三方岩岳(1736m)・野谷荘司山(1793m)
[岐阜県・石川県](2007/9/23)
【国土地理院1/25000地図】中宮温泉
前回、鶴平新道から野谷荘司山に登ろうとして睡眠不足と途中気力が萎えて途中で撤
退と情けない結果に終わったため、へたれの私は新たに少しは楽な道から登ることにし
ました(^_^;)
今回選んだ登山道は有料の白山スーパー林道に登山口がある道です。
この登山口からは三方岩岳が近く、そこから稜線歩きで野谷荘司山まで行けます。
私の持っているガイドブックにはこの道での紹介はなく共に厳しい登りの登山道が紹介
されていましたが、ネット記事ではこの道が圧倒的に多く紹介されています。
私が山歩きしている理由に必ずしも頂上踏破でなく道の途中を見たいというのがあるの
ですが、とりあえず前回行けなかった野谷荘司山の頂上までは行けました(^_^;)
1.登山口までの往路(8/10)
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アクセス地図 |
前回と同じ方向なので前回の反省にたち、十分調べて近い道の駅を前泊車中泊場所に
選びました。合掌造りで有名な白川郷(岐阜県白川村)にある道の駅白川郷です。
東海北陸自動車道に白川郷ICがあるのですが、これはまだ富山県側からの終点。まだ
岐阜県側からは白川郷まで開通していません。そのため、東海北陸自動車道を荘川IC
でおり、そこから国道156号線で白川郷を目差しました。
この道は前回(先週)走りましたが、途中狭いトンネルがいくつもあり、ちょっと嫌な道で
す。大型同志はここではすりかができません。景色的には御母衣(みほろ)ダムがあった
りするのでいいんですけどね。
夜遅かったので車が少なく途中まではびゅんびゅん走れましたが、この狭小トンネルあ
たりで車がつまっていました。バスと大型トラックが前にいてのろのろでしたからつまって
いて私の後ろにもつまりました。狭小トンネル地帯を過ぎてトラックは側帯に退きました
が。観光バスはここを過ぎてからは結構飛ばしていました。白川郷ICから再び東海北陸
自動車道に入ったようですから未開通部分の途中だけ下を走ったようです。
白川郷ICを過ぎてすぐ道の右側に道の駅白川郷がありました。到着時間は22時頃でし
た。で、駐車場がそれほど広くなくかなり埋まっていて灯りと反対側になるような場所は
もうつまってました。
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道の駅白川郷 |
多くの車が車中泊のようでした。東海北陸自動車道の荘川ICの手前にあるひるがの高
原PAもそうですが最近は車中泊される方多いみたいですね。関連本まで出てますし・・・
到着後トイレをすまし、いつものように尾張一宮PAにあるコンビニで仕入れた食料品か
ら夜食用のパンを食べて少し週刊誌を読んでから座席を倒し、タオルケットかけて眠り
につきました。
朝、6時頃にもう目が覚めてしまいました。林道はまだゲートしまっているので早すぎる
んですが、もう起きてきた方や朝か来た方やお店の方(?)など結構いました。
私もトイレに行き、そして顔を洗いました。まだ少し眠気がありましたけど起きてしまう
ともう寝られない性質ですので(^_^;)。
そして朝食用に買って来たちらし寿司を食べました。何か食べておかないと途中シャリ
バテになりますので。
それでも時間まだたっぷり・・・時間をもてあましてしまい、結局7:20頃出発しました。
白山スーパー林道のゲートは8:00しかあかないので時間があるんですが。
ゆっくり走りましたけどそれでももう7:30にはゲート前の駐車場に到着してしまいました。
さすがにまだ従業員の方などの車を含めても数台いただけでした。
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白山スーパー林道岐阜県側ゲート |
で、すぐ上の山はすっぽりガスの中。空もどんより曇っていて・・・。出発するまで悩み
ました。その間に数台車が到着しゲートが開くのをみな駐車場で待ってました。
ゲートは規定の8:00より5分早く開きました。「えっ?」と私。いいのかなと少し躊躇しま
したが、8時前にゲートに。問いかけに「片道です」と答え、¥3150を払いました。
受領証、パンフレットと共に小さなマスコット人形をいただきました(^_^)
いよいよ白山スーパー林道です。白山国立公園内に設けられた道で自然保護のため
に時間規制されています。片側一車線、くねくね曲がった道で道脇の速度指示は30と
か20とか。
私の前に2台車がいましたが、前側の車は途中で脇にのきましたので追い越しました。
で、しばらく走りましたら突然日がさしてきて上には青空が・・・。下に雲海が見えました
から下でみていたどんよりした雲は低くたちこめていたようです。一挙にすばらしい緑
の映える景色が広がりました(^_^)
そして、やがて三方岩トンネルが見え、そばの三方岩駐車場に到着。で、駐車場一番
乗り。
まずはまたトイレです(^_^;)。その間に2〜3台車がつきました。ここが登山口。ここの
標高は1450m程度ですので単純標高差だけならちょぼっと登るだけ〜(^_^)。実際は
そうは問屋は卸しませんでしたけどね(笑)。
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三方岩駐車場と登山口 |
2.山歩き
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登山道 |
登山靴を履き、スティックを伸ばし、ザックを背負っていざ出発。今回もザックの中には
ILアルミ水筒、1.5Lポリエチレン水筒を入れて水は万全。他に食料として、家から持参の
小さなわせみかん2個、小カップヌードルと途中コンビニで仕入れた2個おにぎりパック
(これお気に入りです)、チューブ入りのゼリー三個、ゆで卵、ちーかまを入れ、あとは
350mLお茶ペットボトルをザック側面に入れました。そしてベストのポッケやウエスト
ポーチには一口羊羹とぐみ菓子・・・これは行動食です。
私より先に老夫婦が出発されて行きました。彼らのザックに比べ私のはでかい(^_^;)
私は8:35頃今日二番目で出発です。下界のお天気のせいかしばらくは後ろに誰も来なくて
追い越されるということもありませんでした(^_^;)。
今日は寝不足はないはずですけど、そして前回ほどの急登でなく平坦なところもありました
けど最近はなぜか疲れやすく辛いです(^_^;)。返って衰えてきたのかなぁ・・・
それでも、コースタイム40分に対して45分で三方岩岳頂上に到着しました。予定は1.5
倍見込んでいましたから予定より早かったです(^_^)。
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三方岩岳頂上 |
頂上にはベンチが1つあり、先に出発された老夫婦が休んでいらっしゃいました。
私もここでザックをおろし、水筒を出して水を飲みました。そしてチューブのゼリーを
一個。これがまたおいしいんですね(^_^)
ここで15分近くも休憩してしまいいよいよ野谷荘司山に向かいました。
頂上から数歩下りて東に向かう登山道に入りました。すぐにネットで見た左側に岩が
あって下ははるか下まできれ落ちているところがありました。この登山道は常に岐阜
県側が切れ落ちていました。この付近の岩は多分加賀岩と呼ばれている岩でしょう。
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三方岩岳からの登山道途中 |
同じような場所はこの先にもありました。高所恐怖症気味の私は吸い込まれるような
気がしました(^_^;)。
やがて、左手前方に道が見えて来ました。この道を歩んだわけじゃないので多分、
地図にあった飛騨岩下部を巻く道じゃなかったかなと思います。この付近が元々ある
三方岩岳登山道の稜線到着場所だと思われます。この登山道は白山スーパー林道
の岐阜県側ゲート手前左手に登山口があります。小さな標識がありました。この道は
結構厳しい道のようで片道コースタイムが4時間だそうです。私のガイドブックにはこ
の道が健脚向けとして紹介されています。白山スーパー林道が出来てからはわずか約
280mくらいの標高差、コースタイム片道40分で登ることができるようになり、ハイキ
ングでも登ることができるようになりました。実際に三方岩駐車場からここまで登る方
がいました。
さて、道は少し下って南側に曲がり、上り坂になって1736mピーク付近の飛騨岩の上を
通りました。通っている間は岩は見えないので完全に思い違いしていましたが通り過ぎ
て振り返ってからわかりました。やはり飛騨岩は飛騨側(岐阜県側)に高くそびえてい
ました。
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そびえる飛騨岩 |
地図で見た数字以上に高さを感じました。ここから結構急な下り坂でしたし。
たいしたアップダウンはないと書いていた個人サイト記事がありましたけど地図で見る
数字以上の感じでしたから甘い幻想は駄目ですね。
小ピークを越え、何も標識がなかったので確実ではないですけど馬狩荘司山と思われ
るピークを越えましたら先週私が途中までで引き返してしまったあの鶴平新道のあるが
れた尾根が見えて来ました。そして道も少し見えていました。下の写真で道の見え出す
ところが先週食事をして引き返したピークです。ここから釣り尾根状でこちらの稜線ま
での道が気力が萎えて登れませんでした(^_^;)。今回はそれを上から見るのを楽しみに
していました。
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途中挫折した鶴平新道のある尾根 |
登って鶴平新道との出会いを右折しまた登り・・・これも標識がなくよくわからなかった
んですが赤頭山(約1740m)を通り、最後の登りでやはり岐阜県側ががれた野谷荘司
山を目差して登りました。標識では0.4kmとありましたがまだ遠くに感じました。
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鶴平新道出会いの標識 |
やっと野谷荘司山頂上到着。道がわずかに広くなっただけの狭い山頂。標識と三角点が
脇にありました。
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野谷荘司山頂上 |
三方岩岳からここまでのコースタイムは1時間30分。で、遅い私ですがそれでも何と
か一時間45分でこれました。アップダウンは結構きつかったですが(^_^;)
狭いので躊躇してしまいましたが隅にビニールクロス敷いてお昼にしました。
日当たりがあり暑かったのでまたもやストーブ出すのを止めてしまいました。また水
が無駄になりました(^_^;)。
頂上からは潅木のある西側を除き180度の眺望(^_^)。下には鳩谷ダムのダム湖が
望め、南には白山方面が望めました。私に体力があれば更に先にある妙法山まで行く
のに時間と体力がなくてここまでで諦めましたが、先の老夫婦は先に進まれたようで
す。
食べ終わるとすることもなく写真とった後そろそろと思っていましたらグループが
登ってくるのが見えましたので店じまい。到着されたすぐに下山を開始しました。
先般同様、少し足が痛むためゆっくり下りることにしました。結局、途中で後ろか
ら声がしたため、休憩していたら先ほどのグループの方達・・・追い越されてしま
いました(^_^;)。
飛騨岩の上からは三方岩岳頂上が見え、彼らがすでに到着して休憩しているのが見
えました。結局、野谷荘司山→三方岩岳までの帰りは往きよりも時間がかかってし
まいました。アップダウンがあるので戻りでも早く行けず、疲れている分余計に
かかってしまいました(^_^;)
三方岩岳頂上にはここまでだけ登ってきた方達がいらっしゃいました。食事をされ
ている方もいました。
往きにはここからは更に北に続く主稜線上の石川県の山々が見えました。この登山
道が乗る地点から北側は登山道がついていないようです。前述の山々の中には日本
二百名山なのに登山道がない笈ケ岳(1841m)もありその峰も見ることができまし
た。
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白山北方稜線上更に北方の山々(円錐形が笈ケ岳か) |
ここからは下り一方。頑張って休まないで歩き続けましたので、予定していた時間
よりは早く駐車場にたどりつくことができました(^_^)。
3.帰路
トイレに行ってから汗臭い上を着替えて3時過ぎに出発。白山スーパー林道を下り
ゲートを越え、カーナビ指示に従って156号線に入りました。前の車に従って、
びゅんびゅん飛ばしました。で、このときは到着予想時間6時だったんですが・・
荘川ICから東海北陸自動車道へ。で、すぐにあるひるがの高原SAに。しかし小形
車駐車場所は満杯・・・日曜日でした(^_^;)。仕方がなく道脇に駐車。後ろにあった
外車は若い女性がドライバーでした。
ここで家への土産を買い、コンビニで飲み物と車の中で食べるお菓子を仕入れて
先を急ぎました。しかし、郡上八幡IC付近で大渋滞・・・・到着時間が30分ほど後
に・・・で、ひるがの高原SAから6時頃帰ると言っておいたため、関PAで家にもう
少し遅くなると電話。
ところが名神高速入り口の一宮JC手前からまたもや大渋滞。結局家には7時半
頃に到着となってしまいました。行楽の日曜日の高速道路はあかんですねぇ(^_^;)
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