蕎麦粒山(1627.1m)・高塚山(1621.1m)

           [静岡県](2009/9/20)


【国土地理院1/25000地図】蕎麦粒山
【参考ガイドブック】新分県登山ガイド「静岡県の山」(山渓)


右足の痛みが完治したわけでない(途中で治療放置(^_^;))ので今年は山歩きはあきら
めていたのですが、それでもやっぱり1回でもいいのでと今年初めて山歩きしてきまし
た。で、10ヶ月ぶりでその間なんにも体力つくりしてこず、また下りで右足をかばって
なんでもないような下り坂でも恐る恐る超低速歩きをしたため、見事によたよたの山歩
きになっていまいました(^_^;)。
でも、やっぱり山頂からの眺めは憧れの山々が眺められてそれはそれでよしとします。

行き先は静岡県の川根本町にある蕎麦粒山(1627.1m)三つ合山(1602m)、
そして日本三百名山の1つ高塚山(1621.1m)です。三つの山を低山縦走しました。
高塚山は直接登る道はないようで、このルートが一般ルートになっています。

尚、登山口は標高1402mのところに駐車場がありここからスタートですので1個ずつの
山との標高差はたいしたことがありませんが、帰ってから再度ガイドブック見ましたら
距離11km、累積標高差±800mもありました。ガイドブックのコースタイムは3時間半
になっていましたが、ただでさえ時間がかかる私、その上前述の理由もあり結局一日
掛かりになってしまいました(^_^;)。

往路

カーナビ画面タッチが突然動作しなくなり、やむおえず地図で経路決めて朝の4時ごろ
家を出発。東名高速道路で一路静岡県に向いました。

ところが、途中で降りる予定のIC近辺で「火災渋滞2時間以上」の表示が・・・
元々は相良牧の原ICでと思っていたんですが、手前の掛川ICで下り、1号線まで行って
掛川バイパスに入り、大代ICで下りて左折しこれは元々予定の国道473号線に入り一
路北上。この道、忘れていたのですが以前八高山に登ったときに途中の福用まで走った
ことがあったことを思いだしました。

この道は大井川の西側に沿って走っていますが、やっぱり途中から狭い1車線道路にな
りました。どうやら一般的には途中からは大井川の東側に渡って県道77号線が使われ
ているのか途中からは交通量が極めて少ない国道でした。

そして途中から天竜から来ている国道362号線に合流しさの先は国道362号線となりとこ
ろどころは2車線区間もありますけどやはり狭いところが多い道でした。

そしてネット記事にありましたようにガソリンスタンド手前の道に「大札山・山犬段」の方向
道標が現われそこを左折して南赤石林道に入りました。

この道、途中にある大札山登山口までは舗装がされていて快適でしたが、その先は途端
にネット記事の通りダート。ところどころ穴ぼこもある砂利道でタイヤがパンクしないかと
ひやひやしながら超低速で走りました。5kmとのことでしたが、途中至るところで工事中に
なっていました。日曜日でしたので工事はお休みでしたが。

やっと山犬段避難小屋がある駐車場に到着しほっとしました。小屋は平成7年に建てられ
たとのことで外観は比較的きれいでした。尚、家を出てここまで到着する似に予想以上の
時間がかかってしまいました。

map     山犬段までの南赤石林道

山犬段避難小屋
              山犬段駐車場と避難小屋

山歩き

map
               今回の山歩きコース

いつものように朝コンビニで仕入れたおにぎり、「速攻元気」3個を食料袋に入れ、2本の
お茶のペットボトルをザック両側面のネットポケットにしまいました。

でスティックを・・・なんと1方のスティック壊れたのかしまらない〜(:_;)。
カーナビに続いて2回目の不備。がっくりです。仕方がなくスティック1本での山歩きに。
足のことを考えてダブルスティックが強い味方だと思ったんですが・・・。

久し振りの山靴。そして、久し振りのザック担ぎ。出発時はわくわくしました。

まずは蕎麦粒山へ。上の写真の避難小屋の右側が登山口です。
地形図ではその辺がちょっと違っていますが。
蕎麦粒山登山口
              蕎麦粒山登山口は避難小屋の右

駐車場は約1400mですから、230m弱の登り。これくらいならたいしたことないと考えて
甘く見たんですが、やはり10ヶ月のブランクと足をかばっていたためすぐに息が上がり
たいした急登でもないのに最初からよろよろでした(^_^;)。気力が続かないんですね。
立ち止まってばかりで・・・。

とりあえずいつもコースタイムの1.5倍以上かかる私、ガイドブック40分のところ1時間
くらいかけて蕎麦粒山頂上に到着しました。

ここには三等三角点がありました。東側が切り開かれていて山座表示板がありました。
富士山は勿論のこと、大無間山、風イラズなど色々な名前を知っている山々が眼前に
山並のなかにそびえていました。

蕎麦粒山山頂
              蕎麦粒山山頂
蕎麦粒山三角点
              蕎麦粒山は三等三角点がありました
山頂眺望
              東側の眺望(富士山が見えます)
山座表示板
              山座表示板

ここに登る途中、単独男性に追い抜かれましたが到着時には既におらず、私一人独占
でゆっくり景色を味わいました。登るのはつらいですけどこれが楽しみなんです。
ここで10分以上休憩しました。

さて、次は三つ合山までの稜線歩きです。

ここからは下りです。下りはやはり右足を庇うためかなり辛く時間も登り以上にかかり
ました。

地図を持っていたのですが、詳しく見る気力がなく色々と思い違いをして・・
ずっと尾根上に道があるかと思っていましたので、ふと尾根からはずれたような感じ
で右に下るのであれ?間違えたかなと思いましたけど地形図みたら確かに前に尾根
はありますが、稜線は右(北)側に曲がってるんですね。地形図でもこちらは斜面み
たいなところでした。

そしてコルかなと思うところまで下ったのですが、更に尾根から右側(北側)にはずれ
1491Pを巻くように北側斜面に五樽沢のコルまで道はついています。
map   蕎麦粒山〜五樽沢のコルの道

蕎麦粒山から五樽沢のコルまでは意外に距離がありました。ちなみに私のガイド
ブックにはこの「五樽沢」という名称はなくただ鞍部とだけ書かれていますが、地名
道標がありました。
五樽沢コル道標
      五樽沢のコルの道標
腰掛けられる木がありましたのでここでもこれから三つ合山への登りに備えて一服しま
した。

さて、10分くらい休憩後、三つ合山に向って出発しました。この道は地形図でも明らか
なんですが、一気に頂上まで登るのでなくいくつか広い平坦な肩の部分がありました。
下から見上げると肩の部分しか見えず上がったら広い平坦なところですので頂上かな
なんて思ってしまい違うとわかってまだかぁとがっかりが続きました(^_^;)。

平坦な肩の部分は背の低い笹の中に道がつけられていました。

三つ合山肩部分
      三つ合山へ登る広い笹の広がる肩の部分
やっとそれ以上の高部がないところに出ましたが、これはまだ頂上でなく途中の小ピーク
でした。少し下りそこから少し登ってやっと三つ合山に到着。ここまで休憩入れてコース
タイムの約2倍強もかかってしまいました(^_^;)。情けなや。途中で朝最初に追い抜かれた
方に出会ってしまいました(^_^;)。

この山名は地形図にはありませんが、ガイドブックには記載があります。
三つの尾根が集まる山の意味でしょうね。
1つは歩いてきた尾根、後は南方向、高塚山、竜馬ケ岳、岩岳山まで繋がる稜線、もう1つ
は北方向、千石平、鋸山、房小山からバラ谷山(日本最南端の2000m峰)そして×マーク
三角点で有名な黒法師岳まで続く稜線です。

地形図では今回歩いた三つ合山〜高塚山間の整備された登山道は未記載で一方北方向
は鋸山までの道が記載されています。こちらは一般のガイドブックには記載がありません
がネットでは歩いた記事が結構見かけられます。房小山までは笹が切り開かれているそう
です。

予定を変えて三つ合山で昼食大休憩をとることにしました。広い頂上、誰もおらず一人で
独占しました。

今回はカーナビ×、スティック1本×でしたので年季が入っているストーブももしかしてと
心配しましたが問題なくOKでした。カップヌードルとコーヒーに使いました。

今回は小さい早稲みかんを持参していましたのでじっくり味わいました。これがすっぱくて
疲れているときにぴったりなんです。

三つ合山頂上
      三つ合山頂上

ここから北側には木々の間から北に向う稜線、そして黒法師岳、前黒法師岳などが眺め
られました。左側木に隠れていますが、バラ谷山も見えました。この山は1/25000地形図
にその山名表示はありませんが日本最南端の2000m峰だそうです(2010m)。

三つ合山眺望
            三つ合山北側眺望

大休止を終えていよいよ高塚山に向いました。
ネットでは高塚山は三つ合山から明確に見える写真がありましたが、木々が伸び、本の
少し見えただけでした。
高塚山
            三つ合山から見た高塚山
高塚山方面道
            三つ合山の高塚山方面の道

最初は50mくらいの急な大下り。足を庇っているためこの下りには苦労しました。
そこからは終始緩やかな道になりました(本来ならルンルン気分なのにわずかの下り
にも苦労しましたのでルンルン気分というわけには行きませんでした(^_^;)。

途中、地形図で1584地点に登る道の右側(西側)に明確な二重山稜がありました。
1〜2m程度のわずかな高低差ですので地形図では現われませんが興味がありました
ので「おっ、二重山稜だぁ」と気がつきました。

途中やせ尾根の狭い部分を通ったり(この尾根は尾根の東西側が急激に落ち込んで
いるようです。地形図の等高線が両側とも密になっています)し、先にまだ高見が
見えてきてがっかりしながら歩いているうちにやっと高塚山に到着しました。

この頂上は四方を木立に囲まれていて眺望は望めませんでしたが広いゆったりとした
頂上でした。
高塚山頂上標識
            高塚山頂上標識
三角点
            二等三角点
高塚山頂上
            高塚山頂上

休憩しさて、帰りです。10分くらい下りたところで単独男性に出会いました。

三つ合山への急登にはヒーヒーいいながらも下りよりはましです。三つ合山に戻り、
再び小休止。水筒の水を飲んでしまったお茶のペットボトルに入れて空にしました。
もう生ぬるくなってましたけどそれでも渇く喉には貴重な水分でした。

恐らく出会った方においつかれるだろうと思いながら五樽沢のコルへひたすら下りま
した。いつも思うのですが登りより下りのほうが辛い・・・なぜか長く感じてしまい
ます。こんなに登ったっけ?です。やっと五樽のコルについたときはほっとしました。
そしてここから五樽登山口までのジグザクの急な下り道を下りはじめたとき、熊鈴の
音が聞こえてきました。やっぱり休んでばかりいてかつ下りに苦労していたために、
件の男性に追いつかれてしまいました。そしてあと少しというところで道を譲りましら
登山口で休憩されましたので話をしました。そして林道を駐車場まで途中一回休憩し
ながらご一緒させてもらいました。静岡の方でした。

ま、話をしながら歩くと林道も辛くないですね。林道は途中2箇所で上からのがけ崩れが
あり工事中になっていました。やっと前方にゲートが現われ左側(西側)を回って過ぎま
した。すぐ駐車場かと思いましたら意外にまだ距離がありました。

駐車場にはまだ数台車が残っていました。ここは林道経由で千石平から鋸山方面に行
かれる方、三つ合山から北上される方、そして駐車場から山犬段、八丁段、天水方面
に行かれる方などがいますから。

私はあの避難小屋に一泊して八丁段、天水から沢村山までの縦走に憧れています。

また房小山へも行って見たいと思っていますが足が庇わなくてもよいようにならないと
無理なことが今回の山歩きで痛感しました。

復路

帰りは袋井ICまで1号線掛川バイパスを走り袋井ICから東名高速に入ったのですが
三ケ日PAから新城PAまでの2個のトンネルのためと思われる9kmの渋滞、次は音
羽蒲郡ICの先から豊田ICまでの16kmの大渋滞にあい、頭痛はするわ、眠たくなる
わでよれよれで10時前に家にたどり着きました。

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