富士見台(1739m)
[岐阜県](2008/7/13)
【国土地理院1/25000地図】丌岳、伊那駒場
【参考ガイドブック】岐阜の山旅100コース
今週は山は行かない予定でしたが、久し振りに土日お天気がよいというので、急遽
その気になり、今週も山歩きしてきました。
今回行きましたのは、岐阜県中津川市と長野県阿智村の境にある富士見台(1739m)
です。
山ですが台と名づけられています。ちなみに名前と異なり富士山は見えません。
ネット見てましたら「富士みたい」と読むんだというjokeがありました(笑)
実はかなり上まで舗装道路があり、登山客だけでなく一般客もいる山ということも
あって、そういう山は敬遠している私としては候補にはしてきたんですが、そのため
いつも先延ばししてきました。
ガイドブック見てましたら、長野県側から登る登山道があることがわかり、この道で
行ってみようという気になってやっと行ってきました。頂上は広く、樹木が無く360度
の展望ということが私の候補になっていた理由で、まさにその通りでした。
ただ、これだけでは物足りないと以前別の登山口から登った山まで縦走することも
計画して実行に移しましたが、これかなと登ったピークはまだ途中のピークで、その
先、小さいピークの向こうにそびえていて登山道が見えてしまっていたこと、この道
途中背丈ほどある笹が道を覆っていたりして意外に時間がかかってしまい予定時間
迄に到着できそうになかったこと、また雲が出てきて曇りになりかけていたことなど
から、折角2.5km強歩きあと1km弱で到着できたんですが、気力がなくなり断念して
富士見台に引き返してしまいました(^_^;)。
尚、中央道の長い恵那山トンネルは実際には恵那山でなくこの富士見台の地下を
通っています。
往路
中央道の恵那山トンネル長野県側出口すぐにある園原ICで中央道を下り、左折して
県道477号に入り、すぐに右折して村道へ入りました。
しばらくは民家もありましたが、やがて山の中。そして、先に神坂神社が見え、その手
前右側に駐車場がありました。道は神社と駐車場の間を右手(北側)に続いていました。
まだ1台も駐車していませんでした。
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駐車場(道は手前から来て更に上を右に) |
2.山歩き
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登山ルート |
道標がネット記事と違うようでどこから登るのかよくわかりませんでしたが、とりあえ
ず神坂神社へ。
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神坂神社
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神社の左に道がありましたので、それを進みました。登るとすぐに農道の続きに出ま
した。
キョロキョロ見ましたら右手道の下り方向左側に道標が。そこが登山口でした。
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登山口の道標 |
で、道標見て「えええ!6kmもあるの?」と私。ガイドブックに距離が書かれていませ
んでしたのでびっくり。地図では駐車場の標高は1050mくらいのはずなので単純標高
差は700m弱ですけど、富士見台は道標記載の萬岳荘からまだ先ですので、富士見
台まででも往復12km以上も歩くことになりました。
尚、登山道はもう1つ、農道終点から登る「古代東山道」があり、途中でこの道と出会
うのですが、興味が湧かなくて使いませんでした。
道は急な山麓にかなり勾配を緩和するよう長い九十九折でつけられており、急登という
感じのところはほとんどなく緩やかな坂道をひたすら登りました。尚、今日はそのため
か一度も息は上がらずかなり頑張って歩き続けることができました。
地形図で三角点表示の1471.2mピークはわずかに右側(東側)を巻いているようで、
道のそばには三角点らしきものはありませんでした。
ここからわずかに下りましたら、左側(西側)から村道終点から登る古代東山道が現
れました。
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古代東山道分岐(前方が来た道、右側が古代東山道) |
ここから先は古代東山道の続きという形になっており(したがって、私が登ってきた道
は新道ということになります)、道幅も広くなりました。
ほとんど平坦な道をどんどん歩いていきましたら、池の平という標識が左側にありまし
た。そのあたりをそう呼ぶのでしょう。
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池の平と記された標識 |
小さな小川を越え、更に先に進むと今度は一本立という標識があり、広くなってい
字の通り一休みするような場所(ベンチなどはありませんでしたが)になっていました。
もっとも後のほうで千本立という標識も出てきましたので、登山用語で一休みを表す
ものではないのかもしれません。
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一本立と記された標識 |
尚、この先の辺りで人の気配がし、追いつかれたかと思いましたら前に・・・。朝なの
で凄く驚いてしまいました(^_^;)。早くから登られたようです。
やがて、ネットでも目にした赤錆びた柵(牛集牧柵)が見えて来ました。この柵は道を
塞いで牛が逃げないようにするもののようで、上に低く桟がいくつかありましたので少
し身をかがめて通りました。ネットで柵の中に入らないと先に行けないのでという記事
がありましたがここを通過するという意味だったようです。勘違いしてました(^_^;)
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牛集牧柵 |
やがて、前方に建物が見えて来ました。登山口に6kmと書かれていた先の萬岳荘です。
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立派な萬岳荘 |
休憩及び宿泊も可能な山荘だそうですが、店があり、女性管理人?の方がいらっしゃい
ました。で、別の方と間違えられてしまって話しかけられ、よく似ていたのでと弁解されて
しまいました(^_^;)。
テラスでちょっと休憩してすぐに富士見台へ出発。ここまで車で来れるようで、若い男女が
車で到着し下りてきました。
ここから富士見台への稜線まで階段などで整備された道で一登りです。すぐに件の若い二人
が追いついてきましたので道を譲ってゆっくりと登りました。
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萬岳荘から稜線までの道 |
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稜線出会い |
近辺の山は笹山ばかりでさえぎるものがなく私が見たかった光景でした(^_^)。
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そびえる笹のピーク |
ここから少し広いがれ場を登り先に進んでいきましたら、神坂小屋が二棟左側(西側)
に見えて来ました。ここにはトイレもあるようで、避難小屋になっています。
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神坂小屋 |
小高いところに登りその先に岩があるちょっとしたピークが見えて来ました。富士見台
頂上です。
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富士見台頂上が見えて来ました |
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広い富士見台頂上 |
遠くの山は霞んではいましたが、そして山座同定ができませんでしたが、360度の眺望。
ここでザックをおろし、しばし休憩を取りました。さすがに近くまで車で登ることがで
きる山とあってか登山者は意外にありました。
まだお昼には早かったんですが空腹を覚えていましたのでここでおにぎり1つ、バナナ、
ゆで卵などを食べました。
それでもまだ10時過ぎ。思わぬ距離(神社からですと7kmくらいあるかも。単純標高差
は680mくらい)歩いたので少し悩みましたが、まだ早いので最初の予定通り、北方面に
あって一昨年、他の登山口より南沢山を経て登った横川岳(湯舟沢山とも言う)まで縦走
してみようと出かけました。件の若い男女がそちらに行きましたので彼らもそうかと思い
ましたらすぐに引き返してきました。
まずは笹の中の道を100m強どんどん下りました。途中、ササユリが咲いていました。
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オブジェのような白い枯れ木 |
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ササユリ一輪 |
やがて湿地帯になり、道沿いに真っ黒な小さな池も二つありました。
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湿地帯 |
やがて森の中に入りました。道もところどころ狭くてバランスとらないとこけそうな所
もありました。そして、沢の音がし、横川の名水と表示された水場につきました。
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水場(横川の名水) |
すぐ下ですがちょっと下りないといけないので恐る恐るおりました(^_^;)。
で、ここで湧き水となっていますので冷たくておいしく、カップで立て続けに3杯も飲み
空になったペットボトルにもつめました。
地形図では丁度北側から谷になっている先端です。高度は調べるのを忘れましたが
地形図では1500mくらいの所です。
少し休憩してから先を急ぎましたが、少し雲が多くなり先週のことを思い出してちょっ
と心配な気分になりました。それに背丈ほどもある笹などが道に覆いかぶさっていて、
ちょっと先週登った三周ケ岳のような道になかなか急いで歩くことができませんでした。
で、小ピークを過ぎ、前方に見えてきた山、これが横川岳かと思い込み最後の登りか
なと思って頑張って登りましたが、登り切っても全然広場がない・・・前方を見ましたら
そこより低い小さなピークの向こうに地図通り左から右(西から東に連なる笹の山と、
そこに登る道が見えていました。
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横川岳はまだあんな先(一番右側のピーク) |
大変な勘違いをしていて登りつめたのはまだ約1km弱手前の1578ピークでした(^_^;)。
予想時間も過ぎてしまっていて、まだあそこまで行かないと着かないのかぁと思いました
ら急に疲れも出てきて、しばし思案の後、残念だけどどうせ横川岳は行っているからと
自分に言い訳をして戻ることに決めました(^_^;)。戻りは全体的に登り基調でしたから
体力温存まで考えたわけでした。頑張れば行けたかもしれませんけどね。
戻る途中、再び水場でゆっくりし、横川岳で食べるつもりをしていた残りのおにぎり等
も食べました。そして、再びペットボトルに水を詰め出発。
結局、このコース誰にも会わないまま、富士見台まで戻ってしばし休憩し、下山開始し
ました。萬岳荘でジュースを買って飲み、先を急ぎました。
不思議なものですね。下りとなるとかなり下ったと思ってもまだまだ標高が高い・・・
がっかりして高度計見ないことにしました(^_^;)。足(つま先からかかとまで部分)も
また痛くなりこれが辛くてなかなか先を急げず思ったより時間がかかってしまいました。
やっと駐車場に戻りましたら車が他に1台駐車してありました。私が下るときも富士見台
にも人がまだいましたし、まだ登ってくる人もいましたから私と同じ道で登られたか、そ
れとも恵那山に向われたのかもしれません(神坂峠から恵那山への登山道あります)。
帰りは恵那峡SAに寄り、少しだけ給油し家にみやげを買って帰りました。
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