日本ケ塚山(1107.3m)

      [愛知県・奥三河](2008/4/19)


【国土地理院1/25000地図】三河大谷、佐久間
【参考ガイドブック】名古屋周辺の山200
           こんなに楽しい愛知の130山

春になって山歩き復活後、雪の心配のない県内のめぼしい山に行ってきましたが、き
つめの山で、県内なのに遠すぎるために残してあった日本ケ塚山についに登ってきま
した。

この山は今回たどったコースが上記ガイドブック「名古屋周辺の山200」で健脚向けとさ
れている山です。健脚でない私ですが、時間をかければとチャレンジしてきました。

これで3月に復活後、5週間連続で土曜日の山歩きでした。

すでに先週日曜日から予定してその気になって準備してましたが、たまたま金曜日朝
に現地の天気予報見ましたら曇りのち弱雨という天気・・・がっくり、で、夕方再度帰宅
後に確認しましたがそのままでしたので、一旦は完全に今週は諦めました。
しかし、夜9:00頃に未練がましく再度見ましたら・・・なんと予報が変わっていて、午前
中に晴れマークが。

県内なのに端っこにあり名古屋から遠いので、前日夜、車で途中まで行って車中前泊
と考えていたため、少し悩みましたが、どうせ寝るだけと夜9:30頃出発しました。

それにしても予想にたがわず遠かったです(^_^;)。

尚、場所の紹介が後になってしまいましたが、この山は愛知県の東北端の山中にある
豊根村富山地区(←ここは平成の大合併で豊根村に併合されましたが、以前は日本
一のミニ村
として有名な村でした。佐久間ダムのそばにあります。)にあります。

それにしても山は遠く、また体力がいり疲れました(^_^;)

1.登山口までの往路

さすがに深夜に登山口の駐車場まで走る気力がなく、地図で探して山一つ手前の国道
沿いにある道の駅の駐車場で車中泊することに決めていましたので、カーナビで設定し
ましたら、なんと最初に出てくる推奨コースが一般道経由。深夜ドライブのため、しばし
悩みましたがそのままとすることにしました。ただ、そのとき不思議でしたのは途中走る
有料道路の料金が不明と表示されたことでした。走って理由が氷解しましたけどね。

カーナビ任せで、県道60号(名古屋都心の広小路から栄・今池・東山公園を通り、東隣
の長久手町まで続く)からそのまま延長の県道6号と東に走り、そのまま豊田市に入って
本来有料猿投グリーンロード(初めて知りましたが深夜は料金所が閉鎖されてフリー
になっているようです)に始点の八草ICから入りました。そして終点の力石ICで左折し
国道153号に入りひたすら豊田市稲武町まで走りました。

ここは平成の大合併で豊田市に編入されましたが、とにかくいつ走っても名古屋からは
遠い(^_^;)。愛知県で標高の高い山は愛知県東部の奥三河に集中しているため山歩き
するようになってこの道よく走るようにはなりましたが走るたびに遠いなぁと感じています。

さて、稲武町(豊田市)信号から右折して国道257号に入りすぐに左折し、今回嫌だ
なぁと思いました県道80号(東栄稲武線)に入りました。この道、道路地図で見れば一目
瞭然のように途中がきびしいワインディングロードとなっている山岳路線なんです。
そして更に続いて同じく県道427号線県道428号線を通りやっと国道151号線にたどり
つきました。山岳路線ですので山中は一車線の狭い道。幸い、深夜だったため一台も
対向車に出会いませんでしたけど、こんな山の中の道を一人走っているのかと少し寂し
くかつ一種の恐怖感も感じました。途中、峠付近では濃霧になっておりフォッグランプ
点灯してゆっくりと慎重に走りましたが少々怖かったです(^_^;)

ですから、国道151号線に出たときは本当にほっとしました。今夜の車中泊予定の道の
駅はこの国道151号線沿いですからあと少しです。

国道151号線は豊橋から長野県まで続いている道で、実は東名豊川ICから北上するも
のと思っていましたのでカーナビの推奨コース聞いて案外な気がしました。多分余計遠く
なるんでしょう。ガイドブックでも東名豊川ICからのコースは意外に時間がかかると記載
されていました。

さて、車中泊した道の駅は豊根村にある「豊根グリーンポート宮嶋」。ネットで調べて
おいたんですが、駐車場も狭く小さな道の駅でした。そして深夜の道の駅につきものの
車中泊車は一台もなし。で、できるだけ道から遠い隅に停車しましたが、近くに交番が
ありましたので怒られるんじゃないかって逆に心配になりました(^_^;)

シェラフを持ってきたんですが、面倒なので車の中に置いてあったタオルケットだけかけ
て座席をフラットまで倒して寝ましたが、深夜の長距離山中ドライブで疲れていたのにも
係わらずなかなか寝付かれませんでした。私は外ではいつもそうなんです(^_^;)

さて、いつもながら慣れない普通車での車中泊。予定より1時間も早く目が覚めてしまい
ました。で、寝なおすと寝過ごす恐れがあるため、結局、寝不足なのにそのまま起きて
しまいました(^_^;)。トイレに行き、そして朝食。実は朝食用にコンビニで寿司を買って
きたのですが、当初前夜寝る前に夜食用に買ったパン、結局食べなかったこととまた
食欲がわかず余ってましたのでこれを食べて朝食とし寿司は食べずじまいでした。

そうこうしているうちに明るくなってきましたので、まだ予定より早すぎましたが、すること
もなかったので、眠気覚ましに缶コーヒーを自販機で買って飲んでから出発することにし
ました。

道はすぐ北隣を右折して入る県道426号線。これも峠を超える狭い山岳路線でワイン
ディングロードです。道の入り口に落石注意の電光掲示板がありひやひやしました(^_^;)。

旧・富山村地区に行くのはこの道か佐久間ダム沿いを走っている静岡県から来る県道
1号線しかありませんが、旧・富山村地区は人口が500名くらいだった(思い違いかも?)
地区であり、しかも早朝の山岳路線だったためか結局1台も対向車に会いませんでした。

峠は短いトンネル付近でした。

そしてやっと目差す登山口がある「古里とみやまバンガロー村」に到着しました。

しかし、バンガローは道の南側を流れる漆島川の向かい側にあるものの駐車場がわか
らない(^_^;)。少し行き過ぎたところの路肩駐車スペースでUターンして林道の表示のある
道に左折(本来はここで右折でした)し漆島川を渡りましたら、バンガローのある方向に
駐車場の矢印がありました。ここに入りましたら右手に駐車スペースと日本ケ塚登山口
表示がありましたのでここに止めました。

駐車場は広くなく、奥にちょっと細長い形でしたのであまり台数置けない感じでした。
右手は押出沢があり、左奥が登山口になっていました。

それにしてもちょっと探したのですがトイレが見つかりませんでした。やはりここで夜を
過さなかったのは正解でした。

実は駐車場に車を止める際、一匹の犬がいましたので気になったんですが・・・

map
         往路道路行程(道の駅まで)(名古屋〜稲武間は省略)
map
         往路道路行程(道の駅〜登山口)
駐車場
               駐車場(左奥が登山口、右側は押出沢)

2.山歩き

map
            登山ルート
登山コースは上図で、日本ケ塚遊歩道の表示がありましたがそんな生易しい道では
ありませんでした。コースはA,B,Cと区分けされており、私はガイドブック記載に合わ
せてA→B→Cと巡回コースで登ってきました。

登り始めは所々苔むしたコンクリートの道。で、また例によって道を間違えかけました(^_^;)
途中、右手方向に日本ケ塚山標識あったんですが、何か荒れ果ててとても道に見えず、
このコンクリート道が先に続いていたのでそちらだろうとそのまま進みましたが・・・
これは墓地までの道でした(^_^;)。前日までの雨で余計滑りやすくなった苔むした道を
歩きましたのにねぇ(笑)

登山口
                   登山口

登山道は↓これかと思いましたが・・・
墓地への道
                   墓地に続く道でした

↓こちらでした。
登山口
                   荒れた登山口付近の道

まずは尾根にたどり着くまで九十九折の急登をゆっくりとそれでも早くも辛い思いをし
ながら登りました。ガイドブックでは尾根取りつき点まで35分とありましたが・・・

そしてやっと左側からの明快な尾根に取り付きました。尾根も地図通りきつい登りで
した。道は明快な踏み跡があってわかりやすかったですが。

道は全体としてはやせ尾根の道でしたので、そういう意味でも間違いようがないわかり
易い道でした。

やせ尾根道
                   やせ尾根の道です

やがて突然、前方の岩に腐りかけて壊れかけた木の短い梯子が見えて来ました。
「おいおい、こんな梯子大丈夫なのか?」と思いましたらちゃんと右側に巻き道があり
助かりました(^_^)。

壊れかけの梯子
                   壊れかけの梯子が・・・(右側巻き道)

急登になったと思うと平らの道になったりと状態変化が大きい1065mピークまでのA
コースでしたが、所々に木のベンチがありすぐには〜は〜ぜ〜ぜ〜と息が上がる私に
とって本当に助かりました。

やがて、道の右手が開かれたところに至り、右手にピークが見えて来ました。
地形図を見るとこのピークは向っている1065mピークから西に伸びる稜線尾根上にあ
る1109mのピークのようです。山麓に林道が見えました。

右手のピーク
                   右手に見えるピーク(1109m?)

最初の目的地1065mピークまではまだ一登りしなくてはならずなかなか着かずに少々
あせりました(^_^;)。

そしてやっとのことで1065mピーク頂上到着(^_^)。暑いくらいで、初めてザックを下ろし
ての休憩です。

ここで、バナナを食べました。そして、ガイドブックに載っていた日本ケ塚山方面の撮影。
ちょっと逆光になっちゃいました(^_^;)

1065ピーク頂上
                   1065mピーク頂上
日本ケ塚山
                   1065mピークから見た日本ケ塚山(中央ピーク)

ところで駐車場にいたワン君ですが、私の出発に合わせて先行し、休憩ピークで私を
待っていてくれ、この後も私が遅くベンチで休憩しているとわざわざ戻って様子見に
来ました。首輪してましたのでそばの家の飼い犬だろうと思いますが慣れたもんです。

結局、ここで撮影などで30分近くもゆっくりしてしまいました。標高約380mくらいの
駐車場からここまで約680m強の登り、コースタイムは2時間25分なのにゆっくり歩き+
所々での小休止、息継ぎや写真撮影などでの立ち止まりが多々ある私、かなり大幅
にオーバーしての到着でした(^_^;)。(まだまだ駄目だなぁ〜)

今のところそれでも誰も追いついて来ませんので不人気の山なのかなぁと思いました。
なんせ遠すぎますから・・・

さて、ここから目的の日本ケ塚山のピークまではBコースです。コースタイムは45分
とガイドブックにありましたが、途中、小ピークのアップダウンが多いとのことで又
大幅にタイムをオーバーするんだろうなぁと思いました(その通りでした(^_^;))

1065mピークからはすごく急な下り坂。1000mくらいのところまで65m程一気の下り
でした。私はこういうのは実は苦手で、特に膝を痛めたり、転んで滑り落ちないよう
スティックと反対の手では枝や笹をつかみながら慎重に歩きました。

このCコースは稜線歩きで、等高線が10m刻みの1/25000地形図では閉じた円になる
小ピークが見られませんが、実際には10m未満の頂点がいくつもあり、立ちはだかる
登り道を登るとその向こうは登った以上下る急な下り坂というパターンが続きました。

下る辛さがありましたが、以前、20個ほどの小ピークのアップダウンを往復経験してい
ます(天空遊歩道の往復15.4km)ので数的には驚くほどのものではありませんでした。

ただ、すぐく滑り易い土の急坂が時々あって苦労しました。幸いそういう所には細くは
ありましたが虎ロープが張ってありましたので、ありがたく頼らせていただきました(^_^;)

尚、この間、鉄梯子が二つといくつかの木の梯子がありました。地形図ではうかがい
知れない意外な道でした。
鉄梯子
                   鉄梯子
日本ケ塚山
                   木の梯子(相当くたびれてます)

3回登ったなぁとかなり先で振り返りましたら、1065mピークから回り込んで続く3個の
小ピークが見えあそこを歩いてきたんだなぁと自分に感心しました(^_^;)。

縦走路の小ピーク
                   振り返れば今歩いてきた小ピークが

そして、今度こそは間違いなく日本ケ塚山ピークへの最後の登りだろうと思った登り。
下りに使うCコースが左から来てから頂上に向うという記事を見ていたのに、その道が
なかなか現われないのでまた違うのかなと少しがっかりしましたが、とうとうその登り
の途中で左にその道が現れました。頂上はそこから本の少し登ったところでした。

そしてついに日本ケ塚頂上に到着。心の中で思わず万歳しました(^_^)。
ここからの眺めも素晴らしい眺めでした。

頂上
                   日本ケ塚山頂上
三角点
                   日本ケ塚山三角点

いつものようにストーブでお湯を沸かし、小カップヌードルとおにぎり1個を食べました。
おにぎりは2個あったんですが1個は件のワン君にやりました。家から沢庵漬としぐれの
佃煮持参したのですが、しぐれもワン君にやりました。

暑かったので長袖シャツを脱いでTシャツ+ベストにしましたが全然寒くありませんでし
た。2週間前の明神山ではまだ寒かったんですけどね。

誰も来ないのでのんびりと過し、そろそろと思ったとき、人の声が聞こえて来ました。
今日は私一人の独占の山かと思ったんですがそうは問屋が卸しませんでした(^_^;)

登ってきたのは10人くらいの団体さん。下山して駐車場の車ナンバーから浜松方面から
の方々とわかりましたが。

で、件のワン君、私の所有と間違えられ、下からついてきた地元の犬ですと聞かれる度
に説明する羽目になりました(^_^;)。

さぁ、後はCコースで下山するのみ。ワン君は残して出発しました。いくらコースタイ
ムを大幅にオーバーしてしまう私でも朝早くから登りましたので、それでもまだ午前中。

Cコースは山頂直下はやはり急な下り坂でした。この道は延々続く直登の急坂と平坦に
近い道とが繰り返されました。木の根が自然の階段になっていて延々と下りる直登の急
坂の下りは本当に嫌になりました。逆の登りは辛いだろうなぁ・・・

直登の急坂は細尾根ではないので時としてこの道でいいのかなと不安になる場所がある
のですが、一箇所で先のほうがわからなくてそういう不安に陥ってしまい、少し様子見
してましたら突然後ろに単独男性が・・・。団体の方ではなかったので後から登ってき
た方だったんでしょう。先に行ってもらいました。

やがて、ついに沢にたどりつきました。この沢は中沢という沢で、丸木造りの木の橋を
渡って左岸に出ました。

中沢の橋
                   丸木橋で中沢を渡る

ここから中沢左岸沿いの道。割とひやひやするところが多々ありました。沢沿いの道は
そういうもんですが・・・

途中、中沢に流れ込む沢の所で本当に1本の木だけの丸木橋が現われあせりました。
私は一本丸木橋は駄目なんです(^_^;)。で、向こう側からもう1本がその沢の途中まで
たてかけてありましたので、途中まで下に下りて沢(水なし)を歩き途中からその木
に丸木橋につかまりながら登りやっと向こう岸に出ました(^_^;)。

一本丸木橋
                   一本だけの丸木橋

沢沿いの道が終わり、舗装された林道に出ました。林道の途中にがけくずれで半分
土砂で埋まった部分もありました。

疲れた足でかつ登山靴では林道歩きは辛い・・・今日一番の足痛さで辛かったです。

そしてやっと県道426号線につき、左折して駐車場まで歩きました。

予想より遅れての到着でした(^_^;)。今日は暑く持参した2本の小ペットボトルのお茶は
全部飲んでしまい、山頂で1L水筒からペットボトルに補給した水も半分以上飲んでしま
いました。これからはどんどんそういう季節になります(^_^;)。

件の単独男性はバイクで来られていて先に帰っていかれました。団体さんは浜松ナンバー
車三台で分乗されてきていたようです。

尚、下山したらお天気が悪くなりました。

3.復路など

この山はAUの携帯通じるようです。頂上で家に電話しましたが留守だったらしく出ません
でしたけど、ちゃんと3本立ちましたし。

さて、帰りはどういうルート示すかなとカーナビを設定。なんと中央道園原ICまで行って
中央道で帰れという推奨。来た道は嫌だなと思いましたし、ま、いっかと推奨に従うことに
しました。

狭い県道426号で1台のみ対向車に出会い、バックする羽目に(^_^;)。

再びトンネルで峠を超え、進むうちに変なところで右折の指示。舗装も荒れた道で、
どうやら村道の状況。県道74号への近道だったようです。

やがて県道74号線に右折で入り北上、そして国道151号線で左折。したと思うまもなく、
右折せよとの指示。今度は県道447号線に入りました。もう長野県です。

売木村で国道418号へ左折しました。国道はほっとします。

そして平谷で右折して国道153号線に入りすぐにあった道の駅信州平谷に入りました。
ここで土産を買い、トイレ休憩しました。雨が降っていました。

国道153号はグリーンロード力石ICから稲武町信号まで走った道でその長野県側を走る
ことになりました。で、以前、住んでいた田舎街時代、毎年秋に紅葉を見に行くのに
使った懐かしき道。その紅葉を見た治部坂峠を超え快調に飛ばしました。途中、中央アル
プスが右前に見えました。

そして左折して国道256号線へ。少し走って左折して県道89号線に入り、園原ICに到着。

後は中央道をまっしぐら・・・実はおなかがすいてきたため途中恵那峡SAでソバを食べ
ました(^_^;)。

それにしても遠かったです。風呂に入り、すぐに仮眠しましたが、結局、しばらく起きて
いたものの早くに寝ちゃいました。疲労困憊というわけでなく、前夜の睡眠不足で眠気が
とれていなかったためです。

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