烏帽子ケ岳(2195m)・小八郎岳(1470m)
[長野県](2008/8/2)
【国土地理院1/25000地図】安平路山
【参考ガイドブック】名古屋周辺の山200
小八郎岳から見た烏帽子岳(右端のとんがり帽子の山)
中央アルプス主稜線上に奥念丈岳という山がありますが、そこから東に伊那谷
側に伸びている尾根上にある
烏帽子ケ岳(2194.5m)
に行ってきました。
尚、登山道途中にある
小八郎岳(1470.1m)
も往きに寄りました。
ガイドブック記事で想定していたよりずっと体力がいる厳しい山で、コーナー名の
文字通り、私にとってはよれよれの山歩きになってしまいました(^_^;)
往路
春日井ICから東名高速に入り、小牧JCから
中央道
へ。そして、
松川IC
で下り
すぐに左折して
県道15号
に入りました。片桐橋を渡り少し先に行きましたらネットで
見た通り、左方向に「小八郎岳・烏帽子岳登山口」の青い標識があり左折しました。
県道15号線にある登山口方面の標識
道は狭く中央道のガード下をくぐり進みますと集落で分岐していて一瞬困惑しました
が左方向への標識があり左側に進みました。あとは林道小八郎線です。
カーナビをセットするとき、地図と見比べてここかなと思った所はなぜか林道の途中。
結局私の設定間違いでそこを過ぎても駐車場らしきものはなし。心配しながら狭い林
道をどんどん進みましたらやっとそれらしき場所に到着しました。
案内看板があり、その左側を入る道に登山道の標識がありました。で、駐車場ですが、
30台くらい留められるとあった通りで3箇所ありました。
駐車場付近地図
駐車場
2.山歩き
登山ルート
途中に水場がないようなので、今日も1.5Lフレキシブル水筒、1L水筒と湯沸し用の
1L水ボトル(結局今日も使わず重かっただけ(^_^;))の計3.5kgの水と500mlのお茶
ペットボトル2個(約1kg)と水分だけで4.5kg強で10kg越えて重い45Lのザックを担
いでまずは小八郎岳めざしていざ出発です。
案内看板
登山口
道は整備されていてピンクのテープが所々につけてありボランティアで管理されている
念丈倶楽部の方々には頭が下がります。
まだ体力・気力の充実していた小八郎岳までの往路では、もうついたかという感じで、
小八郎岳への道とその巻き道の分岐に到着しました。
小八郎岳との分岐
ここを右にとり、小八郎岳に向いました。そして小八郎岳と烏帽子岳方面の分岐に到着。
ここを右に急坂を上がったところが小八郎岳頂上です。
実はもう辛くなっていましたが、それでもとりあえずここまではコースタイム通りの1時
間で到着しました。頂上にはあずまやと小八郎の墓碑がありました。
小八郎岳頂上
残念ながらガスっていて南アルプスは見えず。とりあえず烏帽子岳から西の尾根は
見ることができました。
ただ、ここから見ると烏帽子カ岳はまだまだ遠くにそびえているのを見たのと、睡眠
不足からついここで20分以上も休憩してしまい、身体を冷やしてしまいました。
後述のように後の方でも長休憩して身体を冷やしてしまってリズムを崩し辛い山歩き
になってしまいました(^_^;)。
さて、やっと片付け、烏帽子岳に向って出発しました。急坂を下り、巻き道との分岐
を過ぎ、しばらくは小さなアップダウンはあるものの平坦に近い長いトラバースが続
きました。
途中、立ち休みしていたら単独の老人が抜いていきました。今日始めて会う方です。
やがて笹の狭い道になり、辛い登りで立ち止まることもままならないうちに二人目の
男性が後ろに。お先にと言いましたがばててるのでいいですよと・・・。でも、結局
先に行って貰いました。休むところがないですねと声かけましたらもう少し先に眺望
がいいところがあると・・・
そこはやはり
白ナギ
でした。
件の男性はテント持参で烏帽子ケ岳の先にある念丈岳、奥念丈岳までテン泊で行くと
のこと。20分近くも話し込んでしまいました。この前に5/10の表示があり、5合目
でまだ半分。もうばてばてへとへとの私でした。
尚、白ナギは文字通り白い崩壊地でした。
白ナギ
ここから先、尾根の西側が崩壊しているため、道は東側の尾根より少し下の笹の中に
作られていましたが、歩きにくく、急坂で下りてまた尾根に合わせて急坂での登りで
私の乏しい体力をどんどん奪いました。
やがて7合目合流点の表示がある所につきましたが、件の表示では6/10すなわちまだ
6合目です。相当歩いて登ったんですが・・・まだここは1800m強。まだ、400m弱
登らないといけません。気力は体力以上に落ちるばかり・・・(^_^;)。
七合目合流点表示
ササ道の急登でを登ると、前に極めて急な尾根の坂があり、気力が更に萎えているとき
後ろから中年男女グループが近づきましたので不安定な木に腰掛けて休みながら先に
行ってもらいました。急登はとりついてしまえばまだいいのですが、気力がそがれると取
りつくまでが・・・。
残りの水平距離は短いはずですが、まだ標高差が残っているためどうしても急登になり
ます。しかも稜線上の急勾配ですから、直登に近いため、本当に厳しい登りでした。
フィックスロープやワイヤが垂れ下がっているところもありましたが、木の根などでホールド
スタンスとも豊富で使わなくて登ることができました。私にとっては足で歩く急坂よりずっと
楽でしたけどね(笑)。
ロープ場
8/10表示過ぎたところで最初に追い抜かれていった老人に出会いました。まだここから小
一時間かかると聞き、ますますげっそりしてしまいました。もうめちゃくちゃ時間がかかって
いましたから。
思わず気弱になり、もう引き返そうかなんて気が頭をよぎりましたが、ここまで来たのだか
らと自分を励まして登りました。
やっと頂上が近づいてきましたが、右手へのふみ後がいくつかあり、ちょっと迷いました
けど道にはピンクのテープが目印として沢山ありましたので、助かりました。
そして、大きな岩が右手にあり上から声が聞こえてきました。この岩の先についに右に登
る道となり、そこの岩場を手もつかって登りました。登ったところで右手の岩から声がか
かりました。左側の樹木の方とこちらとどちらが頂上でしょうかと。で、それは烏帽子岩
ではないですかと答え、私は左側の樹木のある方に登りました。やっと頂上到着です(^_^)。
烏帽子岳頂上
烏帽子岩
コンビニで買ったいなり寿司を食べ、ほっと一息。時間がなかったので今日もお湯沸し
はあきらめました。
360度の眺望とのことでしたが、周囲の木々が少し大きくなり、眺望がさえぎられていま
した。もっとも遠くはガスっていたため、あまり山々が見えず残念でしたけどね。
岩の上におられたご夫婦も登ってこられました。やはりこちらが頂上だったなと。
先に登られていたご夫婦とこのご夫婦が先に下山されて行かれ、私ももう時間がないと
下山することにしました。岩との分岐前に若い男女5人グループが登ってきました。
下山も気ばかりあせり、歩いても歩いても時間ばかりたち、全然進まず、本当にこんなに
歩いたっけって感じでした。
途中かなり飛ばしたのですが、それでも結局、ガイドブックの下山時間を大幅オーバー。
やっと林道が見えてきたときには本当にほっとしましたが、もうくたびれ果てていまし
た。
帰りはガソリンが少なくなっていたのでゆっくりと走行車線を走っていましたらめちゃ
眠くなり、しかたがなく途中で10分仮眠して家路につきました。
今回は本当に私の限界を知りました。これほど辛い山歩きとなるとは思いませんでした。
ちょっと挫折感を味わっています(^_^;)。
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