湖西連峰

      [静岡県湖西市](2007/3/10)


【参考ガイドブック】静岡県の山(山と渓谷社)
【国土地理院1/25000地図】二川、豊橋、三ケ日など

また、約一ヶ月ぶりの山歩き。今回も雪の恐れがない低山歩きとしました。

愛知県静岡県の 県境には低山の連なりがあります。
そのうち、南部の愛知県豊橋市と静岡県湖西市の間には「湖西連峰」と称せられている
ハイキングコースとして人気が高いという低山の連なりがあります。弓張山脈というのが
本当らしいですが・・・

上記参考ガイドブックの最終のNo.53に記載があります。
低山といえ、ガイドブックのものは稜線歩きで、電車での往復を推奨で書かれていました
が結局、車で行きました。少しだけ電車は使うとして・・・。

1.登山口までの往路

map_1   アクセス地図

カーナビに忠実にしたがって、東名高速道路豊川ICまで行き、豊橋市へ。国道151号
から県道400号線で豊橋市に入り、そして国道1号線に。国道1号線は豊橋市内で90
度北に曲がり路面電車を見ながらまた東に曲がるようになっています。
そして、次は左折して県道3号線に入りました。以前こちらの方に住んでいたときときど
き訪れた地下資源館を左に見ながら走り、その先初めての道。カーナビ到着予想時間
はあと少し。まだ豊橋市内なんだなと二川地区を走っていると右手にJRが見えてきまし
た。そして、カーナビが「静岡県に入りました」と告げ、湖西市に入りました。
やっと、前に新所ケ原の駅前信号が現われました。あと少しです。カーナビはここまでの
設定にしていたのでここからは地図とネットで調べたアクセスに従い、駐車場まで車を進
めました。登山口そばの数台可能な狭い駐車場はもう一杯。でも駐車場方面の矢印指
示に従い少し先に行きましたら広く新しい立派な無料駐車場があり、がらがらでした(^_^)
ここには立派なWCもありました。

新しい駐車場
         新しい無料駐車場

2.山歩き

map_2   登山道

梅田登山口からゆるやかな傾斜の林道で今日の山歩き開始。寝不足でしたがまぁまぁ
の調子でまずは梅田峠まで登りました。ここでは二手に分かれていて本道は左に。

で、私達の前にいたグループも後から登ってきたグループもそのまま左に進んでいきま
したが私達は右手に進みました。この先に、三角点があり、地図にも名前が載っている
超のつくような低山「嵩山(すやま)(170.4m)」があったので最初から寄り道したというわ
けです。梅田峠は130m程度のようですから40m程度の登りです。

途中までは160mのピークの南を巻いての林道歩きでいたが、頂上直下から
は急勾配の30mくらいの直登が始まりました。登る直前に小さな男の子2人連れた若い
父親が下りてきました。

頂上は東側が開けていて木のベンチも4つほどありました。男性が一人休憩をされてい
ましたが、娘が着く前に立ち去っていかれましたので残るは私たちだけでした。
まずは今日の眺望一号でした(^_^)。珍しく早々とザックを下ろしてお茶を一杯。

登山口
                    登山口
梅田峠分岐点
                    梅田峠分岐点
嵩山頂上
                    嵩山頂上
嵩山頂上
                    嵩山頂上眺望

さて、また梅田峠まで戻り、いよいよ本線を辿る山歩き開始です。西のほうにどんどん
進み登っていきました。約80mくらい登ったところの214Pに岩が現われました。仏岩
す。ここで娘を待っている間に夫婦に抜かれました(^_^;)

いつもそうなんですが、登山道にこういう岩がで〜んとあると、どこ歩くと先に進むか
とまどうことが多々あるんですが今回もそうでした。ま、すぐにわかりましたが。

仏岩
                    仏岩

ここから道は北向きとなります。地図の上でも結構小ピークが稜線に並んでいてアップ
ダウンが最後まで結構ありました。

仏岩のある小ピークから一旦20mくらい下りまた上り坂でやがて送電線鉄塔が現われ
ました。ここからは送電線に登山道が沿っています。そして234mの小ピークを越え、10m
くらい下ってから登りに入り、やがて100mくらい登ってやっとこさ神石山(324.7m)に到着。

広場になっていてやはり東側が切り開かれていて眺望が楽しめました。ただ、ここにはベ
ンチなどがなく座るのに苦労しました。到着時にはすでに数人の方がいらっしゃいました
が、やがておじいさん一人残し、皆出発されていきました。このおじいさんからは色々と話
しかけられました。

そしておじいさんも出発され、私達は丁度昼時になりましたので、ここで食事の大休止をし
ました。細めでしたが木が一本見晴らしよくて日陰という所に置かれていましたのでここに
座って店開き(笑)。

いつものようにストーブ(ガスコンロ)でお湯を沸かし、カップヌードルとコンビニのおにぎり
で昼食。食べた後、これまた最近のうちの定番で、娘にはスープ、私はコーヒーを楽しみ
ました。

この間、何人もの人がこの神石山に来られ、食事をされたりちょっと眺望を楽しまれたり
していました。低山ハイキングコースですから、皆がみなザック背負っているわけでなく手
ぶらで小さな孫と来たおじいさんや、ショルダーバックの男性もいました。
一方で私のような比較的大きなザックの方もいましたが・・・

神石山頂上標識
                    神石山頂上標識
神石山頂上
                    神石山頂上

さて、ここ神石山ではのんびり一時間ほど過してしまいましたが、ここで重大なことに地
図見て気がつきました。まだまだ先はかなり長いということに・・・。
「これはのんびりしていられないな」とここで心にあせりが出ました。どうもこれが最後ま
でたたったのかもしれません(^_^;)。

さて、店じまいしてやっと重い腰を上げて出発です。ここから一旦50mくらい下り、結構
な急坂を登っていくと大きな岩がまた現われました。雨やどり岩です。
岩の右側を巻く様に登っていくと声が聞こえてきました。岩の向こう側に登った所から岩
の上に登れるようになっていました。そこに男性と2人のお子さん連れの若い父親がい
て単独の男性が色々と話をしていたのでした。
で、どうしようかなと思っていましたら、「登っておいでよ」と声をかけられ、高所恐怖でこ
ういう高いところには登ろうとしない娘にスティック預け登りました。さすがに向こうが切
れ落ちたぎりぎりの所までは行けませんでしたが、ここでこの男性から色々と話を聞か
されてしまいました。もう登山暦40年だそうで国内の山全部登っているとか。年間100
以上登るそうで毎週山登っているとおっしゃっていました。ま、聞いていたらいつまでも
離してもらえそうにないなと思ってましたらおばさんのパーティが着ましたのでそれを潮
時に岩から下りて待たせていた娘と出発。思わぬ時間を費やしてしまったものです。
ま、それでもここからの景色も素晴らしかったです(^_^)。

雨やどり岩
                    雨やどり岩
雨やどり岩からの眺望
                    岩上からの眺望

やがて、多米峠(265m)に着きました。ここの下には県道4号の多米トンネルがあります。
ここにはベンチがあり、ちょっと休憩しました。

多米峠
                    多米峠

ここから先には400mピークがあります。登りも地図通り急な直登でした。土の直登道は
歩きにくいです。本で読んだ歩き方を実践しているのですがそれでも辛い(^_^;)。

265mの多米峠からは約135m程度の登りでしたので辛さはひとしおでした。
で、400mピークは道の右側に入った所だったようで、入り道には赤ペンキ矢印マークが
ありましたが、三等三角点を見に入る気力はありませんでした(^_^;)。ま、この山は無名
の山のようです。高度計を所持しているのでわかったという程度でした。

さて、ここから30mくらい下り、また登りです。そして三叉路に出ました。ここも400mの地
点で右手は赤石尾根とガイドブックに書かれていましたところでした。道はここから北東
方向になりました。あとは三個の小ピークの上り下りだけ・・・。

そして突然のように広い場所に着きました。大知波峠という所で
1000年前のお寺の跡だそうです。ガイドブック記載通り結構広々とした所でした。

大知波峠標識
                    大知波峠(1)
大知波峠
                    大知波峠(2)

時間的なものかここには誰もいませんでした。さ、後は下りです。どんどん急降下(^_^;)。
私的にはこちらから登らなくてよかったと思いました(^_^;)。
でも、さすが少し疲れてへばってましたので、この下りでは足が少し痛く本日一番の辛さ
でした。下っても下っても着かず時間も公園まで45分なんてあってややあせりました。
やっと、勾配が緩くなりお茶畑が見え、前にアスファルト道が見えてきたときは実はほっと
しました。そして、右手に現われた公園に自販機を見つけ、暖かい缶コーヒーを買ってベン
チで休憩。もう夕方近くなっていましたので、気だけはあせってましたけどなんせ足が少し
痛くてへばってましたので(^_^;)。

ちばた駅に向かう途中
            ちばた駅に向かう道から見た湖西連峰

3.復路

さて、ここから天竜浜名湖鉄道のちばた駅まで道路を歩いていかねばなりません。長〜い
歩きでこういう道は登山靴はちょっと辛いんですね。しかもへばっている帰り道ですから。
娘は若いだけあって元気でしたが。やっと、国道301号に出て、さて、駅はどこときょろきょ
ろしましたら、右手に駅名が見つかりました。


で、ついたら、が〜ん・・・恐れていた通り一時間に1本だけ。で、出た後でした。38分待ち
仕方が無く自販機でジュースを買い、ザック下ろして時間待ちしましたが、どんどん暗くな
って。

ちばた駅
       ちばた駅

やっと電車が来ました。ワンマンカーで後ろドアから乗り整理券をとって座りました。結構
きれいな車内でした。ここから終点の新所原駅まで2区。出発時にはもうすっかり真っ暗に
なってしまいました。まだ駅から駐車場まで行かねばならないのでと憂鬱な気持ちに(^_^;)
新所原には数分の乗車で到着し、改札口で230円×2人分支払い、駅の外に出たところ・・・
ラッキー(^_^)。タクシーが1台いました。で、聞いてみたらOKとのこと。暗い夜道を30分
近くも登山口の駐車場まで歩く必要がなく助かりました。¥700は惜しくはありませんでした。

当然ながら暗い駐車場には私の車1台だけぽつん(^_^;)。靴を履き替え、カーナビを自宅に
セット。暗い田舎道でどこなのかカーナビの指示なければ全然わからずって感じでした。

どうも往きとは違うので、三ケ日ICからだなってわかりましたが、知らない夜道は疲れます。
まして、ずっと私の後ろに1台ぴたっとついてきてまして嫌な気分でした(^_^;)

三ケ日IC入ったときは本当にほっとしました。
飛ばしましたので家には8:00過ぎに帰宅できました。

それにしても低山ハイクなのに珍しく今朝も足が痛く疲れがとれていません(^_^;)。なんでだ
ろう?

後でガイドブック見て自分の思い間違いに気がつきました。飲み会のあった、前日夜に急
に思い立ち、十分な調べをしないままだったためでした(^_^;)
ガイドブックで見たら嵩山往復無しで約12km、累積高低差+643m/-669mもあり、体力度
マーク2個の場所でした。8.5kmなんて何と勘違いしていたんだろう?
どうやら嵩山往復入れると水平距離で約13kmくらい、累積高低差+683m/-709mだった
ようです。ガイドブックは嵩山往復が入っていませんでしたので。
コースタイムとの差を見たらどうも神石山からちばた駅までの時間がかかりすぎてしまった
ようです。急登のアップダウン連続は結構辛かったです。地図上(1/25000地形図は10mご
とに等高線あり)では10m以上の差のある小ピークと合わせてなんと13ものピークを越えて
いました。

疲れたはずですわ。そういう覚悟無しで低山だからと甘く見すぎていました(^_^;)
どうりで雨やどりの岩過ぎてからは誰も後ろに来なかったはずです。みな途中から別のルート
で下山されたんですねぇ。所謂エスケーブルートありましたから。

本日の高低は概略下図でした。
高低図
               高度図



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