鬼面山(1889m)

           [長野県伊山地](2008/9/27)


【国土地理院1/25000地図】上久堅
【参考ガイドブック】新分県登山ガイド 長野県の山


9月三連休に万年初級の私のささやかな憧れの北アルプス常念岳についに登ってしま
いその余韻に浸っていたこと、そしてこの山歩きで膝を痛めたため様子見したりしてい
たため先週は山歩きはお休みしましたが、膝の痛みも和らいだのとあまり間を開けると
次が辛いと考え今週行くつもりになりました(来週は駄目なんで)。

ただ、次の候補が決めてなくてどうしようかと思案していて、一旦は決めたのですが、
思うところがあり、別の山をと・・・で、山名見ていて2000m近い山は早く冬が来るか
ら早いうちにそういう山からと考え、候補の中から2000m近い山として、長野県伊那谷
と南アルプスの間に位置する伊那山地の最高峰とガイドブックに記載があった鬼面山
(1889m)
に行ってきました。

登山口の地蔵峠が標高1314mもあるため、単純標高差はわずか575m、ガイドブックに
よれば累積標高差±660m、往復距離5.5kmということでしたが、登山道は尾根の上を
忠実に辿っているためアップダウンがあり、直登の急登が沢山あって特に下りがきつく
思った以上に時間がかかり、また足が痛くなってしまいました(^_^;)。

尚、無名なのかそれとも不人気なのか今日は下りで出会った男性と私の二人だけの登
山者でした。眺望はよかったんですけどねぇ。

往路

            
map  松川ICからの道程

コースタイムが比較的短いので休憩時間を除いて常にコースタイムより時間がかかる私
でもそんなに朝早くから登らなくても明るいうちに下山できるだろうと早朝出発することに
して前日は早めに寝たのですが、予定より1時間も早く目が覚めてしまい、結局は1時間
も早く出発してしまいました。

中央高速に入り、恵那峡SAのコンビニでおにぎりなどを仕入れ、一路松川ICへ。
松川IC下りてそのまま県道59号線を直進し小渋湖北岸を走り、そのまま県道22号と名
前を替えた県道を小渋川を右にみて走り、突き当りで右折して国道152号線に入りました。

この国道152号線は秋葉街道と称せられていますが実は2箇所で途切れていて静岡県
まで走ることができません。その理由は中央構造線の上にあるためです。
今回走った分は登山口のある地蔵峠より先は崩壊しているとかでゲートで閉鎖されてい
ました。

少し走り小渋橋で小渋川を渡りしばらくしますと、そういう道だからか、国道というのには
程遠く、すごく狭い道になり途中は林道もどきで車1台分幅しかないところもあり、帰路で
バックさせられる羽目になりました(^_^;)。

峠の手前は九十九折の道になっていましたがむしろ山岳地帯のこの部分の方が広いくら
いでした。

尚、駐車場はなく、仕方が無いので登山口の少し手前の狭い路肩(2〜3台分)に駐車し
ました。ゲートの先にもあるんですがゲート閉まると出られないのでやめておきました。

地蔵峠
                地蔵峠標識
2.山歩き

map
                登山ルート

登山口はネットで写真を見ておきましたのですぐにわかりました。
登山口
                登山口
看板の正式の案内は写真のように、入ってすぐにある地蔵観音像用ですが、下に後
からマジックで鬼面山と追記してありました。

道はいきなりの急登。すぐに地蔵観音像がありました。その左側を通り先を進みまし
たが、写真のようにやせ尾根の急坂を登りすぐにいきなりの急な下りがありました。
しばらくはずっとやせ尾根の道木があるため怖くはなかったですけど両側は切れ落ち
ていました。

地蔵観音
                地蔵観音に無事を祈りました
やせ尾根急登
                急登のやせ尾根
20分くらい登った所に小屋がありました。個人の持ち物だそうです。

作業小屋?
                個人小屋
朝はまだガスが少しかかったりしていました。

やがて少し西側が開けたところに出ました。標識はありませんでしたが、ガイドブック
下の展望地とされている約1470m当りです。小屋からここまで30〜40分かかりまし
た。

ここからガイドブックでは本コースの核心部と記載のあるちょっと怖い所でした。
岩とざれた急尾根で下りは怖いだろうなぁと思いながらもダブルストックのおかげで
無事に通過。滑ったらがけから滑落間違いなしの場所でしたが。

危険部分
                怖い岩とざれ場の急尾根
やがて貴ノ峰と標識がある1585m地点に到着。ここで初めてザックを下ろしてしばし
座り込んでの休憩をしました。
山頂までまだ1.6kmとありましたのでずいぶん歩いた気がしましたけどまだ約1km
くらい歩いただけでした。

貴ノ峰標識
                1585m地点には貴ノ峰の標識がありました
ここからは最低部のコルまで2箇所で分かれての約30mの下りになりました。

約1550mのコルから登りに転じ、はっきりは分からなかったんですがガイドブックで
上の展望地と書かれている場所を過ぎ、そこから4〜5回ほど短長の急登をたち休
みしながらそれでも珍しく気力をそがれることなく登りました。樹木で上が見えない
ので上部に見える肩に達してはその先にまた急登がたちはだかっていていつまで
続くのかなぁと・・・。まぁ、すぐ上に肩部分が見える短い急登はまずはあそこまでと
たち休みしない目標ができますのでありがたかったですけどね。

やがてこれも登ると先にまた急登あるんだろうなと登り詰めましたら先にはなく、道
が左側に自然に曲がっていて頂上が近づいたのがわかりました。

ガイドブックではこの付近踏み跡が一杯あって迷い易いとあり心配してましたけど、
そんな雰囲気もなく前方にやぐらが見えてきて「やぁ、ついたぁ(^_^)」と。

途中からお天気がよくなり頂上からはガイドブック写真通りの光景が目に飛び込んで
きました。やぐらの先の部分に丁度腰を下ろすのによい段差がありましたのでここで
ザックをおろしました。実は鈴の音のような音が聞こえたため、後から来た人が追い
ついてきたのかとあせって登ってきたんですが、どうやら小鳥の鳴き声だったようで
結局、約1時間くらいの大休止中誰も来ず、山頂独り占めでした(^_^)。

お湯をわかしてどんべいきつねを食べ、コンビニで買ったおにぎりとパン、そして家
から持参したみかんなどを食べて大満足。コーヒーを入れてからふと携帯をみたらア
ンテナが立っていたので家に電話までしました。

頂上やぐら
                頂上にはやぐらがありました
標識
                標識
光景
                中央アルプスと伊那盆地
その後やぐらに登りましたけど、すきまだらけの丸太が敷かれており、乗りましたら
弱そうで折れそう・・・怖かったため隅にいただけで先には行きませんでした(^_^;)
眺めはよかったですけどね。

やっと帰路につきましたが、なんせ急登続きでしたから下りは激下り続き。これが私
は苦手なんですよね(^_^;)。怖いという気持ちと膝を痛めないかという恐れから。

大小5箇所くらいの激下りをしたところで今日初めての登山者にお会いしました。
やがてやっと貴ノ峰まで戻ってきましたが、この先で道間違いをしてしまいました(^_^;)
左に直角に曲がらなければならないのに標識もなくそちらが暗かったため気がつかず
そのまま真っ直ぐに進んでしまいました。しかし、がけみたいな激下り・・・こんな
ところ通ったかなぁと思ったんですが下のほうに道らしき先が見えてしまい少し下りて
しまったんですが、それにしても道らしき感じがしない・・・で、迷ったときは元に戻るの
鉄則通りきつかったんですが元の貴ノ峰まで戻り地図とコンパス見ましたらどうもやっ
ぱりおかしい・・・で、じっくり周囲を見ながら歩きましたらやっぱり・・・左に直角
に曲がるところがありました。無駄な体力と時間を費やしてしまったものです(^_^;)

おかげで下りも登りとそれほど時間差なしになってしまいました(^_^;)。

帰路ではあの細い国道で恐れていたように車が反対からやってきて少しバックする羽目に
なりました(^_^;)。

途中、右の道からダンプカーが先に道に入りのろのろ・・・途中で先を譲ってくれました
のでそこからはびゅんびゅん(^_^;)。ただ、小渋橋で帰りには車を停めて先を見ようと
思っていたのですが先に生かせて貰っておいてここで止まってはと諦めました(^_^;)。

帰路で小渋橋の右側は上流側で南アルプスまで続いている川です。橋から上流を見ました
ら南アルプスの山らしき高山が見えました。小赤石岳かも・・・

中央道に入り、阿智PAでみやげを買い、ついでにおでんを食べて家には5時過ぎに帰り
ました。

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追記:
ネットサーフィンしてましたら頂上やぐら上から南アルプス方面を撮影し、山名を克明に
記載してあった個人サイトがありました。
で、自分の撮影した写真を見たら、なんと荒川岳(東岳、中岳、前岳)、赤石岳、聖岳が
写っていました(^_^)。

南アルプス方面
      一番後ろ左から荒川岳、赤石岳、聖岳、左手前は前茶臼岳だそうです


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