鶴平新道(途中敗退)
[岐阜県](2007/9/15)
【参考ガイドブック】岐阜県の山(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】中宮温泉
今回は目的の山に到着できずへたれてしまって途中敗退(^_^;)。
で、山の名前は書けませんので上った道の途中までの紹介です(^_^;)(^_^;)
やっぱり体力に乏しい輩が寝不足で急登の登山道に挑むこと自体間違ってました。
本来の目的の山は岐阜県白川村と石川県白山市の境の白山北方稜線上にある野谷
荘司山で普通この山は白山スーパー林道途中の登山口から三方岩山を越えて稜線
歩きで行くのが近くネット記事も大半がそうですが、なぜか私はガイドブックに載ってい
た鶴平新道という道にあこがれて挑戦することにしました。
しかし前夜、夕食後すぐにふとんに入るもちっとも寝られず、仕方がなく途中で仮眠する
ことにして夜にでかけたものの仮眠場所選択を誤り2時間強しか寝られなかったため、
やはりの急登の連続に最初からダウン気味で色々あって結局、途中敗退となってしまい
ました(^_^;)
で、今回はデジカメが途中から電源入らなくなってしまい写真も少しだけしかないため
記録パスしようかと思いましたが、覚えのために恥を忍んで記録することにします。
1.登山口までの往路(8/10)
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アクセス地図 |
前述のようにやむおえず急遽夜10時頃車で出発しました。
いつものように東名阪楠JCから名古屋高速小牧線を走り小牧ICから名神高速に。
名神高速の一宮PAのサンクスでおにぎりやもろもろを仕入れ、一宮JCから東海北陸
自動車道へ。で、カーナビ設定がどこのICで下りるか不明だったため、ここなら大丈
夫だろうと考えたPAで仮眠する予定で走りました。これは登山口にWCのあるPがな
いためでしたが、少し遠すぎました(^_^;)。
ここからまだ1時間くらいあるために目が覚めてもう寝ておられず眠たい目をこすりな
がら出発。で、カーナビは考えていたICでなくその先のICまで示しているじゃあり
ませんか・・・それならもっとよいPAあったのに(^_^;)。
下りたのは荘川IC。ここから国道156号線に入りました。実はここにも仮眠できる
道の駅があったんですね。そこまで行けばよかった・・・
とにかく予定時間より30分早く目が覚めてしまい、寝なおすと寝過ごす恐れから眠たい
目をこすって先を急いだというわけです。
国道は御衣母(みほろ)ダムのそばを通っています。で、カーナビに任せていたら・・・
なんと予定外の白山スーパー林道途中から入る指示になっていたではありませんか。
予定の林道(農道?村道?)への入り口は通り越してしまっていました。で、慌ててナ
ビセットしなおして・・・なかなか思う道を示してくれずあせりましたが、やっと希望
のルート設定となり、例の白川合掌集落通ってもとの国道に戻り希望の道への入り口に
来れました。そこからは狭い道を進みましたがこんな時間には一台も来ないだろうとい
う予想とおりで悠々の走り。地図でそろそろ登山口じゃないかという付近でゆっくり走
りましたらネットで見ていた登山口の立て看板を発見。近くの道の脇(右手東側)に車
3〜4台程度置ける駐車スペースがあったのでここに止めました。
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道沿いの駐車スペース |
2.山歩き
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登山道 |
もう山は秋の気配ですね。駐車スペースには写真のようにすすきが穂をつけていました。
道の左側の登山口にはこの道を開いた鶴平さんという方のお墓がありました。この付近は
もう廃村になった大窪という地区です。道の先は右に曲がっていてその先は見なかったん
ですが、下山中上から先に一軒わらぶきの家が見えました。鶴平さんの子孫がおられると
いうネット記事見てましたが多分その家だろうと思います。
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鶴平新道登山口 |
初めてダブルスティックでいざ出発。登山口の標高は720mくらい。ガイドブックによると
目的の山までの累積標高差は1100m強で3.2kmくらいですから未経験山歩きではない
はずでしたけど・・・
上の下手な絵のように水平距離が短い割りに高度差があるため、必然的に急登です。
道はジグザクに作られ最初は小さな沢らしい道。で、ダブルストックのおかげであっとい
う間に右から続く尾根にとりつきました。
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右からの尾根との出会い点? |
しかしダブルストックというのは不器用な私には向かないことがわかりました。足と手が
ともするとうまく連動せずに(^_^;)。それで変な気を使ってしまいました。
しかし、この尾根は延々と続く急な登りになっています。ずっとアップダウンはなし。
しかし、寝不足で眠気が襲い、立ち止まり休憩ばかりでそれ以後なかなか高度も稼げず
森の中の道をひたすら登るだけ・・・早くも気弱になりもう引き返そうかと(^_^;)
かろうじてぶなの森ということで気を休めました。ブナの森ってなぜか人気があるよう
で白山付近の山にはこれが各所にあるようです。
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ブナの森 |
少し開けて展望が望める場所ではガスのため霞んでしまっていて・・・。登り始めは日が
差していましたが上では曇りでガスがでてきていました。
ただ、風が強く、すぐにあせまみれになった体には冷たくて心地よかったです。
しかし、いくら登っても道は延々と続いて・・・前方上方にピークみたくこんもりとした三角
が見えるとその後ろにガスでぼんやりしたもっと高いピークみたいな三角が現われると
いうことが何回もあり、その都度もうここから戻ろうかと弱気の虫が出てきてしまいました
(^_^;)
とにかく休憩しようにも平地のところがほとんどなく登り一方で楽に休憩がとれないまま
1時間ごとに休憩をしてしまいました。めずらしくザックを何度もおろして・・・
前の経験でこれやりすぎると余計に気が萎えるとわかっていたんですが(^_^;)
まともに腰下ろせるような石などもなかったんですがねぇ・・・
で、萎える気を奮い立たせてせめてネットで見た地点まででも行ってみようと自分を励ま
し励まし登りました。ちなみにピークもどきと書きましたがピークではなく単に尾根上の
地点に過ぎないんですけど、比較的やせ尾根ですから高みに見える地点が三角ピーク
のように連なって見えたようです。いずれも直登でなく右側から巻いて登るように道が
ありましたのでその分は毎度ほっとしました。
で、これが見えるようになってデジカメがなぜか電源入らなくなってしまいました(:_;)
そのためこれ以降まともな写真ありません。携帯で代用したら大失敗してましたので(^_^;)
それで下手な絵で代用です(^_^;)
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尾根の様子は(絵) |
道の途中には急すぎてか細いフィックスロープ(虎ロープ)が二箇所ついていて、これは
下山時に役に立ちました。
道はところどころよく見ると木があったので助かってましたけど片側が急なところも多く
またがれたところでは道が半分くらいに細ってしまっている部分もありちょっとどきどき
でした。
しかし、時間ばかりたって稜線上の出会いの赤頭山までのコースタイムの1.5倍でもそ
こまでつきそうにもないくらいになってしまいついにもう少しで今日はあきらめて引き返
えそうと思った矢先に目の前にがれた三角ピークが現われました。
これも写真がないため下手な絵です(^_^;)。
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がれた1602mピーク(絵) |
そして道は岩場になり、周囲が切れ落ちていたのでこわごわ登りつきました(^_^;)。
途中2mくらいは両側が切れ落ちた狭い道でしたので冷や汗ものでした(^_^;)(^_^;)
ガイドブックの地図にはがれ場とは記載されていましたけど解説に説明がなかったため
に思いもしなかった場所でした。
風が強く吹き飛ばされないか心配でしたけど、丁度左に下りていく尾根の取り付き部分が
平坦でしたのでそこで昼食にすることにしました。
シートを出して座り込みました。足を曲げると少し痙攣するので伸ばしました。こんなの
はネットで読んだことありますけど私は初体験でした。つらなかったのでよかったですが。
で、まずはおにぎり二個。風も強く今回もストーブ出す気が起きずカップ麺も作らずじま
い(^_^;)。持参した湯沸し用水は無駄になりました。
後はみかん1個、これもコンビニで購入したゆで卵一個を食べてすいていたおなかも満足
しました。
そのとき突然、前方のガスが強い風で飛ばされて目の前に稜線のこちらがわのがれた山腹
がそびえているのが見えました。で、この上に登るつもりだった野谷荘司山があるのです
が頂上付近は見えなかったものの、この光景を見るのが楽しみでしたのでそれだけで実は
辛かったけどここまで来た甲斐はあったと満足してしまいました(^_^;)。
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稜線のがれた山腹 |
携帯写真ですので暗くうつってしまいました(^_^;)。
ガスが切れると空気が洗われ、また山も洗われるためか木々の深緑と赤茶けたがれが一際
素晴らしく見えます。これは前にも突然ガスが晴れて現れた光景を見ていますので本当に
心が洗われる気がしています。
で、更に実はこの先少し下ってから登り返してたどり着く赤頭山が見えてしまったんです
が高度で140mくらいしか違わないのに目の上方前方に非常に高く三角にそびえていて、
急な登り道まではっきりと見えてしまいました。
で、もうこの休んだ小ピークで今日は終わりと決めてはいたんですがまだ少し揺れ動いて
いた心を完全に「あかん」という状態にしてしまいました(^_^;)。あまりにもそびえてい
たためです。完全に気が萎えてしまいました。
ま、鳩谷ダム湖も見えましたので景色的にはよしとします。これも携帯写真です。
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鳩谷ダム湖 |
30分くらいいて帰ることにしました。途中敗退なので後ろ髪はひかれましたが・・・
でこのピークのがれ場は恐る恐るで情けないことに後ろ向きで下りました(^_^;)。怖い。
こんな姿誰にも見られなかったので助かりましたが(笑)。今日は高所恐怖症が出てき
てしまいました。
で、戻る途中すぐに子犬を連れた単独の中年女性に出会いました。今日は一人だけかなと
思いましたのでびっくりしましたが、その後もう一人若い単独男性に出会いました。彼は
運動靴で登っていました。
しかし、急登だった分、下りは大変辛かったです。滑りやすいため足に力を入れてました
らくつの履き方が悪かったのか足の指先がつめて痛くなり辛い下山でめちゃ時間がかかっ
てしまいました(^_^;)。結局、休憩含めてコースタイムの往復時間をかなり上回って途中
敗退という情けない山行きに終わってしまいました(:_;)
3.復路
帰りはカーナビですいすい。
しかし、荘川ICから入ってすぐのところにあるPAで思いもせず知人とばったり出会い
互いに驚きあいました。世間は狭いですね。
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