小ピークを左【西側)に巻いたりしながら右(東側)から沢まで近づく形のルートで
した。やがて沢のそばに出ましたので、ここからはずっと沢沿いの道。どんなんかなと期待して
たどりました。で、橋、丸木橋、飛び石などで何度も沢の右左をたどるように道は付けられてお
り、また、急流にそのまま沿うのでなく、山腹をトラバースしながら無理な下りにならないよう
に配慮された道でしたので沢が下の方に見えたりすぐ横にそったりの繰り返しになりました。
でも、東海自然報道なのに飛び石沢横断ってあるんですねぇ。幅の狭い沢でしたけど、それで
も靴濡れたくないため、ストック活用しながら慎重に渡りました。

最後の方では沢に左岸で下りてしまう所があり左岸の石のために前方がわからず道はどうなって
いるのかな?と思う場所もありました。
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            道が沢の中の所も


やがて落差が高い堰堤が現れました。写真が下手のためちょっとわかりにくですが(^_^;)↓

map2
            堰堤


堰堤はこの後もう一つありました。やがて道はかなり緩やかになり地形図通り下山口が近付いて
きました。で、前方にやっと市道が見えてきました。山の中の道路です。登山口には道沿いに3台
分くらいの駐車スペースがあり車が1台止まっていました。途中で3人くらいの単独行の男性に会い
ましたが、他の二人はどうやってこられたのかなぁって考えてしまいました。

さぁ、ここからが大変です。足がありません(^_^;)。地形図プリントアウトしたのですが、持参の地形
図に記載のルート外部分は家に置いて来てしまったのでよくわかりません。記憶の中だけ(^_^;)
延々と道路を歩いて岩屋堂の駐車場まで戻らねばならないのですが・・・息子が2時間くらいかかる
かと聞くのでまぁ、それくらいかなって。国道でバスに乗れれば少しは楽できると思ったのですがねぇ。
山中の市道はやはり下り坂であり、スティックしまってしまい、疲れた足には意外に堪えました。
やがて、前方高所に高速道路が見えてきました。地図を見るとあと少しで上品野町。意外に早くここ
まで来た感がありました(ゆっくり歩きなのに)。そのうち民家が現れ、まもなく国道363号という
所で道が狭くなり分岐していて「あれれ?どっち?」状態。で、こっちだろうと決めて歩きましたら
正解で国道363号に出ました。すぐにバス停があり、見たら「が〜ん」。昼間はありません。
あきらめて歩き続けることにしました。そのうちやっと喫茶店が見つかり、休憩兼ねて入りました。
あまりに早く朝に近い時間に山の上でランチやってしまい、少々空腹感が湧いてきたのでここで、
スパゲティとアイスレモンティを。最近は喫茶店では夏でもホットコーヒーの私でしたが、さすがに
汗をかいていたこともあり、久々にアイスレモンティにしましたがおしいしかったです。
スパゲティはミートソースにしましたが、珍しくイタリアン同様卵焼きが下に引かれていました。

さて、休憩しましたが足の筋肉痛は解消されず・・・。とぼとぼと下向いて国道沿いを歩き続けま
した。そして、いくつものバス停を超え、東海環状自動車道のインタ口を過ぎ、中品野町からやっ
と国道248号との信号が前方に見えてきました。信号手前に斜めの近道がありましたのでそちら
に入り左折して国道248号線沿いを歩いているうちにやっと前方に岩屋堂方面の記載がある信
号が見えてきました。

ここで左折し県道22号線沿いに入りました。岩屋堂まであと2kmの表示。あと30分くらいか
と・・・。そして、県道22号から岩屋堂方面に左斜めに入る道のところまでつき、あと少し。
やっと一番近いところの有料Pが現れ、そしてすぐに停めておいた無料駐車場に到着。
長かったです(^_^;)。概略えいや〜で地図からあたって、約5〜5.5kmも道路そいを歩いて来た
ようです。

ま、登山口まで林道を9kmも歩く山が日本にはありますからそれよりは短かったかな?(^_^;)
岩巣山内の登山歩き分は水平距離で約5km(分岐から岩巣山は往復しましたから)程度ですか
ら今回は水平距離で全長約10〜11kmくらい歩いたことになりますが、もっと歩いたような気が
しています(計算間違いしているかな?(^_^;))。

久しぶりの山歩きで低山なのにそしてよく風呂で揉んでおいたのに一夜明けた今日は筋肉痛に
悩まされています(^_^;)。それでも久しぶりに自然に浸れてよかったです(^◇^)

(追記)ネット見てましたらこの私たちの行程に更に白岩側の下山口より反対側の東部方面に
市道をたどって岐阜県との県境にある三国山も往復された方の記事を目にしました。それも約
1週間強前・・・すごいですねぇ。

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