白山・別山(2399m)(山荘泊))

   [石川県](2007/8/17・18)


【参考ガイドブック】YAMAPシリーズ「白山・御嶽山・比良」(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】白山、加賀市ノ瀬

前々回、南側からの初テント泊までしたのにガスのため登るのを断念し、そのときの
辛さから同じコースでの再挑戦をあきらめた別山、どうしても行きたくて、これも稜線
歩きにはなりますが、北の白山側からなら山荘一泊で私の体力でもなんとかなりそう
と考え連休終了直前の8月17,18日に行ってきました。

きつい山歩きにはなりましたけど、お天気もよく充実した二日間でした(^_^)

白山は最高峰の御前峰(2702m)大汝峰(2684m)剣ケ峰(2677m)の三つの峰と
2000mを越える山麓(白山室堂、南竜ケ馬場)などからなる地域で、今回はこれらの
峰は別の機会にと割愛し、南竜ケ馬場にある南竜山荘に一泊、もう1つ750人収容の
大山荘(室堂センター)があって目前に御前峰がそびえる白山室堂だけは行ってき
ました。

主目的の別山は南に連なる稜線上にある山で前述の三つの主峰とこの別山及び前
回と前々回登った三ノ峰とを合わせて白山五山というらしいです(同じ白山地域には
白山釈迦岳(2053m)、七倉山(2557m)、四塚山(2520m)など北側の白山登山道上
の2000m峰があるのにね)。

1.登山口までの往路(8/10)

map_1   アクセス地図

登山口の駐車場までの時間が不明でしたので、夏休み中であること幸い、もう昼食後
に出発しました。

例によってカーナビ設定では到着まで5時間弱の予想。さすが遠いなと思いました。

で、当然、前回の道の先まで行くんだろうと思い込んで車を走らせていましたら、ナビ
たの地図はずっと名神高速を示していました。で、初めて北陸自動車道経由だと気が
ついたというお粗末な私でした(^_^;)

逆方向は以前一回だけ走ったことがありましたが、米原JCから北陸自動車道に入る
のは初めて。でもどこのICで下りるのか最初に説明があったのを聞き漏らしていたた
めちょっと興味津々でした。

で、福井北ICで北陸道を下り、国道416号へ。永平寺のある永平寺町を通って一路東
へ。

長山町交差点で大野市方面から来ている国道157号線に左折しました。実はこの時
点では完全に大野市の方面を逆方向と思い間違いしてたんですが・・・。

ちなみにこの国道157号線は実は岐阜県側から続いている道ですが、岐阜県側から
福井県側に入る部分が相当な道で国道を文字って日本一の「酷道」と揶揄されてます。
車一台通るのがえんやらやっという断崖絶壁の区間が岐阜県側にあります。「落ちた
死らぬ」なんて標識があったり沢が道を横切って流れたりしているとか。この道実は岐
阜県側では私の実家付近を通っている道ですが、地図ではしっかりと福井県側まで
接続さていますので知らない人が行ったら大変です。冬はその県境付近が豪雪地帯
のため閉鎖されれるようですし。県境は温見峠(ぬくみとうげ)と言い、能郷白山という
山の登山口があります。

暗くて長い谷トンネルを通って進むうちにナビが右手手前方向に入れと。ここで思い違
いしていた私は「ん?」。で、言うとおりに県道33号線(白山 公園線)に入りました。終点
は白山登山道(砂防新道、観光新道)の登山口の別当出合です。

ところどころやや狭いところはありましたが、主利用者が白山登山車という山岳路線の
ためすいすいと走ることが出来ました。

夏の期間中はこの道は制限があり、土日は途中の市ノ瀬までしかマイカーは入れず、
その間は登山口の別当出合まではシャトルバス利用となりますが今回は金土登山で
木曜日に駐車場に入りましたので規制なし日。ま、それを狙ったんですけどね(^_^;)

ところで、いつもおにぎりなどを仕入れる名神高速一宮PAのサンクス。丁度品入れ替
え前で何にもなし。仕方がなく、福井北ICを下りてすぐにあったローソンで仕入れまし
た。

さて、駐車場につきましたら、上の狭い駐車場と下の広い駐車場が・・・。上も空いてい
て一旦は停めたのですが寝るからと思い、少し余分に登らねばならないのですが下の
駐車場に止めました。まだ沢山止まっていましたが、日帰りの方が夕方7時ごろまで下
りてきて何台かは帰って行きました。それでもまだ沢山止まっていましたから山中一泊
されたんでしょう。

いつものように買って来た弁当を食べて夕食としました。まだ明るく時間が早かったの
で文庫本を読みました。そのうち夜も更けてきました。空はなんと星空(^_^)。山中はこ
れがいいです。寝つきをよくするため買っておいたワンカップ酒家に忘れてしまい、コン
ビニで買った缶チューハイを飲みましたけど、あまり効果はなかったみたいです(^_^;)。
なかなか寝付かれなかったですがそれでもそのうち眠りました。

駐車場
                  広い駐車場

2.山歩き(第一日目:8/17)

map_2   第一日目の登山道

3時過ぎ、もう車がやってきました。その後、続々と車が到着し、もう寝てられません。

4時過ぎには起き出して朝ご飯のいなり寿司を食べ、準備をしました。ただ、駐車場に
は便所がなく登山口の別当出合まで我慢の子でした(^_^;)。

別当出合
              登山口の別当出合

私はいつもコースタイムより大幅に時間がかかるため、5時には出発しようと思ってい
たのですが、もたもたしていて5:15出発となりました。別当出合までは上り坂で意外に
距離があり最初から辛かったです(^_^;)。

別当出合でトイレやり、いよいよ登山開始。右手にある写真の別当谷にかかるつり橋
を渡るところからスタートです。道は砂防新道と名づけられた道で元々は砂防工事用
につけられた道だそうですが、一番最短で登ることができるため一番ポピュラーな登
山道で道も広めです。駐車場は標高約1210m、登山口の別当出合は約1250mの所
にありまずは標高2100mの南流分岐まで目差して約850m(水平距離約4.5km)の標
高差の登りを開始しました。

つり橋
          右手のつり橋から始まりです(人は無関係)

砂防新道というだけあって柳谷川、甚之助谷、別当谷では砂防工事がされていました。
砂防工事
              砂防工事

この道、長い急登が苦手な私にとっては意外に楽な道で知らないうちにどんどん高度
が稼げるありがたい登山道でした。特に最初の休憩地(便所、水場あり)である中飯
までは上のガイドブックが1時間とあるのに私でさえエアリアマップのコースタイムの
50分で着けてしまいました(^_^)。今回は体調もよかったようです。

中飯場の次の休憩所は別当覗。崩壊する別当谷が見られるとのことでしたが崩壊の
恐れがあるとして綱で端まで行けない様にされていました。

下の写真はここから眺めた観光新道が設けられているはずの尾根です。
別当谷向こうの尾根
              別当谷をはさむ尾根

尚、白山の登山道ではいたるところで下の写真のような道標が立てられています。

              白山登山道の道標

更に登りますと甚之助避難小屋があり、ここにも便所と水場がありました。
ここは標高1975mですので駐車場から既に765m登ったことになります。

ここで今日、登り始めてから初めて煙草を一服しました。どうも煙草をやらないほうが
調子がいいみたいでしたが・・・(^_^;)

              甚之助避難小屋

ここでペットボトルに水を追加しました。汗がばかばか出ますので喉が渇き水の飲む量
も半端じゃありませんでした。水場が沢山あったので助かりましたが。
そしてやっと南竜分岐に到着。一般的にはここで左折し、急登を黒ぼこ岩まで登って弥
陀ケ原から急な五葉坂を室堂センターのある室堂平まで進みます。で、私も時間が許せ
ばその計画でいたんですが、時間は思ったより早く着けたのですけど、急登見たらうん
ざりしてしまい早すぎるんですけど計画変更。そのまま南竜道で南竜山荘に向かってし
まいました。テント泊の方は唯一のテン場がある南竜ケ馬場に向かうためこの道を進ま
れます。南竜山荘はこの南竜ケ馬場にあります。

              南竜分岐(右が室堂への登り)

最初は少し登りになっていて苦しいですがすぐに長い下り坂。見たかった南竜ケ馬場
光景が下前方に見えてきました。写真で見た南竜山荘の赤い屋根も見えてきました。

           南竜ケ馬場が見えてきました

万才谷を渡り、白い木の道を歩き、小川を渡って左手、南竜山荘まで到着。
ここは2070mです。

           万才谷
           今日のお宿・南竜山荘です

そして、まだ御前の10時半、南竜山荘に着いてしまいました。で、外にいたスタッフと
思われる女の子が「こんにちわ」と挨拶してくれましたので、受付は何時からか聞いて
見ましたところ、もういいですよとのこと。本日の第一号受付でした(^_^;)。

一泊二食で¥7600。素泊まりは¥4900。宿泊料が¥3070で県有施設使用料が¥1830
だそうです(領収書に記載されてました)。食事は食券と朝食は弁当にしてもらいました
ので弁当券を貰いました。

受付は一番前の小屋で宿泊は一番後ろの大きい建物でした。連絡が行っていてすぐ
に、スタッフのおばさんから部屋を教えてもらいました。2階3号室で右側とのこと。
ビールを売っていることを確かめてからまずはザックを置きに部屋に行きました。
蚕棚のように両側が2段になっていてずらっと枕と毛布が並んでいました。
一番乗りですから選り取りみどりです。が、おばさんにどこでもいいんですねと聞きまし
たら、右左それぞれ数人いますよとのこと。上はフリーですよとのことで上がるのが面
倒でしたが上にしてしまいました(^_^;)。結局、がらすきで上は私一人だけでした。
しっかり窓際に場所とりました。

           南竜山荘室内

そして昼前から缶ビール(^_^;)。ロング缶3で¥700もしましたが・・・

飲んだら眠くなりそのまま1時間ほど寝てしまいました。で、途中でガスが出てきて少し
寒くなってしまいあっというまに鼻がグチュグチュ。慌てて窓閉め、長袖シャツ着込みま
した。

それにしてもまだお昼。で、意を決してガイドブックにある南竜山荘の東側を通るトンビ
岩コース
で室堂平まで行くことにしました。この道は岐阜県の石徹白(いとろし)からの
美濃禅定道(石徹白〜銚子ケ峰〜一ノ峰〜ニノ峰〜三ノ峰〜別山〜南竜ケ馬場〜室
という長い白山登山道の最後の部分に当るようですが、あまり通る人がいないとのこと。
結堂平)局、私が休憩中に追い越されていった若い男性一人と反対方向から下りて来
た4人の中年女性パーティだけに出会っただけでした。

きつい登りでしたが、軽いサブザックで行きましたので大丈夫でした(^_^)

問題はなかなかとんび岩に到着せず、途中で上に見えてきた岩は違ってました。御前
坂という坂道だそうで登りきったところにやっとそれらしき岩が現われました(標識なし?)

              この岩は違いました
               とんび岩

その後は緩い勾配の道。ハイマツ林の中を御前峰を前にして歩きました。そして、
ガイドブックに記述があって楽しみにしていた万才谷の雪渓が見えてきました。

万才谷はその雪解け水が流れているようです。

              ハイマツの中の道
               万才谷の雪渓

万才谷を渡り、万才谷の雪渓を右手に見て緩やかな小岩がごろごろした道を辿りまし
たら前方に室堂センターが見えてきました。

室堂センターは白山では南竜山荘と合わせて二つの有人山小屋でこちらは約750名
収容の大型山荘(いくつかに小屋が分かれてました)です。噂によれば食事は私が泊
りました南竜山荘より貧弱とか。

ここには白山神社がありその向こうが御前峰になっています。軟弱な私はその登山道
見て今回は登るのは諦めました(^_^;)

              室堂センター
               白山神社と御前峰

ここの公衆電話で家に電話をし、ベンチで休憩しました。

さて、時間はまだたっぷりありますが、そろそろ戻ります。今度はエコーラインを辿るこ
とにしました。

で、道はどこ?ときょろきょろ・・・センター内を通った反対側にあることがわかりまし
た。で、歩き始めて「ええっ?」。これが道なのという岩ゴロゴロのガレ場。
これが急登の五葉坂とわかり登りにとらなかったのは正解と胸をなでおろしました(^_^;)

           ガレ場の五葉坂

五葉坂を下りた所を左折。エコーラインです。長く続くほとんど平らな弥陀ケ原の木の道
を辿りました。
           エコーライン

やがて道は土の道となりましたが、こちらからは下り坂。楽な歩きでした。

そしてやっと南竜道との出会いに到着。急坂の黒ぼこ岩経由をとらずここからこのエコー
ラインで室堂に向かわれる方達も多く見かけました。

再び南竜道を辿り南竜山荘には4時過ぎに戻って来ました。夕食は5時からでまだ時間
がありましたので自分のふとんに行きました。既に部屋では他の方が寝てました。

食堂横の玄関口にテレビがあり、15分前からそこにあった椅子に座って高校野球を見
がてら食事時間がくるのを待ちました。始まるなりまた缶ビールを購入して食堂へ。

山小屋初宿泊で初食事ですが山小屋の食事ってどういうものか本で読んだりしてました
ので私にはこれでも十分でした。じゃがいもの煮付け、サバの味噌煮など4種類のおか
ずと味噌汁、ご飯でした。

またビール飲んで少し酔いましたので(ロング缶1本だけなのに(^_^;))食べた後、そのま
まふとんに直行、朝までそこから出ませんでした(^_^;)。

しかし、夕方ガスってきていましたが、夜になって晴れてまた素晴らしい星空を見ること
ができました。ただ、寒くなり、汗で湿った長袖シャツを新しく着なおした着替えのTシャツ
の上に羽織りたくなかったためフリーズセータを着込みました。で、途中で暑くなり、仕方
がなく乾いてきた長袖シャツに着替えました。半袖Tシャツだけでは寒かったですから。
さすが37℃とか言っている下界と違い8月も後半に入ってますからこんなもんなんですね。

2.山歩き(第二日目:8/18)

map_3   第二日目の登山道

さて、いよいよの18日。もう3時ごろから起き始めた人があり、まだ消灯されたままです
からみなさんヘッドランプ下げて一階の便所に。

私はやっと4時過ぎてヘッドランプの灯りでザック詰めなおしてからヘッドランプ片手に便
所に行きました。意外に清潔で水洗便所でしたしいくつかありましたので助かりました。
それが心配だったんです(^_^;)。

それにしても皆さん朝が早い。私が便所に行く頃はもう全員が起きてました。で、一番早
い組はもう5時前に出かけて行きました。

私は5時に出発するつもりでしたが、またもたもたしていて結局、昨日と同じ5:15出発。
長いチブリ尾根下るんではないですけど、今日は最初に油坂の頭までの急登があり、三
つのピークが途中にある別山までの片道4.9kmの稜線歩きで私にはまた時間がかかり
そうしでたので早めに出ました。どうやら先に出発してそのコースへの道を辿っていった
団体さんは戻りに合わなかったのでチブリ尾根かまたは三ノ峰から鳩ケ湯道を下山され
たんでしょう。後者は距離が長いですから。問題は帰りの足ですけどね。

     油坂ノ頭(中央)と左側に上まで続く登り道
     (画像をクリックすると拡大可能画面になります)

さて、まずは南竜庭園の道へ。最初は岩ごろごろのがれ道でしたが、すぐに木の道が続
きました。7月下旬から8月上旬は高山植物が咲き乱れているんだろうと思いますが、もう
8月も後半。お花はもう少ししか見当たりませんでした。

下の写真で道標がある所は左側が南竜ケ馬場のテン場からの道です。

                  南竜庭園

南竜庭園を越え、登山道を進み峰の向こう側に回りましたら下に赤谷が見えてきました。
赤谷は標高2000m程度の場所ですから約70mくらいまずは下ります。

                  赤谷

ここは水場になっており、ここで流れる沢の水をコップで飲み、また水筒にも詰めました。
それほど冷たくはありませんでしたがそれでも水は貴重でした。

さて、赤谷を過ぎていよいよまずは今日一番の登りである油坂の頭(2256m)への急登
が始まりました。数えましたら最初は19個もの九十九折の道でその先は更に直線的に
登り道が頂上まで続いていました(上の方の油坂の頭の写真を拡大すると登山道が明
瞭にわかります)。

道はわずかに油坂の頭の東側を巻いていますが、わずか2m程度で頂上で道もありまし
たので登りました。

                  油坂ノ頭の頂上

次は少し下り、稜線の左右を巻きながら大屏風の頭(2276m)に向かいました。
前方に見えるがれた山です。その右先の山は御舎利山でまだ別山はその陰で見えま
せん。

途中に天池がありました。これはこの道歩き記録サイトで必ず見る池です。

                  天池
                  大屏風の頭

頂上へは少し九十九折の道になっていました。曲がり角部はがれている部分に出まし
たので注意しながら歩きました。

ここを過ぎると西側の石川県側断崖絶壁になっているんですが、道は東の岐阜県側を
巻いていますのでそれは道からは見えませんでした。

2342Pを通り、やがてやっと御舎利山が近づいてきました。道はその頂上を通らず東
の岐阜県側を巻いて登り道となっているのが見えました。で、その先にやっと別山が
見えて来ました。コースタイムでは御舎利山から別山まで10分程度ですが、何か遠く
先に見えました。

で、御舎利山の巻き道を登り切りましたらもうそこに今回の目的地の別山(2399m)
が・・・。

やっと青い屋根の別山神社が前に現れそのすぐ上が頂上でした。
頂上到着は私の余裕時間の計算時間より20分も早く着くことができ余裕で過すことが
できました。油坂の頭到着が予定より遅れてどうなるかと思いましたけどね(^_^;)。

頂上はそれほど広くはありませんでした。数人がみえました。ここで、山荘で作っても
らった朝食代わりのお弁当を食べました。結構いけるお弁当でした。

残念ながらディスクが一杯になってしまい、余分なものを消しながら撮影したため、この
当りの写真は少ないです。
一番残念だったのは南の三ノ峰方面がガスっていて少しガスが晴れたときに写すことが
できなかったことです。前々回登ることができなかった別山平方面が一瞬見えました。
「あれが三ノ峰か?」と聞かれましたので「そうです。そしてあちらが別山平です」と
答えました。その男性は奥さんに別山平指差して行って見たいなっておっしゃっていま
した。私はいつかはリベンジでこの南側から別山平経由で登りたいと思ってます。でも
また重いテント、シェラフ、マット、食料持参で苦手の急登が続く三ノ峰避難小屋まで
登らないと私には無理なんでなんだかなぁって(^_^;)

                  別山神社
                  別山頂上

ま、とにかくなんとか目的の別山頂上まで来れて大変嬉しかったです(^_^)

ここで50分くらい過してから帰路に向かいました。これから元来た道を延々別当出合
の駐車場まで明るいうちに戻らなくてはなりません。ただでさえ歩みが遅く、たびたび
休憩を取る上に疲れた足で明るいうちに戻れるか少し心配になりました。

といいながら足も痛くなり、どうしても休憩回数が増えて(^_^;)。こうなると往きより長く
感じるんですねぇ。下り坂含めて・・・。

赤谷では結構長く休憩してしまい、あせって滑って片足を沢の中にどぼんしてしまいま
した(^_^;)。いくら靴の中はゴアでも足首まで漬かってしまってはねぇ・・・
すぐに出しましたのでそれほどべたべたにはならず助かりましたけどね。

南竜山荘のそばまで戻り、いよいよ南竜道通って元来た砂防新道下りですがこれが
思いの他長く感じてしまいました。コースタイムでは当然ながら往きよりかなり短
いはずでしたけど南竜山荘〜別山の往復約9.8km歩きのあとでしたから辛かったで
す。

途中で別山山頂で私に聞いてきた方が私を覚えていて「バスですか?」と声かけて下
さいました。ご夫婦で銀マットを上に載せた大きなザックを担いでおられましたので
「テント泊でしたか?」と聞きました。で、驚きましたのは67歳だそうでずっと安上がり
だからとテント担いで登っていらっしゃるとか。ザックは60Lザックだそうで。

私はずっと若いのに前回、シェラフ入れる大きなザック買ったいきおいでテント買って
担いで登ってばててしまってので当分テント泊見合わせますわと恥ずかしながらほざい
てしまいました。奥様からそれは勿体無いと言われてしまって(^_^;)。

しかし、こんな時間でも登ってくる方が結構いらっしゃいました。ご主人がテント担いで
の夫婦親子ずれ、30名ほどの大団体などなど。

やっとまだなんとか明るいうちに駐車場に到着。18日20:00から19日一杯はずっと先の
市の瀬からこの別当出合までのマイカー乗り入れが禁止(シャトルバス輸送)となるため、
駐車場はがら〜ん。出る方だけOKですから減るのは当たり前ですよね。日帰り登山の
場合はシャトルバス最終までに下山しなくちゃいけないんですから・・・

しかし17日は水平距離で約10km、18日は約15kmとよく歩きへとへとになりました。

3.復路

着替えをし、すぐに入ってきた蝿を追い出していざ帰路に。で、カーナビ設定は元来た道。
33号線では後ろから工事トラックにビュンビュンと追い立てられ参りました(-_-;)

やっと国道157号線への曲がり道でトラックは反対側に曲がって行きましたのほっとしま
した。ああいうのは嫌ですね。なんせ曲がりくねった広くない山道ですから。

後は一路福井北ICへ。ナビの言うとおりに走るので知らない道でも楽です(^_^)

途中コンビニで飲み物を買い、北陸自動車道に入ってからはびゅんびゅん(^_^;)
大半は追い越し車線走りでした。名神に入ってからは大人しい運転に・・・そして、羽島IC
から下車の一宮IC付近まで渋滞。それでも到着予想時間は最初のナビ予想時間より20
分も早まりました。一宮ICからは名古屋高速特別区間で清洲まで行きそこから東名阪に
入っていつものように松川戸ICで下りて家に向かいました。

大変疲れましたが、充実した二日間でした(^_^)

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