戸倉山(1682m)

           [長野県](2008/11/2)


【国土地理院1/25000地図】市野瀬
【参考ガイドブック】新分県登山ガイド「長野県の山」(山渓)
          名古屋周辺の山200山渓)


今年21回目の山歩きです。

前回のテン泊でひいてしまった風邪がまだ完治していないため、もう11月はやめよう
かなと思っていましたが、折角の三連休で晴れ予想ということもあり、今週になってそ
の気になりました。ただ、寒くなったためどこにするかが問題で以前から候補に入って
いたのに私の中では下のほうにランクしていてなかなか機会がなかったものから二つ
を候補に上げました。で、実は今回は別の候補の山に行く気でしたが、一昨日になっ
て、再度ガイドブックを読んだりネット見たりして、自分の体調も考慮して急遽、変更し
てしまいした(^_^;)

行き先は長野県の伊那谷の東に位置する戸倉山(1682m)です。
戸倉山は駒ケ根市と伊那市の市境にある山で、伊那市から見ると富士山のような形
をしているそうで伊那富士とも称せられています。

ガイドブックの登山適期が11月中まででしたのと中央アルプスと南アルプスを眺める
ことができるということで行って来ました。

往路

今回も長野県のため中央道でのアクセスです。

カーナビに従い、春日井ICまで行って高速に乗りました。春日井ICから小牧JCまで
東名高速は三車線あるので、そのまま一番左の車線を走って小牧JCからまだ暗い
中央道へ。で、いつものように恵那峡SAのコンビニでおにぎりなどを仕入れ、トイレ
にも行き準備万端・・・しかし、またしても前夜なかなか寝付かれず、睡眠時間が短く
眠くなり、ちょっとだけここで車の中で仮眠しました。

そのうち周りが白み始めました。やっと夜明けが近くなりました。今回はコースタイム
が短い山なのでそれほど急いで行く必要はないんですけど、駐車場の心配で暗いう
ちに出発しました。

実は、夜空に星が見えてなかったため、「あれ?天気予報はずれか」と心配してまし
たが夜が明けたら青空が広がっていましたのでほっとしました。

ただ、飯田ICの先で二箇所ガスが高速道路にかかり、暗くなったためまた心配が出
てきましたけどガス抜けると青空でしたのでよかったぁと・・・

今回は駒ヶ根ICで中央道を下りました。戸倉山はこの駒ヶ根ICに近いんです。

map
                駒ヶ根ICからの道

カーナビの指示通りに走り、まずは駒ヶ根IC下りて県道75号線を東に。国道153号
線も越えて地方道に入り、駒見大橋の直前で右折し田畑の中の道を南方向に。
このときふと右側を見ましたらなんと中央アルプスがきれいにそびえているではありま
せんか。写真にすると今一なんですけどねぇ(^_^;)

中央アルプス
        途中の田んぼの中を通る道路(上図a)から見た中央アルプス
伊那谷地方は西に中央アルプス、東に南アルプスが高くそびえ、その前に前衛の
山々がそびえていて私の好きな光景なんですが、晩秋の今回は山々が紅葉で色づき
何か幻想的というか荘厳というかそんな感じがしました。

T字路で左折して県道49号線に入りました。この道路は一部、住宅のある所で狭く
見通しの悪いところがあるのに意外に交通量がありました。

やがて、カーナビが左折指示。県道210号線に入りました。少し走り、斜め右方向の
狭い道に入りました。農道でしょうか。キャンプ場までだけの道かと思いましたら民家
がありました(^_^;)。

やがて戸倉山キャンプ場に到着。駐車場は道の左側にありました。時間が時間です
から一番乗り(^_^;)。選り取りみどりでしたが入り口そばに停めました。

駐車場
        戸倉山キャンプ場の駐車場
このキャンプ場は道の左手前方で、いくつかバンガローがありました。

戸倉山キャンプ場
               戸倉山キャンプ場
道は右に続いているように見えますが、曲がった先で終わりです。

その先、未舗装の林道入り口に電柵があります。

2.山歩き

map
                登山ルート

ところで、この駐車場はすでに標高1000m超えているためちょっと寒く、最初から
ソフトシェル着てアウターで着ていこうかと思いましたが、買ったばかり。ジッパ
のやりかたがわからずとまどっているうちに2台目の車が到着。中年ご夫妻でした。

結局とりあえずソフトシェルはザックの中に入れて山シャツ(今日から厚手)とい
つものベスト着て出発しましたが、到着から40分以上ももたもたしてしまいました(^_^;)

電柵の狭い隙間を通り、林道を歩くうち、右側登山道の標識が現われました。いよ
いよ登山道です。最初から結構急登で息が上がらないようゆっくり登りました。

国土地理院の1/25000地形図には今回の登山道は記載されていませんので上の
地図は少し曖昧なところがあります。
少しの間尾根の北側で谷沿いを歩きそこから右の山腹をじぐざぐの急登で支尾根
まで上がりました。この支尾根は地形図では等高線が密になっていますが、じぐざ
ぐ道で勾配を緩和してありました。休まず我慢してゆっくりとあまり先を見ないで登
りました。歩みが遅い私ですからいつも追いつかれるのですが、しばらくはそういう
こともなく後ろ振り返りながらも頑張りました(^_^;)。

で、結構すぐに二本松ベンチ(←標識がありませんがガイドブックではそう記載)に
到着。2分くらいザック背負ったまま座って水を飲みました。

最初のベンチ
               最初のベンチ(二本松ベンチ)
で、少し登るとすぐに馬止の松と表示された松がありここにもベンチがありましたの
で、また水飲むため2分程度座ってしまいました(^_^;)。

馬止の松
               馬止の松
やがて、ヘアピンカーブのように曲がると主尾根に入りました。広く緩やかな道になり
ました。
やがて五合目の表示。そして、6合目表示過ぎてベンチが・・・前方は木が切り開かれ
ていて中央アルプスが眺められました。ここは標高約1480m付近です。

ここで休憩していたら件のご夫婦のうち旦那さんがまず到着。そして単独男性が登って
こられ先に行かれました。その後遅れてご夫婦の奥さんが到着されザックおろして休憩
に入られました。それをしおに私は出発。単独男性は立ち止まって写真を撮影されてい
ましたが、猿の松、そして天狗伝説の岩と表示されていました。

六合目ベンチ
               六合目ベンチ
猿の松
               猿の松
天狗伝説の岩
               天狗伝説の岩
件の単独男性はめちゃ健脚であっという間に姿が見えなくなりました。私はマイペース。
登るうち、前方にあずまやが見えて来ました。金明水という水場そばのあずまやです。

あずまや
               金明水そばのあずまや
金明水の看板
               金明水の看板
金明水
               金明水は水量が乏しかったです
楽しみにしていた水場でしたが、ちょろちょろ程度でした。飲みかけの水のペット
ボトルに継ぎ足しましたが時間かかりました(^_^;)。

尚ここは右側(東側)が開けていて素晴らしい紅葉の尾根が見えました(^_^)。

すすきと紅葉
               すすきの向こうに紅葉の尾根が(金明水から)
あて、あと少しのはず・・・樹木で見えませんが急な直登道の先が頂上っぽい。
まだかまだかと我慢しながら急坂を登り続けましたらとうとう頂上が見えてきました。
西峰到着です(^_^)。

長々と連なる中央アルプス稜線上の山々や雪をかぶった北アルプスの一部も望めました。

西峰頂上(1)
               西峰頂上(1)
西峰頂上(2)
               西峰頂上(2)
中央アルプス1
               中央アルプス(1)(西峰頂上から)
)
               中央アルプス(2)(西峰頂上から)
さて、三角点があるのは東峰です。一旦急坂を下り、コルにある避難小屋軒下を通って
再び登り返したところが東峰でした。

ここからは南アルプスの仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳などが目の前に望めました。実は
これを見るのを楽しみにこの山に登ったんです。

東峰
               東峰頂上標識と阿弥陀如来像
三角点
               一等三角点
            鋸岳       甲斐駒ケ岳              仙丈ケ岳
)
               南アルプス
もっと見ていたかったんですがじっとしていると寒い・・・。で写真だけとって楽しい
ディナーは避難小屋ですることにしました。

避難小屋
               昼食は避難小屋で
床は板敷きで結構こぎれいな小屋でした。だれも来ないので一人で独占しました(^_^)

お湯を沸かしてカップのうどんを食べ、他におにぎり二つ、みかん一個を食べ、アフター
コーヒーも楽しみました。実は東峰到着は9:30頃で、まだ10時頃でしたが・・・

結局一時間以上もいました(^_^;)。

この間、4人パーティと3人パーティが避難小屋脇を東峰へと通り過ぎて行かれました。

件の単独男性は私が東峰到着後早々に下山されていかれました。

やっと下山する気になり、西峰に戻りましたら団体さんがいらっしゃいました。そして、
下山中沢山の方が登って来られました。人気スポットなんですねぇ・・・

途中まで頑張って下山していましたが途中で休憩しましたら足が痛くなりペースダウン(^_^;)
それでも12時過ぎに駐車場到着。着替えなどしてやっと運転席に座りましたらまだ12:30
でした。高速で飛ばしましたので家には3時過ぎに帰りました。



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