八紘嶺(1918m)

    [静岡県・安倍奥](2008/6/1)


【国土地理院1/25000地図】梅ガ島
【参考ガイドブック】新・分県ガイド「静岡の山」
          名古屋周辺200山


全景
        大光山から見た八紘嶺(クリックで大きくなります)

静岡県安倍奥にある山々で北西の山伏から東南の青笹山までの稜線上に位置する
ガイドブックに記載された山々のうち残っていた八紘嶺(1917.9m)に行って来ました。

本当はネットでは記載があるものの私のガイドブックでは単独登山項目になっていな
い山がもう1つ残ってはいます(大谷嶺1999.7m)がこれは単独だとその登山道が大変
らしいので縦走の楽しみ(できるか不明)に残して起きます。

上の写真は安倍奥東山稜にある大光山から見た八紘嶺方面です。
右に伸びる稜線は北部の七面山まで続いていて登山道もあるようです。左に伸びる
稜線は大谷嶺、日本三大崩れの大谷崩れ上部を経て山伏まで続いています。

土曜日が雨模様でしたので、今回は日曜日に行ってきました。


前回の寝不足の反省から、今回は前日土曜日夕方に出発し、途中の道の駅で車中
泊しました。まぁまぁ眠ることが出来ましたので今回は寝不足という言い訳はありませ
ん(笑)。

東名高速で焼津ICまで行き、仮宿信号から1号線へ。そして1号線にある道の駅で車
中泊し、翌朝早く昭府ICから県道27号線に入りました。27号線は途中で左折して井
川方面に向いますが私は直進。県道29号線となり終点の梅が島温泉まで走りました。
尚、前回の黄金の湯から梅が島温泉までの間は初めて走りました。

梅が島温泉
                  梅が島温泉(林道から見て)

そして温泉の先の無料駐車場に車を停めました。

駐車場
                  無料駐車場

この駐車場には1台だけ停まっていました。

尚、トイレがあるという情報がありましたのでこの駐車場脇にあるのかと思ってました
がありません。で、おかしいなぁと思ってましたら道沿いにありました。

山歩き

map   登山ルート(全体)

本当は上の登山口か新安倍峠に駐車して登れば時間的にも体力的にも楽なんです
が、いかんせん、そこに行くための豊岡梅が島林道にはゲートがあってなんと開くの
が7時半。折角前泊までして出てきてここまで待つのもなんだかなぁと思いきついで
すけどガイドブック通り下の登山口から登ることにしました。

map   梅が島温泉付近地図

駐車場から温泉街方向に県道29号線の続きで北に向っている林道を右手に東沢
を見ながら少し歩き、その後左折して林道豊岡梅が島線に入りました。

林道入り口
                  林道豊岡梅が島線入り口

両側に温泉旅館などがあり、始発のバス停、バス駐車場などもここにありました。

温泉街を離れ林道を登って行きますと右手下に温泉街が見えました。そして、カーブ
曲がってすぐ左手に下の登山口が現れました。

下の登山口
                  下の登山口

林道ゲートはこの付近にあるかと思いましたが見える所にはありませんでした。
バイクが1台上がって行きましたがすぐに戻ってきました。開門が7:30からだから6時
台では開いてなかったんでしょう。

ここは地形図では標高910mくらいです。で、ここで高度計調整するつもりでしたのに
うっかり忘れてしまいました(^_^;)。そのため今日はちょっと高度が曖昧になってしまい
ました。尚、駐車場の標高は810mくらいです。

さて、ここからまずは上の登山口を目差しての約400mくらいの登りです。

登りは写真でわかるように急な階段からスタートしました。地形図でも等高線が比較的
密になっており、ガイドブックにもいきなりの急斜面の登りとありましたので相当な急登
かと覚悟してたんですが、九十九折で勾配を緩めてあり、思った程の急登ではありませ
んでした(^_^)。そして道も比較的整備されていて歩きやすかったです。

ま、それでも途中で写真撮ったり立ち止まったりしかつ歩きの遅い私はコースタイムを
少しオーバーしてしまいました(^_^;)。

途中でもう標高どれくらいだろうと未調整の高度計眺めましたら1240mくらいまで来て
ましたので後数十mだなと(上の登山口Pは地形図によれば1310mくらいの所)・・

やがてもうすぐ右上が稜線みたいになっているところまでやってきました。まだ道は先
に続いていましたが、すぐ上に登る短い道がありましたので登ってみましたら上の登山
そばの駐車場でした。やれやれって感じで。

で、この駐車場まだ1台も駐車していませんでしたが、なぜかすぐそばの道には2台駐
車していました。私的には「???」な感じがしました。

実は更に上の新安倍峠という所にも駐車場がありそこにはトイレもあるようですから、
林道開くまで待っている方達は恐らくそちらの駐車場使われるのじゃないかなと思い
ました。私自身も実は安倍峠(新安倍峠より東の方に あり)というところまで足を伸ばし
たいという気もあって当初はこの新安倍峠Pに駐車するつもりでしたけど安直登りは
つまらないという気持ちもありやめました。というか、上の登山口からの道はどうな
のか見たかったということもありましたから(^_^;)

map   上の登山口〜富士見台付近地図
上の登山口
                  上の登山口

上の登山口からはしばらく北方方向に上がっている支尾根の登りです。雑木林の明
るい道でした。
地形図では最初の方は東側ががけになっていますけど、そういうのはわかりません
でした。
登山道
                  上の登山口から支尾根の登山道

やがて、左(東)側から来ている新安倍峠からの登山道との出会いに到着しました。

分岐
                  新安倍峠方面との分岐

そのうち道は左方向(北西方向)になり、稜線に登りついた所が右側(北側)が切れ
落ちてロープが張られた富士見台でした。

残念ながらガスっていて富士山どころか他の山々も見えませんでした。

先ほどの分岐から歩いてしばらくして後ろの方で話し声が聞こえてきました。
多分、上の登山口で写真を撮っていたら林道を車で登ってきて「ここが上の登山口
ですか?」と聞かれ、結局先へ車で行かれた方達じゃないかなと思いました。
で、こんな狭いところ(富士見台は平坦ですけど、狭いやせ尾根の道)で歩行の邪魔
にならないで立ち止まれるような場所じゃないので先を急ぎました。ちなみに表示は
ありませんでした。

富士見台
                  富士見台

ところでここまでザック下ろしての小休憩してきませんでしたが、少し先に丁度
通行の邪魔にならず休憩するのに適した場所が見つかりましたので小休憩するこ
とにしました。歩きながらドライフルーツは食べてましたけど、ここでやっとバ
ナナを出して食べました。ここでもチューブ入りゼリーを飲み(?)ました。

その間に確か3つのパーティに抜かされました(三つ目の男性コンビはもう少し先
だっかもしれません。なぜか記憶が定かでなく・・・途中で話しかけられたため
どうだったか忘れてしまったので(^_^;))。

富士見台過ぎて道は尾根をトラバースするように登って行き、稜線近くではすぐ
西側を進んで行きました。

やがて前に木々の間からとがった峯が見えて来ました。で、八紘沢の頭(1881m)
かなと思ったんですが・・・急登になりフィックスロープがある小さな岩場などもあっ
て(これは助かりました(^_^))ふ〜ふ〜言いながら登りついた平坦な所は高度計見
ましたらまだ1700mくらい。まだ八紘沢の頭ではないことがわかりました。

それで思い出したんですが上のほうの大光山から見た八紘嶺はその前に三段の
峯が見えてることで、地形図ではわからない場所かもと思いました。その後、また
急登があり、この先もまだ1881mではなかったので、これが下から2段目の場所だ
ろうと思われました。

そして次の急登登りきった所でほぼこの標高になりましたので、何も表示もなくまた
平坦な道の途中って感じでしたけどここが八紘沢の頭ということはその先で道が下
りになっていましたので判明しました。

八紘沢の頭
                  振り返って眺めた八紘沢の頭(1881m)

尚、この下り、大下りかと予想していましたが大した下りではありませんでした。

そしてまた急登になりました。いよいよ八紘嶺への最後の登りです。

登りついたところから平坦な道を先に進みました。道は途中で左方向にカーブして
いて歩くうちに人の声が聞こえてきました。わずかに登って八紘嶺頂上に到着しま
した。

頂上は思っていたよりは広めで、小休憩中に追い越された老年(後で歳判明)夫婦、
どこから来たかと途中で声かけられ先に行ってもらった男性コンビ、そして今到着し
てザックを下ろされた単独男性がいました。どうやら小休憩中、最初に追い越されて
行かれた男性三人組はその先(大谷嶺方面か七面山方面)に進まれたようでした。

八紘嶺表示板
                  団子形表示板
三角点
                  三角点

頂上はネットなどで読んだ通り、周囲は樹木があって、景色は楽しめませんでしたが、
それでも、ガスが晴れて樹木の間から南アルプスの雪をかぶった赤石岳が比較的大
きく見えましたし、富士山も雲の上に白い頭を出しました。

ここで1時間以上大休止してしまいました。今日はおにぎり二個とも食べ、大きい方の
きつねどんべいを食べ、ゆっくりと食後のコーヒーも味わいました(^_^)。疲れていると
あまり食べられないんですが、今日の山はそういう意味では比較的らくだったかもしれ
ません。距離的には短めだったからかも。また、予想していたよりずっとよい道だった
からかもしれません。

景色がガスって見えないと登りの辛さだけが残るような記事も目にしていましたし、朝上
を見たときガスが山の上のほうにかかっていたので期待はしていませんでしたけど、意
外に楽しめました(^_^)。

そろそろ店じまいしようかなと片付け始めたころ、私が憧れているこの先の縦走方面から
中年女性が登ってこられつづいてその仲間(ご主人?)と思われる年配の方が大きなザッ
ク担いで疲労困憊の表情で到着されました。前夜は山伏小屋で一泊されたそうです。
そして少し遅れて同じグループのもう一人の方がやはり大きなザック担いで到着されまし
た。

憧れの縦走路を歩いてこられたわけですので、ちょっと質問をさせてもらいました。
一番聞きたかったことはそちら側からこの八紘嶺頂上までの急登と聞いている登りにつ
いてでしたが、通常のような九十九折の道でなく直登道だったそうです。そこを大きな
重いザック担いで登られたんですから厳しかったようです。

ま、前述の私が丁度到着したときにやはりこの縦走路から到着したばかりだった単独男
性の方は夏に白嶺三山(南アルプスの農鳥岳などのこと)登る予定のため鍛えるために
歩いたとおっしゃっていましたが・・・私はその縦走路があこがれの1つなんですけどねぇ(^_^;)。

さて、荷物をしまい挨拶して下山することにしました。どこに行かれるのかと声かけられ
梅が島からのピストンですと答え前を見ましたら・・・おっとっと間違えて七面山方面に
行きかけていました(^_^;)。やば〜

帰りはガスも消えていましたので、行きには見れなかった景色が所々で楽しめました(^_^)
そして富士見台でも雲の上に顔を出した富士山が見られました(^_^)。

七面山方面稜線から東に派生した尾根
  七面山方面稜線から東に派生した尾根(左端雲がかかった嶺は七面山方面稜線上)
西の大谷嶺方面稜線
                  西の大谷嶺方面稜線
富士山
                  雲から頭を出した富士山(富士見台から)

本当は上の登山口か新安倍峠に駐車して登れば時間的にも体力的にも楽なんです
ところで下りの途中から足の指が靴の中でつまってしまってそれが痛くゆっくりしか
歩けなくなり結局、上の登山口から下の登山口まで登りよりも時間がかかってしまい
ました。どうも靴が合わないことが決定的になってしまいました(^_^;)

このため、あこがれの縦走、先延ばしすることにしました。ちゃんと早く下れるように
しないと時間的にやばいことがわかりましたので(^_^;)。


帰りの東名高速道路はまたも愛知県内で10km以上の大渋滞にあってしまいました(^_^;)

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