猿投山(629m)
[愛知県](2007/11/17)
【国土地理院1/25000地図】猿投山
【参考ガイドブック】こんなに楽しい愛知の130山
前回、一の峰に登った際に左ひざを痛め、その後用事や風邪で4週間山歩き休んでい
ましたが、元に戻ってしまわないようそろそろリハビリ兼ねて山歩きしようと考え、近場
で選ぶことにし、前から登る予定候補にしていた猿投山にやっと登る気になり行ってき
ました。
猿投山は豊田市と瀬戸市の境界上にある里山で、名古屋から愛知県北東部に行くと
きに利用される有料の猿投グリーンロードから独立峰のように小高く見える山です。
東海自然歩道が通じており、登山道がよく整備されており、ハイキングで人気のある
山なんですがあまり眺望がよくないとの情報から先延ばししていました。
今年は割りと高目の山々に挑戦してきたこともあり、登りについてはガイドブックの記
事から想定していたほど大したことなく余裕で登れたのですが、なんせ里山です。
一杯踏み後があり、道間違いをしてしまい帰りは疲れてしまいました(^_^;)
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道路アクセスと登山ルート |
1.登山口までの往路(10/12)
今回は近場ですし低山ですので朝の出発。しかし、いつもながら気の小さい私は駐車
場の心配から早くも6時過ぎに出発しました。
高速名古屋IC付近を通って長久手町から瀬戸市に入り八草ICから猿投グリーンロー
ドへ。この道は有料ですが高速道路ではありません。しかしながらその手前から大半
の車は高速道路並みの速度です。で、私も・・・(^_^;)。ここはETCが使えるので楽です。
猿投ICで下り左折して一般道を進みますと信号のない交差点に出てその先が猿投神
社脇の参拝道です。
神社そばの左手のPは神社以外は駄目と注意書き。登山用駐車場はこの先にありまし
た。30台くらい駐車可能でトイレもありました。
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登山者用駐車場 |
到着は7:00過ぎでしたがもう数台停まっていて、私の後にもすぐに2台ほど来ました。
それにしても、がらがらに空いているのに、そして私が助手席ドアあけてくつはいてい
るのにすぐ横に停めようと何回も切り返しした挙句あきらめて他の場所に停めたおっ
さんには呆れました(^_^;)
2.山歩き
時間余裕はたっぷりのため、ゆっくりと準備して出発。ザックが大きい分ちょっと恥ず
かしいと思いながら、登山口から左に曲がり上の方まで続いている舗装した参拝道を
歩き始めました。
猿投川を右左と渡って歩くうちに早くもトロミル水車に到着。復元されたもので赤い水
車でした。
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トロミル水車 |
更に進むとほどなく登山道直前にあるお倉岩が左手に現われました。
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お倉岩 |
何かコンクリートの建造物の切れ端みたいな感じがしてしまいました(^_^;)。これが自然
の造形物?って感じで・・・。
そしてすぐに登山道が現われました。参拝道が右に曲がっているため、登山道がそのまま
直進で登りとなります。入り口右側に御門杉という杉の木がありました。
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登山口 |
駐車場にあった案内板によればここまで30分とありましたが、ゆっくり歩いて20分で到
着しました。
ここにも「熊出没注意」が・・・・「ええっ、こんな里山で??」。今回は熊鈴はザック
のサイドポケットにしまったまま。結局、見間違えじゃないのって思い出しませんでした。
むしろ「ハチに注意」の方が気になりました(^_^;)
さて、ガイドブックではここからいきなり急な上り坂が20分くらい続くような説明がされて
いたのですが・・・。ここは東海自然歩道ですので整備が行き届いていて急坂には階段
が設けられていたんですが(例によって段差が大きいやつ)、5分も登ると平坦な道に出
てしまいました。約300m地点で左が車止めされた舗装道に出ました。ここから再び階段
の登りですがあいかわらず急坂は5分と続きません。急登を苦手とする私ですが予想と
はずれ助かりました(^_^)。
やがて左手に休憩小屋が現われました。誰もいませんでしたがここで一休み。お茶を飲
み煙草を一服。その間に2〜3人が抜いていきました。
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休憩小屋 |
再び出発。しかし、ちょっと前のガイドブック(上記ではありません)にはここから左側が
崩壊しているところがあるとして注意喚起してたのですが、そんなところ気がつきません
でした。私の注意力散漫かなぁ・・・
やがて左方面が自然観察路で西宮にいける分岐にでました。
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自然観察路との分岐 |
更に進みますと舗装道路に出、鳥居もありました。1/25000地図ではもう少し先にこの
鳥居があるように書かれていましたがこれは間違いですね。私はもう1つあるのかと誤
解してしまいました。
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東宮入り口の鳥居 |
実は舗装道路に出たとき、目の前には続きの登山道がなかったためちょっと迷ってそ
こにあった看板見てましたら、男性の方から声かけられ、どちらに行くか教えてもらい
ました。その方はそこで休憩されましたので、鳥居をくぐって先を進みました。
その方からは途中きついよと言われましたが、結局たいしたことありませんでした。
東の宮0.1kmの標識が現われ、すぐにあっけなくお宮についてしまいました。まだ8時
台。・・・ここまでゆっくり休憩しながら登ったのに1時間半くらいでした。
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東の宮 |
実はこの山、最高点は三角点のある頂上でなくこの東の宮の裏山部分で932mあり
ます。
ここで一服し、お宮の左にある緑色階段を下りて頂上を目差しました。
もうすでに600m越え地点であり、頂上までは平坦に近い尾根歩きでした。
あまりにも早く頂上に着きすぎてしまうとゆっくりと歩いたんですが、それでもあっさり
と頂上に到着してしまいました。こんなゆっくり歩きでしたのに2時間程で9時過ぎに到
着してしまいました(^_^;)。頂上にはベンチと1個のテーブルがありました。
お昼時にはあまりにも早すぎてしまいどうしようかなと思いましたが、ちょっと小腹が
すきましたのでおにぎりを食べることにしました。
食べ始めたら単独の老人が到着され、すぐに中年のご夫婦が到着されました。
話していましたらご主人は私と同じ歳でした。チョコレートを頂いてしまいました。お
返しするものがなくて申し訳ないことしましたが(^_^;)。
その後、いかにも体力なりそうながっちりした中年の方がつき、皆さんと色々と山の
話をして楽しく過して1時間あまりも頂上にいました。で、結局、お昼に食べるつも
りで持参したカップヌードル食べずじまい・・・お湯は沸かしましたがコーヒーだけ作っ
て飲みました。
ご夫婦、単独老人は私と同じ登山口からの登山でここから来た道を戻って行かれま
した。
いかにも山男的ながっちりした中年男性は反対側の瀬戸市側から登られたそうで、
私が先から大回りで戻るということで途中まで一緒に行くことになりました。しかし、
すぐに彼の知り合いの方が登って来られたため、そこで別れました。
で、その先で危うく道を間違えるところでした。そのまままっすぐ進んだらどうも道が
それまでと違いおかしい・・・で、すぐに戻って見ましたらやっぱり間違えていて少し
カーブして下る道がありました。地図で見ましたら尾根が延びていてそこに入りかけ
たことがわかりました。里山ですから色々と踏み跡ができてしまっているんですねぇ。
途中、ガイドブックか何かで鉄塔のところが眺めがよいという情報を目にしていたので
ちょっとわき道に入り鉄塔まで登りました・・・というのは実は嘘で分岐がありました
がこちらかなと思って行ったというのが事実です(^_^;)。
ここまではどのポイントも想定していたより早く着きましたが、この尾根道は意外に距
離がありました。途中ベンチや休憩できそうなところでそれぞれ三人くらいの中年女性
が食事をされていました。
そしてやっと赤猿峠と思われるところに着きました。看板は見当たりませんでしたが、
ベンチとテーブルが一個ありました。ここから瀬戸方面(雲興寺方面登山口)は北側に
行くのですが私は戻りですので南側へ・・・と見たら南側への道がロープで塞いである
ではありませんか。
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赤猿峠 |
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ロープで閉鎖した道 |
で、地図を広げていましたら、南東方向の坂道(ここで初めてその道に気づいたという
お間抜けですが(^_^;))から単独の青年が登ってきてどうもこの道は違うみたいと・・
で、行って見ますといってその封鎖のある道を進んでいかれました。
私はというと、地図見た限り青年が戻ってきた道が方向的にもそれっぽいがおかしいな
でも行ってみるかとあれこれ考えていましたら瀬戸方面から来た単独の女の子が挨拶し
ながらそばをすり抜け少しも躊躇せずにそのロープで封鎖された道を進んでいってしま
いましたので、「もしかしたら地図の道は廃道でこれが正解なのかも。東海自然歩道で
もないし」と思ってしまい私もその閉鎖された道を行くことにしました。
で、結局、これが大間違いのこんこんちき(^_^;)。その女の子は頂上を間違えたとかで
照れくさそうに笑いながら戻ってきました。結局二人の道間違いに付き合ってしまった
ようです。ま、この道、単なる踏み跡でなくちゃんと階段など整備されていたことも先まで
歩いてしまった理由なんですが・・・。
実は赤猿峠から南西に向かってあって瀬戸市と豊田市の市境界線がついている尾根上
を歩いているらしいということはすぐに気がつきました。幸いにも送電線と鉄塔がありまし
たので現在地はだいたい特定できていました。で、南側に林道があることを地図で見て
いたので、どこかでその林道に出られるだろうと楽観していたんです。数字が書かれた
小さな杭もありましたし。
青年は一旦は戻ってきたんですが私との話し合いで先を行くことに・・・私は途中で地図
が入れておいたポケットからなくなり探すため彼には先に行ってもらいました。
結局、別のポケットに入れていた(私のベストはポケットが沢山あるので間違えたりしま
す(^_^;))ことがわかり、落としたのではないことで先を急ぐことにしました。
6番方面、7番方面の杭があり、分岐していましたが躊躇無く南の7番
のに進みました。そうしましたら、送電鉄塔があり、青年が行き止まりですと・・・
「あちゃぁ」です(^_^;)。で、彼はそこでお昼の準備を始めていました。
ではたと理解しました。あの番号は鉄塔の番号、この道は巡回路だってことに。
で、やはり最初の地図の通りの方向の道が正解だとして彼と別れ元に戻ることにしまし
た。でも未練たらしく今度は6番方面に・・・で、急坂を下りてコンパス見たら・・・
が〜ん、道は北向きではありませんか。がっかりしてきつい坂を登りもとの道に戻りまし
た。これが一番足に堪えました(^_^;)。で、もうひたすらもとの赤猿峠に向かいました。
で、ベンチが見えたときは本当にほっとしました。ここからは地図通りの道を急ぎました。
で、なぜ件の青年が迷ったかよくわかりました。道が沢に繋がってしまっていてよ〜く周り
を見ないとわからなくなるような道でしたから。ま、でも峠からわずか10分ほどで林道に
出ることができ、思わず一人で万歳しちゃいました(笑)。
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広幅登山道? |
しかし、この林道、林道というより幅広の登山道じゃないかって感じのひどい道でした。
やがて、件の青年が追いついてきました。地図を見てがけをさけて薄い藪漕ぎで林道まで
出たとか。私はがけがあるのであきらめたんですが、地図を見ながらがけをさけて歩いた
ようです。ちゃんとコンパスも所有されていましたから。
やっと舗装道に到着。やはりここには車止めのガードレールが施されていました。モトク
ロスのオートバイ青年に途中で会いました。
ここで青年はそのまま舗装道を麓まで行かれるということで別れ、西の宮方面に舗装道を
進みましたが、かなりもう足に来ていましたのでちょっと辛かったです。で、結局西の宮
へは登らず、そこから自然観察路に入り(きつい登りで足に相当来ていた私にはちょっと
辛かったですが)帰り道を急ぎました。やっぱり登りより下りの方が足に辛いです(^_^;)
それでも案内標識より10分程度早く駐車場に戻ることが出来ました。
しかし、それにしても2時半ごろ、ザックを背負って登る方がいて驚きました。ただでさえ
最近は早く暗くなってきていて山では余計早く暗くなるのに大丈夫かなって・・・
3.反省
今回心配していた膝の痛みが下り坂でもでなかったのでよかったです。
ただ、道間違いについては大反省です。もう少し地図とコンパスを信頼し、他人に惑わされ
ずまた安易に都合がよいように予測したりしないようにと肝に銘じました。
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