八高山(832m)
[静岡県](2007/3/17)
【参考ガイドブック】静岡県の山(山と渓谷社)
名古屋周辺の山200(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】八高山
先週に続き二週間連続でまた山歩きしてきました。
今回も雪の恐れがない低山歩きとしましたが、私には低山もきついかも(^_^;)
先日のリベンジのつもりが見事に返り討ちにあってしまいました(^_^;)
静岡県には魅力的な山が沢山あることがわかり、今回、初めて静岡県単独の山に
行ってきました。
八高山(はっこうさん)という現・島田市にある標高が832m台の山です。
ま、832mではありますが一等三角点があります。
上記参考ガイドブックのうち名古屋周辺の山200では標高差710mとありますが、静岡
県の山では累積標高差+878mとありました(???)。いずれにしろ、登山口の標高
が低いので低山ですが登り高度は大きいです。
里に近く交通の便がよいことと低山ながら眺望がよいということで人気の山だそうで
すが、本日は朝が雨模様だったためか、結局山中で出会ったのはわずか5人でした。
1.登山口までの往路
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アクセス地図 |
カーナビに忠実にしたがって、東名高速道路で相良牧の原ICまで行き、そこから国道
473号線に入り、大井川鉄道の福用駅近くまで走りました。
と、あっさり書きましたけど、実はトンネル抜けて静岡県側に入った途端、曇り空。
いや〜な予感がしましたが、そのまま走り、袋井IC付近まで来たら、窓に雨粒が・・・
もうが〜ん状態です(^_^;)。
最初から雨降りに山に行っても危険なだけで何も楽しくないというわけで、同行の娘に
は「雨降ってきたから登れない。IC下りたら帰るわ」と宣言。
しかしながら高速料金なんと¥3300。で、折角だから勿体無いのでもう少しドライブする
ことにしました。どうせ暇ですしね(笑)。登山口のある福用駅付近を見ておこうとね。
で、走っているうちに雨が小雨に・・・で、これはひょっとするとと期待を胸に473号を走
り、ついにカーナビが目的地周辺です、音声案内を終了しますと宣告した福用駅付近
まで来てしまいました。で、雨降っていない、道路も乾きかけているって感じで、「おっ、
これなら」ともう心は登る気に。で、駐車場がないため、駅近くの道路に車を
止めました。ここは旧473号でしたが、東側にバイパスができたため、交通量極めて
少なく、駐車禁止マークもなしで(^_^;)。
ガイドブックには駅に止めるとありましたが、ネットで調べていたら駅構内駐車禁止で
また2台置けそうな駐車位置は地元の人がしっかり駐車していましたので。
しかし、ここで娘のザック背負いの手伝いしていて思わず有刺鉄線につまずき転んでし
まいました。眼鏡飛びましたが幸い割れずにすんで助かりました(^_^;)。何か幸先悪しの
感じ・・・幸い打った足の痛みはすぐに消えました。
ちなみにバイパスできていることネット記事で見ていたのですがすっかり忘れていて、通
り過ぎかけてしまい、鉄道が道路から離れて行くのをみて慌てて左折し踏み切りを渡って
反対側から旧道に入りそろそろ走って左手に福用駅を発見しました(^_^;)。
2.山歩き
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登山道 |
さて、いつものように登山靴に履き替え、朝コンビニで買って来たおにぎりなどをザック
につめ、朝重いので重量測ってみたら10kgほどにもなったザック(日帰りなのに(^_^;))
を「重い、ウエストベルト締めても肩いてえなぁ」と思いながらザックを背負いいざ出発。
駅から北側に歩き始めてすぐに大きな八高山の案内看板があり、そこを左折しました。
さすが静岡県、道の左側には茶畑が広がっていました。
道の山への突き当たりの神社前の八高山3.8kmという案内道標に従い、左折。
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案内板 |
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案内板を左折したら |
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突き当たり神社前に左折案内が |
で、地図持参しているのにすっかり思い違いしていた私は「えっ?左折?」と・・・
指示通り左折したら道は集落方向に続いていて、「本当にこちらなの?」ときょろきょろ
してしまいました(^_^;)。
歩むうちに今度は山側への右折の案内。すぐに右折の案内。茶畑と民家の間の細い
道の先に案内道標が見えました。ここは道標がきちんと整備されているので方向音痴
の私には助かりました(^_^)。
案内道標にしたがって左折するとすぐに急登の登山口が現れました。尾根までの山麓
の登りですがやはり等高線が密な地形図通りの急登です(いつもながら写真ではそれ
がわかりませんが(^_^;))。
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ここを右折して |
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更に右折です |
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道の突き当たりに左折道標 |
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登山口 |
登り始めてすぐに寒いはずなのに汗が出てきたため、道がくの字に曲がっているところ
のわずかの狭い平坦な場所で山シャツの上に着ていたフリーズセータを脱いでいるうち
に中年男性二人に抜かれました(^_^;)。
そしてやっと尾根に出ました。やはり地形図通りの急登。直登でなく、石混じりで土だけ
の道ではないので登り安かったですけど、それでもいつ終わるともわからない急登の道
を最初からひーひー言いながら登るうちに前方にお茶畑が見えてきて坂道も緩くなりま
した。標高は300〜350mの辺りです。
このお茶畑はガイドブックにも写真があり、楽しみにしていたものです。しかしここまでで
も私はひーひーの登りでしたから農家の方は大変ですよね。こんな上の方だとは思いま
せんでした。
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道はお茶畑の右を進みます |
お茶畑過ぎて再び急坂は続きます。やがてぼこっという感じで現われた左側が開かれた
明るい場所をすぎ、左側が切れ落ちたような道を過ぎ、再び暗い檜の森に入り、更に登
るうちにやっと平坦な檜林になり、右からのなだらかコースが合流する分岐が現われま
した。
ここでザックを下ろして水筒を取り出し、朝氷を入れて冷やした冷たい水を一杯。
このサーモスの1L水筒(魔法瓶)が重いんです(^_^;)。大きいザックにしたので、パッキン
グの下手な私でも楽々入るため持参復活したんですけどね。
遅い娘を待って10分ほど休憩しました。
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左側ががけの明るい場所 |
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檜林の中の分岐 |
ここからはそれまでの急登が嘘のように平坦な道でした。ただ、どう考えても地形図や
ガイドブック地図と私の感覚が合いませんでしたが(^_^;)。どちらも緩い等高線の一番
上に登山道が描かれており、それなら10m以上のアップダウン(1/25000地形図の等高
線は10mおき、ガイドブックの地図は20mおきに等高線あり)があるはずなのにとてもそ
んなアップダウンは感じられず・・・。それに左手に尾根のピーク部分があり道は尾根の
ピークを避けて右側を巻いて続いていたからです。
しばらく行くと、子供達が作ったような「あとすこ〜し」という道標があり、その先に小文道
分岐が左側に現われました。名古屋周辺の山200ではここから復路になっています。
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あとすこ〜しって、どこまで? |
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小文道分岐道標 |
しばらく行くとこれまたぼこっという感じで林道に出ました。ここを林道に右折してしばら
くは林道を歩きました。地形図にはこの林道載っていない感じですが、轍が残っていま
たので車が入っているみたいでした。雨上がりのためかぬかるみばかり・・・。
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林道に出ました |
林道を歩くうちに馬王平という所にでました。ガイドブック通り上に八高山が見えました。
ここは車止めされた林道がいくつか出会っていました。
ベンチがあり、ここでザック背負ったまま休憩しました。
トイレがあるはずときょろきょろしましたら、セットの1個がぽつん・・・。
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馬王平と八高山 |
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馬王平からの登山口 |
ここからは再び急登開始です。登り口は右の林道そばにありました。
ここまで遅れた時間をとりもどすべく軽快に歩きすぎてしまったのでばて気味で辛かっ
たです(^_^;)。
九十九折の急登でどんどん高度を稼ぐうちに700m付近で上前にフェンスが見えてきま
した。静岡放送の電波反射板で2基ありました。建設時には近所の子供達が機材運搬
を手伝ったそうです。
説明板のまえに4個ほどビール運搬かごを裏返した休憩ベンチがありましたのでまた、
ここで娘を待ちながら一休み(^_^;)。今日は休んでばかりです(^_^;)(^_^;)
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フェンスに囲まれた電波反射板 |
さて、あと130m程度の登りです。フェンスの右側から巻いて先を進みました。
ひーひー言いながら何度も息を整えるために立ち止まりながら登るうち、朝追い抜かさ
れた男性二人組が下山してきました。恐らく上で食事されたはずですから彼らからは相
当遅れを取ったことになり小恥ずかしかったです(^_^;)。
そしてやっとのこと、白光神社に到着。やれやれです。
あと少しで頂上ですから。
お参りをして左手にあった座りにくい丸太のベンチでまた一休み。ふと見ましたら丸太の
間にわずかに雪が残っていました。静岡県でこんな800m程度の低山なのに雪が降るん
だ〜と驚きました(^_^;)。
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白光神社 |
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丸太ベンチに雪が |
ここから頂上までは左右の道がありましたが、右側の道を登りました。
そしてやっとこさ頂上(^_^)。静岡の山の頂上にあるだんごの標識がありました。そし
て一等三角点が誇らしげにありました。
頂上は北と南が切り開かれ、ベンチが4個もありました。で、いたのは私たちだけ。
二つのベンチを独占です(^_^)(^_^)。
まずは眺望をデジカメでパチパチ。疲れていたためかすぐに食事という気が起きず、
ゆっくりとザックから色々と取り出してベンチに店開き(^_^;)。
で、今日は初めて大き目のクッカーで塩ラーメンを作ることに。¥100ショップで昨晩
購入したアルミのボールを取り出し、水の分量2杯分はかってクッカーに注ぎストーブ
点火。そしてお湯が湧き始めた頃に持参したベーコンを入れ、そのあと塩ラーメンを
二つ折りして2個分投入。クッカーは小さめですから入れにくい・・・。箸で湯の中に押
さえ込み、柔らかくなっとところで二つの小形アルミボールに分けて入れました。
そして2人で食べましたが寒かったこともありおいしかったです(^_^)。
他には家から豆、しくれはまぐり、沢庵、芽しょうがなどをタッパに入れて持参してきた
のでそれを出し、また朝コンビニで買ったおにぎりも出してゆっくり食事を楽しみました。
そのあとはいつもお湯をわかす小さいほうのクッカー(一人用です)でお湯を沸かして、
娘にはスープをつくってやり(といってもインスタントでお湯を注ぐだけ(^_^;))、私は
いつも通り、ペーパードリップコーヒーを味わいました。
結局頂上ではこれまでの最高の1時間半余りも過してしまいました(^_^;)。
残念だったのは晴天なら北側きり開きから見えるはずの富士山、聖岳などの南アル
プス、大無間山、黒法師岳などの南ア深南部の山々が雲の中で見えなかったことです。
この山はこれらの眺望が売りの山ですのに・・・(:_;)。
ま、眼下にゆったり流れる大井川が眺められたので良しとします(^_^;)。
やっと重い腰を上げ、ザックにごみまでしまった頃に女性の声が聞こえてきました。今日
二つ目のパーティ、ご夫婦で来られました。そして挨拶をして下山開始。
急坂の下山は膝などを痛めやすいので慎重にと言い聞かせながらそれでも登りよりは楽だ
とどんどん下りて行きました。
思った以上に時間がかかってやっと分岐まで戻りました。ここからは左手のなだらかコース
を取りました。確かにしばらくはゆるやかな尾根の下りでしたが、あとのほうは登りの道ほ
どではないですけどやはり急な坂道でした。
やがて、里の上の茶畑が現われあと少しで終わり・・・そして、小さな谷川の橋を渡り、小
さい階段を登って下りてやっとアスファルト道路に出ました。登山終了です。
左に曲がりそして右に曲がってやっと車に戻りました。
帰りもカーナビのおかげで迷わずICに、そして東名高速へ。小笠PAでトイレ休憩し、事故
渋滞にあいながら家まで7時前には戻ってきました。
おふろでふくらはぎや肩揉みましたが、まだ肩痛〜いです(^_^;)
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