鞍掛山(883)

         [愛知県](2008/3/29)


【国土地理院1/25000地図】海老
【参考ガイドブック】こんなに楽しい愛知の130山など

先週久々に山歩きしましたら、また山歩き熱復活のきざしがあり、2週連続で又山歩き
してきました。

行ってきましたのは、前から候補にはしていたのですがなかなか行く気が出ずにいまし
た愛知県設楽町の南端に位置する鞍掛山という山です。
山自体は設楽町にあるのですが、登山口は平成の大合併で現・新城市(旧・鳳来町)
にあります。思っていたより遠かったです。

1.登山口までの往路

今回もカーナビ任せで名古屋ICより東名高速で豊川ICまで走り、そこから国道151号
で新城市まで。途中から県道21号線に入り、そして国道257号線へ。
この国道257号線というのは国道とは名ばかりで一部を除き一車線の狭い道路です。
途中から県道32号線に入りました。この県道32号線はしばらくは狭い国道257号の
迂回道になっていてこちらの方が広い(片側一車線)ため先に行く車は大半はこちらを
走ります。普通は稲目トンネルを通って元の国道257号(ここから先は片側一車線)
に戻る車が大半となっています。

で、私は今日はそのまま県道32号を進みました。右折になりかつ途端に一車線の狭い
道になりました。小さな集落と山岳を通る道で交通量もかなり少なかったです。

この道はかなり曲がりくねっているので途中で方向感覚を失ってしまいました(^_^;)。
途中大代という集落の当りに千枚田というのがあるんですが、方向自体東に向かって
いるため、左側に見えるものと思い込んでいましたらなんと右側・・・れれれ??状態(^_^;)
どうやら道が南から北に向かう部分があり、そこで見たようです(そこより右手方向にあ
りましたので・・・。ここは絶好の下から千枚田全貌を眺められる適所で駐車場などもあ
りました。ここから見る千枚田の上に本日通る887mピークの三角形が見えました。

千枚田
               千枚田と887mピーク

集落を過ぎ、山の中の曲がりくねった登り道を走るうちに、小さなトンネルがあり、
すぐその先にネットで見た鉄の階段が見えて来ました。登山口の駐車場到着です。
すぐ先に仏坂トンネルがありました。このトンネルの上が仏坂峠です。

それにしても予想より時間がかかりました。カーナビ設定時に到着予想時間を見て、
あらま・・・2時間以上もかかりました。

駐車場
               狭い駐車場。トイレあり
仏坂トンネル
          駐車場は仏坂トンネル手前の右手

2.山歩き

map
        登山ルート
今回も無駄を省き30Lザックとしました。

いつものようにスティックを伸ばし、登山靴に履き替え、登山用CAPを被り、途中のコ
ンビニで仕入れたおにぎりなどの食料品を食料用袋に入れてザックに入れてから、ト
イレで用をたすまで約15分。ザックを担いでいざ出発です。

登山口は駐車場の隅にある鉄の急な階段でした。

鉄階段
               登山は鉄階段でスタート

今朝が早いからと昨夜は10時前に早々と寝てしまいましたのに、いつもそうなんです
が、最初は調子が出ず・・・ここからまずは仏坂峠(622m)まで約100mくらいの登りで
もうは〜は〜ぜ〜ぜ〜(^_^;)。

それでも、この道の部分は東海自然歩道の一部で比較的歩きやすく、ガイドブックの
コースタイムより早く仏坂峠に到着しました。

実はこの部分が東海自然歩道の一部ということを登るまで知りませんでした(^_^;)。
休憩する場所があったので「おや?」っと思って初めて気がつきました。
東海自然歩道自体は仏坂峠より私が登る道と反対側の南方向に続いてました。

仏坂峠看板
                   仏坂峠の看板
仏坂トンネル
               峠から南に向かう東海自然歩道

で、私がこれから向かう北方向の道は・・・体力に自信の無い方は止めた方がよいと言
われる道でネットで見ても厳しい登りが待っているはず。で、峠には下の写真の如く、
赤字での危険・悪路の注意書きがありました。

危険な道へ
               危険表示のある道に進みます

東海自然歩道と分かれてここからは完全な山道。地形図的には尾根を忠実にたどって
います。なぜか地形図にこの道は記載されているんですけどね。

国土地理院の1/25000地形図は等高線が10m間隔のため、10m未満は同じになってし
まいますが、必ずしも一番高いところに道があるとは限らずちょっと下側にあることは現
地にいくと多々あります。

で、今回、途中でそれで道間違いをしてしまいました(^_^;)。右手の尾根のテッペン側と
そのまま先に行く踏み跡との微妙な分岐がありました。尾根側は岩があり、それで巻い
ているのかなとやや下り気味の踏み跡の方へ進みましたら小枝が邪魔する道の上、前
方で踏み跡が見えなくなりました(^_^;)。で、間違いに気づいて戻りましたけど5分ほどこ
こで無駄足を踏んでしまいました。

実はこの道、途中に間違い安いので注意という箇所があり、それを心配していたのとこ
のチョンボで余計慎重になってしまい、折角下ったのにわざわざ元に登りなおして戻った
ところまでありました(^_^;)。
前述のように地形図の等高線高さ間隔以下のピークは地形図ではわからんからです。

踏み跡が薄い所もあり遠くまで眺めて慎重に道を探して歩きました。

で、一箇所、下りでちょっとした岩場があり、ホールド(手を置いて支えるところ)は問題
なかったんですけど、スタンス(足を置くところ)に困りこわごわ慎重に下りました。

小さな岩場
               下りてから写した小さな岩場

こういうのって下から写真撮るとたいしたことないように見えますけど、上から降りるとき
は高く見えてしまうんですねぇ(^_^;)

そして、いくつかの小ピークを今度こそそうかと思いながら越えて、やっと問題ポイントの
771mピークに到着しました。仏坂峠からの単純標高差は約150mです。

この前に間違いないかと立ち止まって地図やコンパス眺めている時に一人の男性に追い
抜かれていました。

で、ここは前方に踏み跡があり先にピークが木立の間から見えるため、そのまま進んで
しまう方が多かったようで、ガイドブックにも注意書きがあり、ネットで個人日誌を見ると
間違えたという方が何人かみえました。

ただ、最近の記事を見ましたら小さいながら標識ができたと写真がありましたので、ま
だあればと期待していました。で、ちゃんとありましたし、赤テープが導くように沢山巻か
れていましたのでほっとしました。

ここで初めてザックを下ろしました。この先、厳しい下りと登りが待っているため栄養補給
をしたかったためです。

771mピークの道しるべ
               771mピークにはくの字の道順を示す小さな道標が

ここから鋭角に曲がり下り坂。地形図で見ますと60mくらいの急な下りです。で、途中
急な坂で踏み跡が薄く、滑らないようそして間違えないよう慎重に下りました。

小ピークを過ぎ、ガイドブックでコルと示されている場所と思しき所を過ぎ、噂どおりの
急登が始まりました。ネット記事では約110mの急登とか。は〜は〜ぜ〜ぜ〜しながら
休み休みながらの歩きでしたが、確かに木立をつかみながら登ったんですけど、ネット
記事で「木の根をつかんで身体を引き上げ」というような場所はなく、というか、これ
目にして相当な急登と覚悟していたんですけど、予想していたほどではありませんでし
た。

ただ、もうついたかと思うと少しだけ下ってまた先に壁のように急登の山肌がそびえて
いたのには閉口しました(^_^;)。

そしてやっと本コース最高地点887mピークに到着。もう後に急登はありませんので
やれやれとほっとしました(^_^)。
ここは実は唯一展望が望める場所です。

展望できたのは南側でした。奥三河の山々が望めましたが残念ながら山座同定できま
せんでした(^_^;)。
881mピーク頂上
               887mピークの頂上
仏坂トンネル
          887mピークからの眺望

ここでは10分以上も休憩してしまいました(^_^;)。最終目的地が眺望がないためで
したが。

さて、ここからはほとんど平坦な楽な道でした。やがて、馬桶岩という表示が・・
道標が左手を指せていましたので言ってみました。
馬桶岩
               馬桶岩

やがて、帰りに予定している東海自然歩道との出会いにつきました。

分岐点
               東海自然歩道との分岐点

というより、この先は東海自然歩道になりますので、東海自然歩道に着いたというわけ
です。で、ここには鞍掛山頂上まで10分なんて書かれていましたけど嘘でした(笑)
5分とかかりませんでしたから。

ついに今日の最終目的地の鞍掛山頂上に無事到着。道を間違えたり、戻ったりした上、
771m、887mピークでそれぞれ10分以上も休みましたが、仏坂峠の道標にあった、
150分で仏坂峠から到着しました。10:30着です。

鞍掛山頂上標識
               鞍掛山頂上標識
あずまや
          あずまやもありました

ここでいつもどおりの食事と今回はみかんを持参したので一個だけ食べました。
で、今日はじっとしていると寒かったです。ウインドブレーカだけでは不足でした。

ここでは55分も休憩してしまいました(^_^;)。それでも12時前・・・

休憩しているうちに反対側の東海自然歩道から単独男性が到着されましたが、5分
程度いただけ(おにぎり一個)で元来た道を戻っていかれました。
それ以外はたった一人の山頂でした(^_^;)。

さて、名残惜しいですがいつまでもいるわけにはいかないですし寒かったので帰るこ
とにしました。

で、三角点を見ていないことに気がつききょろきょろ・・・頂上と位置が違うというガイ
ドブック地図を見て、探しながら戻りますと・・・ありました。道からちょっと離れたとこ
ろにかなり土に埋まってぽつり。何も標識もなし。

三角点
               土に半分埋まった三角点

さて、分岐から右に東海自然歩道に入りました。等高線がつまっている頂上付近はずっと
階段状になっていましたので意外に足は痛くありませんでした。

しかし、この道の往復では景色もないしつまらない山です<鞍掛山

黙々と下りました。途中、変な音がするのできょろきょろしてしまいましたが、どうやら
風で揺れる杉のてっぺんふきんが擦れ合う音のようでした。

途中でおばさん3人に出会い、挨拶。先のことを聞かれましたので簡単に説明してあげ
ました。

そのうち、やっとかしやげ峠到着。もう集落も真近。

かしやげ峠
               かしやげ峠

さて、ここから間違えたようで広い道を歩き、民家の脇に出てしまいました。で、下に
下りると舗装された下り坂の林道が右手に伸びていました。東海自然歩道標識がない
んです。地図を見たりしてきょろきょろ・・・で、少しその林道を下りましたが、ガイド
ブック地図を眺めたら「こりゃ違う」と気づきました。で、林道終点の反対側までまた登
り返しましたら、東海自然歩道の標識が。左から続いている道がありましたのでどう
やらかしやげ峠以降で間違えたようです。ま、でもなんとか東海自然歩道に戻れました
のでほっとしました。

梯子のような階段を登って道は舗装された林道に入りました。そして、途中、千枚田の
一番上を通りました。看板もありました。

上から見た千枚田
               千枚田を上から見ました

林道を歩き、県道32号線に出て左折。えんえんと舗装されたこの登りの道を登山靴で
歩くのは辛いものがあり、なかなか駐車場に到着しないのであせりました(^_^;)。

駐車場について本当にほっとしました。家に電話をかけて出発。

途中ガソリン表示も完全にエンプティ状態になってあせりましたがガソリンスタンドを
見つけ「ほっ」(^_^;)(^_^)。

国道151号線で渋滞そして東名高速でも渋滞がありましたが、4時前に帰宅しました。

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