銚子ケ峰(1810m)・一ノ峰(1839m)
[岐阜県](2007/10/13)
【国土地理院1/25000地図】二ノ峰
【参考ガイドブック】岐阜県の山(山と渓谷社)
先週、奥秩父の甲武信岳までテン泊遠征してきたので今週は当初山歩きするつもりは
ありませんでしたが、高目の山々は11月になると雪の季節になって私には無理なので
今年は10月中までと考えてたところに今週末も晴れ予報であったため、お天気的に行
けるときに行っておこうと二日前に急遽思い立ちました。
実はまだ先週の山歩きの疲れが足に残っていたんですが、なんとかなるだろうと自分
には珍しく行きたい気持ちが勝ちました(^_^;)。
で、行き先ですが、ちょうど1年前の10月に娘と行きました
銚子ケ峰
とそのときは時間
的・体力的にも無理であったその先縦走路上にある
一ノ峰
まで昨年の時間がかかりす
ぎた(ただでさえ遅い私ですがもっと遅い娘を連れていて余計遅かった)リベンジも兼ね
て行ってきました。
本当は銚子ケ峰から先まで歩くなら更に先にある二ノ峰・三ノ峰まで行くというのが多く
の方達がされており、当日もそういう方達が多かったですが、日が短くなったこともあり
また私にはそこまでの体力はなく、三ノ峰は別の登山口から二回も登りましたし、ニノ峰
は頂上は藪の中で道は頂上を巻いているとのことから一ノ峰往復としました。
前回以降、1000m越えの登りの2000m越え山やきつい登りを経験してきましたけど、そ
れでも「初心者でも無理なく歩ける時間」と上の各県の分県ガイドに記載されたコースタ
イムの1.5倍くらいかかってしまう自分の歩きの遅さに自分自身であきれ果てていました
が、今回は全体では少しオーバーしたものの部分的には若干早く歩けましたのでやは
り私はいつも登りでは気力負けしているなと改めて認識しました(^_^;)
ただ、それにしてもコースタイムよりかなり早く歩かれる方達って多いですねぇ・・・
1.登山口までの往路
(10/12)
今回も登山口の駐車場での車中泊。昨年この駐車場での車中泊が私の初めての車中
泊ででしたから記念すべき駐車場です。ここはトイレも水場もあり、水場は昨年とかわら
ず冷たい水がこんこんと出てました(^_^)。
ここは
岐阜県郡上市白鳥石徹白(いとろし)地区
の県道127号線終点の
白山中居神社
から西側に折れて北に進む林道上にあります。で、
松河戸IC
から
東名阪
に入り、
楠JC
から
名古屋高速小牧線
、小牧から
名神高速
に入って、
一宮JC
から
東海北陸自動車道
で
白鳥IC
を目差しました。
いつも一宮PAでおにぎりとか色々買い込むのですが、朝食用としていつも買い込む寿
司が売れきれてなかったため、そちらは白鳥のコンビニで探すことにしました。
しかし、今回、私のカーナビはとんでもない失敗をし騙されてしまいました(-_-;)
やはり林道先地点は私のカーナビではサポートしていないことを改めて認識しました。
白山中居神社までは県道127号線があるんですが、その終点から駐車場までの林道は
地図上には表示されますけど認識していません。
でもいつも林道手前でナビは終了してもその先の道は薄い青色で表示続けるので駐車
場を目的地点に設定したのですが・・・。な、なんと一山越えた西にあるこちらは県道終
点が駐車場のある7月に登った三の峰への鳩ケ湯新道の登山口への道を選定してしま
いました。
で、それに気がつかず、高速道路を走っていたらそちらに行くときの降り口のICが表示
されてしまいました。しかし、その時点では「ありゃ?」と思っただけでまさか誤認識して
いるとは夢にも思いませんでした。しかし、その通りに行くとコンビニがないため、とりあ
えず予定通り白鳥ICで高速を下りました。
しかし、完全に目的地を誤認識しているカーナビは律儀にもなんとか中部自動車縦貫
道へと戻らせようと・・・。で、コンビニ見つけて寿司を買い、カーナビにおかしいとは思
いましたが従い、旧道国道(158号線)を走りました。ま、そのときは別の道を教えてい
てくれているなかと思ってカーナビを疑いもしていませんでした(^_^;)。
しかし、どんどん走って福井県に入ってしまいなんと九頭竜駅越えてしまい、やっぱりな
にかおかしいと思いながらも先まで走りましたら・・・が〜ん、なんと行き止まり県道で前
述の違う県道に右折指示。で、こりゃあかんとやっとカーナビの間違いに気がついた次
第でした(^_^;)。
Uターンして今度は白山中居神社に目的地をセット。で、到着時間見たらそれほど差が
ない・・・やはり九頭竜駅付近から行く道がありました。地図見ていてこの道があった記
憶のために騙され続けてしまったというわけです(^_^;)。それにしても無駄な走行してし
まいました。
この道は白山中居神社に続く
県道127号線
でした。岐阜県側からは
県道314号線
とな
っていてこの県道127号線との出会いから北側、白山中居神社までこの県道127号が
続いています。
しかし、やっぱりこの道、途中は極めて狭く片側は谷でガードレールもない道でした。
知らないこんな道を夜に走ったためちょっとびびりました(^_^;)
それでもなんとか10時過ぎに駐車場に無事着き(やっぱり林道は所々穴ぼこだらけで
舗装してあっても大変な道でしたが)ました。
車が1台駐車されており、もう寝ているんだろうと気を使いました(翌日、誰も乗っていな
いことが途中で判明しましたが(^_^;))。
早速、夜食用のサンドウィチやゆで卵、ちくわなどをワンカップ酒とお茶で食べ、座席を
倒し、今回は前回の反省から持参してきた毛布をかぶって寝ることにしました。
昨年はここで素晴らしい星空を見たのですが、今回は残念ながら雲が多く見れません
でした。
で、酒の効果かめずらしく直ぐに寝てしまったようです。
道路地図(往路は間違いルート(^_^;))
登山道
2.山歩き(10/13土曜日)
上記のガイドブックのコースタイム(休憩抜き)の登りは登山口〜神鳩避難小屋が1:55
神鳩避難小屋〜銚子ケ峰が1:10の計3:05となっています。別のガイドブックでは2:40
となっていました。そして銚子ケ峰〜一ノ峰は上記ガイドブックでは50分、別のものでは
1:10となっていました。逆になっており参考程度にしかなりませんね(^_^;)
ま、私はどんな本よりも時間がかかってしまう輩ですけど(^_^;)(^_^;)
尚、登山口から銚子ケ峰は前に登山記書いてますので、ここまでは簡単に・・・
朝は4:30頃目が覚めてしまいました。で、5時過ぎには起きてゆっくり準備しようと考え
ていたこともあり、もう寝られませんが、ぐずぐずしていて少し白みかけた5:00過ぎに
起き上がりました。で、朝食の寿司を食べ、トイレに行きました。そのうち明るくなって
きましたので車のトランクからザックを外に出し、コンビニで買って来た食料を食料袋
につめ、水場に行って、湯沸し用の水を1Lボトルに、予備用1.5L水筒に水をつめまし
た。
しかし、普通なら(昨年来たときもそうですが)、もうそろそろ時間のかかる三ノ峰まで
往復される方が来てもおかしくないのに全然車が来ません。私は歩くのが遅いのでそ
こまで明るいうちに往復する自信がないため途中までなのに早く出発することにした
のですが・・・
で一番で6:00頃出発しました。いつも途中で追い抜かされるんですが、今日もそうで
したけどね(^_^;)。皆さん相当早いですねぇ・・・ガイドブックよりも。
登山口からまずは
430段
の石段を登り10分くらいで樹齢1800年の
石徹白の大杉
に
到着。ここからいよいよ遠く白山まで続いている
美濃禅定道
の登山道始まり始まり・・・
白山登山道とあります
さすがネット見てもこの19kmもある道で白山まで行ったという記事は少ししかヒット
しませんが、途中の三ノ峰日帰り往復とか三ノ峰避難小屋泊りで途中にある別山往
復というのはあります。今回も途中で会った年配の方が後者でした。
で、へたれの私は銚子ケ峰の次の一ノ峰往復です(^_^;)。明るいうちに戻って来れる
はずのコースですが、昨年は時間的に無理でした(^_^;)。
銚子ケ峰までは比較的道が整備され、割と歩き安い道でした。この道には1km置き
に登山口からの距離道標がたっています。1km道標は約1220m付近(駐車場は960
m位ですから約260m程度登った点です)、2km道標は約1350m付近にありました。
このような道標が一ノ峰まで6個(6km表示)ありました
足の遅い私はもうここまでに1時間以上かかってしまっていました。
そして、その後、ぼこっとした感じで、登山口〜銚子ケ峰の間で一番の急登である
おたけりの坂
につきました。この坂、それほど距離もなく私的にはそれほど体力的
には苦しくない坂です。経験が少ない昨年でさえもそうでした。ここは1400m付近で
す。地図で一番等高線が密になってますから・・・
おたけり坂の道標
おたけり坂の途中にある雨やどりの岩
坂の途中には
雨やどりの岩
というのがあります。
ここを過ぎると道は比較的平坦になります。この銚子ケ岳までの登山道、850mく
らいの標高差がある割りに比較的平坦なところも結構あります。
やがて3km表示を過ぎ歩くうちに木々の中に
神鳩避難小屋
が見えて来ました。
ここは新しくきれいでトイレがあり、また前回覗いたとき、シェラフなども置いてあ
るのを目にしました。ただ登山口からここまでは2時間弱のコースタイムで、泊る
方ってどういうコースの歩きなのかなって思ってしまいます。50mくらい下ったとこ
ろに水場があるそうですが・・・。ここでちょっと小休止していましたら本日二人目
方が登ってこられ、トイレに行かれました。ここまでの間に先に一人追い抜かれて
しまっていました。で、その間に出発しました。ここは1570mくらいの標高ですので
銚子ケ峰までは後240mくらいです。
きれいな神鳩避難小屋
道は西方になり、1670mくらいまでは緩やかな道を進みました。そのうち、昨年初め
て登ったとき、ありゃりゃ、あんな高いところに登るのかぁとちょっと気勢がそがれ
た笹の
前衛峰(1748m)
と途中にある
母御石
が見えて来ました。
で、私、先日から始めた上を見ないで前だけ見て登る方法をとり、おかげで気力負
け無しで意外に早く母御石に到着しました。前回はここでザック下ろしての休止をし
た記憶がありますが、今回は写真撮影だけですぐに歩き始めました。
前衛峰からは先にやっと銚子ケ峰が見えて来ました。あと少しです。5km標識もあ
りました。
銚子ケ峰(右は別山)
そしてやっと銚子ケ峰頂上です。上に標識が見えたと思ったらすぐに到着しました。
銚子ケ峰頂上
さえぎるのもののない360度の景観です(^_^)。前回同様素晴らしい眺めでした。
前回つけたので写真は省略しますが、北側は西側に曲がって行く縦走路上で順
に高くなる一ノ峰、ニノ峰、打波の頭、三ノ峰と正面には太平壁を擁す別山、そし
て右(東)に続く稜線が、西には願教寺山、よも太郎山、薙刀山、野伏ケ岳と南に
続く登山道のない残雪期のみの山スキーのメッカである石徹白の山々など魅力
的ないつ見ても飽きることがない眺めで、私がこの山を気に入ったことの理由で
す。
ここで今日二回目のザックをおろし、みかんなどを食べました。その間にくだん
の方も到着されました。頑張りましたのでここまでの1時間程度の歩きでは追い
抜かれなくてすみました(^_^;)。
ここまで休憩含めてもなんとか上記ガイドブックのコースタイム+α程度で登るこ
とができました。苦手な滑り易い急登がなかったためかもしれませんが睡眠が
いつもよりとれたということもあったのかもしれません。
さて、ここで10分休憩していよいよ一ノ峰目差して初めてのコースに入りました。
意外にアップダウンがあるのできついと記載されていた道です。まだ時間は十分
ありますので精神的には安心しての出発でした。
すぐに雲石ももすり岩という表示がありました。特徴のない岩でしたが(笑)
雲石ももすり岩
ここからは所々、潅木が赤く染まっていました。もう紅葉が始まっていました。
山の上では紅葉が始まっていました
ここから急な下り坂でいよいよきつい歩きが開始されました。地形図上では40mく
らい下り30mくらい登って約1800mの小ピーク。そしてまた下りしばらく歩いて次
は1784Pに登りました。ここからまたどんどん80mくらい下り、そしてついに目上
に急な登りの一ノ峰がそびえていました。一ノ峰は1839mですので100mくらいの
急登です。
実は銚子ケ峰から先は初心者用でなく健脚者向けコースでもあり、道自体少し厳し
くなっていて急坂での段差が所々大きく難儀しました。やや高所恐怖症の私、滑っ
て落っこちたりしないかと恐る恐るこれらの急坂を下ったんですが初めて膝を痛め
たようで今日も左ひざが痛いです(:_;)
小ピークから眺めた一ノ峰方面(中央ちょっと下の山、その後ろは別山がそびえています)
朝途中で会った神鳩避難小屋と三ノ峰避難小屋泊で別山まで行ってきたという方か
ら、一ノ峰の登りはおたけりの坂よりきつい坂が二箇所あるからとお聞きしていまし
たので心して前だけ向いて登ることにしました。確かにおたけりの坂よりきつい坂が
ありましたが、ゆっくりと先を見ないで登りましたらぼこっという感じで一ノ峰頂上
につきました。コースタイムを少しオーバーしてしまいましたが、二つの本で20分
もの差があり、長いほうくらいでなんとか歩くことができました。
ただ、ここまでくだんの方や三人組のおばさんに追い抜かれてしまいました(^_^;)
で、ここで大休止。狭い山頂でしたが、だ〜れもいないため、堂々とシートを敷き
ザックから色々と取り出しました。他の方達はみな三ノ峰に向かわれたんでしょう。
コースタイムでもここからまだ1時間半かかります<三ノ峰
狭い一ノ峰頂上
日帰り登山では久し振りにお湯を沸かし、小カップヌードルを食べました。他には
おにぎり二個、ゆで卵などです。最近定番にしているゼリーも飲みました。
ここでゆっくりと1時間近くも過してしまいましたがそれでもまだ午前中。明るい
うちの下山は楽勝でしたが、ゆっくりと帰る準備をしていましたら二人のご夫人が
到着されました。一人の方のご主人は遅れての到着です。そして、ここで昼食に
されましたが、どうやら三ノ峰まで往復するとのこと。
銚子ケ峰から三ノ峰往復5時間コースなのに今頃ここにいて明るいうちに下山で
きるのかなぁと他人事ながら心配になりました。
その後、銚子ケ峰に戻る途中で出会った人達は多分三ノ峰避難小屋泊まりと思
われるロールマットを縛った大きなザックのグループと一ノ峰までついでに来られ
た夫婦くらいでしたからねぇ・・・後は皆さん、途中で私を追い抜かれた数人の方
達のみでもう相当先まで行かれたはずでしたから。
ところでこの一の峰ですが、1/25000地形図では最高点の1839mは道から少しは
ずれた所にあります。現地で見たらそこは10m未満の凹凸があり、間が藪になっ
ていました。
一ノ峰の等高線(1/25000地形図から)
一ノ峰頂上の1839m地点方向
さあ、帰り道です。何時につけるかな・・・
しかし、前回と今回の山歩きでわかったんですが、前だけ向いてゆっくりと我慢し
て歩くなら登りのほうが下りよりずっと精神的にも足にも楽だということを認識し
ました。銚子ケ峰からど〜と下りた分登らないといけないなぁと思っていたのです
がむしろ一ノ峰からの下りと銚子ケ峰からの下りの方が足が痛くなりずっと辛かっ
たです(^_^;)。そのため、最初の目標にしていた時間より駐車場到着遅れてしまい
ました。勿論、往路よりは早かったですけどね。
ただ、まだ1時頃なのに銚子ケ峰には二組の若い男女がいただけで驚きました。
前来たときは沢山人がいたんですが。紅葉が遅れているからかもしれません。
3時過ぎ駐車場に戻りました。おじいさんがいて、無料で石徹白の大杉の写真をく
れました。
4.復路
水場で水飲んでから、車に戻り、ザックをトランクにいれ、くつを履き替え、そし
て上を着替えしていざ出発。そこでカーナビ設定してみましたらやっぱり現在地を
誤認識している・・・でここでの設定はあきらめました(^_^;)。
道は昨晩は暗くてよく見えませんでしたが、やっぱり数箇所で水でえぐられて穴ぼ
このある部分がありました。
それにしても驚きましたが、この時間、この先には登山駐車場以外に何もないこ
の林道で2台も対向車に会いました。こんな時間から登るならあの神鳩避難小屋
も泊かしれませんね。1台はとんでもないところで出会ってしまい、向こうが苦労
してぎりぎり道をあけてくれました。
やっと白山中居神社まで来ましたのでここでカーナビセット。今度はめでたく認識
してくれました。県道127号線から橋の袂で左折し県道314号線に入りました。
この道所々一車線ですが広い一車線ですのでノープロブレムの道です。
そして白鳥で国道156号線に入りました。もう安心です。カーナビは18:00到着予
想。家には18:30頃と電話しておきました。
で、煙草買うためにコンビニによろうと思っていましたら道の駅白鳥がありました。
ここで土産かえばいいじゃんと入り、土産買ってから外の自販機で飲み物買おう
としましたら煙草の自販機もあり、珍しく私の吸っている銘柄がありやれ嬉や。トイ
レにも行き、これでコンビニも高速途中のPAにも寄らないですみました。
家には18:00ちょっとすぎに帰りました。
戻る