三ノ峰U(2128m)(〜鳩ケ湯新道〜)

   [福井県〜石川県・岐阜県](2007/8/11)


【参考ガイドブック】YAMAPシリーズ「白山・御嶽山・比良」(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】白山、願教寺山

前回、別山まで行きたいと三ノ峰避難小屋そばでテント泊したんですが、結局ガス
のため、目的を果たせず(:_;)
しかも雨とガスで下山中にやっと少しだけ視界が広がったんですがそれが見たいた
めという目的も果たせず、もんもんとしてましたので今回せめて再度景色だけでも
と日帰りで三ノ峰(2128m)に登ってきました。

前回はテント泊のため初の大型ザックで重くて辛かったので今回は日帰りでいつも
のザックとし、比較ですごく軽く感じたのですが、やっぱりこの登山道。私には簡単
なものではありませんでした。結局往復とも大幅に標準コースタイムを上回ってしま
い早立ちなのに日没直前下山でへてへと、よろよろ山歩きになってしまいました(^_^;)。

ま、しかし前回と打って変わって好天にめぐまれ、素晴らしい景色を楽しめましたの
で傍から見たら「あの人、大丈夫なの?」って思われたかもしれませんが私的には目
的は果たせたのでよしとします。日照りで汗まみれで暑かったですが、時より吹いて
くる涼しい風は位置的には北陸で高山だったことを思い出させてくれました。それだ
からこの山域を今年の夏山に選んだんですけどね。

登山口までの道、登山道は前回と同じですのでそちらを参照ください。

1.登山口までの往路(8/10)

2週間前に行ってますが、今回は会社から帰ってからの夕方の出発でしたので暗い
夜道ということもあり不安はありました。カーナビ設定時、到着は22:00頃でしたが少
し早く到着できました。今回も前夜車中泊です。

すでに2台車が止まっていました。一台は私と同様前泊でした。

で、空を見上げましたら今回は星空(^_^)。ま、冬の星座ほどではありませんでしたが、
狭い駐車場上の空は星で一杯、天の川らしきものも見えていました。これも今回私が
楽しみにしていたものでした

今回も食料(夜食、朝食、お昼のおにぎりなど)は名神一宮PAのサンクスで仕入れま
した

2.山歩き(8/11)

昨晩は寝付かれるように缶ビールまで飲んだのですが、いくら930m地点といっても今
は夏。暑くてなかなか寝付かれずにいましたが、そのうち寝たらしくでも4時にもう目が
覚めてしまいました。で、一度朝方に目が覚めてしまうともう寝ていられない私。
まだ暗いため電気がないトイレに行くのは我慢して、朝食用に買って来た稲荷寿司を
お茶で食べました。本当は早朝は口がまずくて駄目なんですが無理やり押し込みまし
た(^_^;)。

やがて4時半くらいになって明るくなってきましたのでトイレに行きましたが、まだ準備
には早いなとしばらく煙草吹かしたりしてじっとしていましたら朝到着の車がやってき
ましたのでそれを塩に準備を始めました。

で、うまく行けばせめて別山平まででも行けないかななんて虫のいいこと考えて早朝に
駐車場を出発。今回2度目ですから今度は登山口間違えたりしません(笑)。

あいかわらず最初はきつい登り。ザックは軽いのに結局辛さは変わらず(^_^;)。やはり
ザックこそ下ろしませんでしたけど山腰屋敷跡で小休止してしまいました(^_^;)。
山腰屋敷跡付近はしばらくは緩い登りでしたが、再び稜線上出会いの六本桧まで急な
登りが始まりたちまち単独二人に道を譲る羽目に(^_^;)

ま、でも六本桧では前回と違いガスがなく楽しみにしていた南側山塊の景色を楽しめま
したし、涼しい風が辛いのぼりを慰めてくれました。実はここまで最近そうなんですが、
おなかが気持ち悪いという状態でそれもあって余計に登りが辛かったんです。

ここで一回目のザック下ろしての休憩。ゼリーを食べました。これが最近好みでうまいん
です(^_^)。後は写真をぱちぱち。一人だけでしたので存分に楽しみました。

六本桧から
 六本桧からの眺め(肉眼ではその姿が見えた荒島岳は右端に霞んでます)
遠くに見える三ノ峰
      これから行く三ノ峰(左の丸い頂)と右にある打波の頭(三角の頂)

まだ頂上までは遠いです。ここからは景色が抜群の、でも急登が続く辛い稜線歩きです。

前回はガスで何も見えませんでしたが、今日は好天気。視界はばっちり、でも木立がな
く笹の道が続きますので日差しがあつ〜い・・・時より吹いてくる涼しい風は本当に助か
りましたけど、汗びっしょりでただでさえ無い私の体力ばかりか気力まで奪って(^_^;)

やがて前方に剣ケ岩が見えてきました。ここで夫婦が追いついてきましたので、立ち休み
で先に行ってもらおうと・・・そうしましたら本の少し上の石で休憩されてしまいました。
剣ケ岩
              見えてきた剣ケ岩

やむおえず剣ノ岩の山案内と花の写真がプリントされたベンチまで行き、ここで小休止。
ご夫婦に山同定してあげて先に行って貰いました。ここは木陰がありませんでしたので。

目の先にはこれからたどる笹の道が望めました。私は暑さでへてへとです(^_^;)

先の登山道
             笹の中を辿る先の登山道

眺めは抜群の稜線です(^_^)。疲れてへとへとでもこれを見たさに来たんですから。

登り始めはおなかが少し気持ち悪くてどうなるかと思っていたんですが六本桧での休憩
でなんとかそれは直ってました。で、今度は腹が減ってきました(^_^;)。で、急登の先で
一度平坦になってベンチがある場所でここまで食べなかったバナナを食べました。

かなり登ってきていましたが、まだまだ先はそびえるように立ちはだかっています。つい
ここから戻ろうかなんて弱気の虫が出かけてしまいました(^_^;)。

で、ここでやや左前方の三ノ峰に突き上げるように伸びている急坂の沢を登る三人の登
山者が目に飛び込んできました。結構なスピードでしたので驚きました。

頂上への沢と登山者
  頂上まで突き上げる沢を辿る登山者(下ですが写真では見えないですね(^_^;))

こちらの登山道は右にカーブし、打波の頭の下まで急登で登ります。前回来ていたので
あそこを曲がれば急登が終わって左折になる部分の道標が見えてくるはずと・・・で、
やっと見えてきて本当にほっとしました。予定より大幅に遅れてしまいましたが。

ここから打波の頭を巻く様に設けられた歩きにくい道を避難小屋まで急ぎました。

で、やっと三ノ峰と打波の頭の間のコルに立てられた三ノ峰避難小屋に到着(^_^)

ここから三ノ峰までは10分くらいとわかっているので、とりあえず先にここで大休憩。
1mくらい下りた場所にあるベンチ部分でザック下ろして昼食にしました。

しかし、暑くて持参したカップヌードル食べる気が起きず、おにぎりだけに。お湯は沸かし
ましたがコーヒーのみ飲みました。そしてこれはお気に入りのみかんのゼリー。これは大
変おいしかったです(^_^)

実はこの休憩した下は2週間前の7月にテント泊したときは残雪があり、雪解け水汲んで
雪は腐ってたので心配してましたけど冷たくておいしかったのにもうすっかり融けてしまっ
ていて残念でした(^_^;)。

もう残雪ありませんでした
          残念ながら残雪はなくなってました

さて、ここから前回はガスで見られなかったため楽しみにしていた別山が(^_^)(^_^)

三ノ峰右の別山
          三ノ峰右に別山と太平壁が

そして食事後いよいよ三ノ峰に。ザックは避難小屋そばにデポして水だけ持って登り
ました。道は笹が覆いかぶさっていましたが、2128mなのにここは北にあるためか
高山植物と嬉しいことにハイ松がありました。森林限界なんですね。

そして別山の左側についに白山が拝めました。手前が最高峰の御前峰(2702m)です。
これも見たくて辛い登りをしてきました。万歳でした(^_^)

三ノ峰笹の道
          三ノ峰笹の覆いかぶさった道
ハイマツ
          ハイマツです
白山
          白山が見えます(三ノ峰頂上から)

頂上では男性二人連れが食事をされていました。私は下山すべく写真撮影後直ぐに頂
上を後にしました。笹の道を少し下ると下に避難小屋が見えてきました。前回はガスで
ぼやっとしてましたが、今回はばっちり眺められました(^_^)

三ノ峰避難小屋
          三ノ峰避難小屋(後ろは打波の頭)

さて、いよいよ下山開始。ザックが軽い分前回より楽でしたけど、結局、急坂を滑らな
いように慎重に下りたり、途中でザック担いだままで休憩を繰り返しましたので意外に
時間がかかってしましました(^_^;)

午後ですから、当然上で泊られるのか、大きなザック担いだ方達と何組か出会いました。
で、最後に剣ケ岩の所で出あった単独男性はなんと地下足袋姿でしたので驚きました。

とにかく結局体力・気力的には辛かったですが、求めてきた素晴らしい眺望には大満足
の山歩きでした(^_^)

3.復路

着替えを忘れたため汗臭いTシャツ姿で帰宅の道へ。国道に出るまでの駐車場が行き止ま
り出発点で所々細い打波川べりの県道を急ぎましたがトラックに出会い驚きました。

国道158号線に入り、後ろからビュンビュン追いついてくる車を道横の駐車スペースに入っ
て何台も先に行かせ、途中道の駅で冷たい飲み物買ってほっと一息。

高速はびゅんびゅん飛ばしてカーナビ予想より30分も早く帰宅しました(^_^;)

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