富幕(とんまく)山(563.2m)
[静岡県浜松市](2007/2/3)
【参考ガイドブック】新こんなに楽しい愛知の130山(風媒社)
名古屋周辺の山200(山と渓谷社) 【国土地理院1/25000地図】三ケ日など
約一ヶ月ぶりの山歩き。今回も雪の恐れがない低山歩きとしました。
今回は
愛知県(新城市)
と
静岡県(浜松市三ケ日町)
の県境にありどちらに属するの
かがちょっとわからない(ガイドブックでは愛知の山になっていて、問合せ先は旧三ケ日
町(合併で浜松市になったようです)役場なんてなってましたので)のですが、登り口の場
所より静岡県浜松市としました(^_^;)。ガイドブックではあくまで愛知県ですけどね。
で、今回訪れた山は
富幕山
(とんまくやまと読みます)です。標高は
563m
、登山口の風
越峠が約250m程度ですから登山口から頂上までは約310m程度の高低差です。
東名高速から風越峠まで
の道路図
1.登山口までの往路
東名高速道路
で静岡県
三ケ日IC
まで行き、カーナビにしたがって、IC下りてすぐに左折。
県道308号線
に入り、一路北上。
実は私、静岡県の詳しい道路地図所有しておらず、広域で掲載されているいつも愛用の
地図が昨晩探しても見つからず(帰ってから探したら積んだ本の下にありました(^_^;))
道がよくわからないままカーナビに一任しました(^_^;)。
それにしてもこの県道、車が少なく、行きも帰りも数台しか会いませんでした。
やがて、変形4叉路でカーナビが指示した道は・・・。危うく通り過ぎかけてしまい、ほんの
少しバックしました。右斜め上に登る狭い道に入るようにということで。
ここからは市道。嫌いな狭い山道でしたが、結局、一台も出会わず助かりました(^_^)。
そして、目的地の
風越峠
到着。カーナビ地図にも風越峠の記載があり方向場所音痴の
私ですが迷わず右手に駐車スペース見つけて駐車。まだ、早かったのかこちらから登る
方少ないのか一台も駐車していませんでした。ありがたや〜でした(笑)。
ちなみに東名高速では途中2箇所もトイレ休憩したのに、それでも予想より早く着いてし
まい、いつものようにゆっくり準備したのに出発は家を出る前に予想していた到着時刻
の9:00でした(^_^;)。カーナビ到着時間が予想より早かったのでPA2箇所も寄ったにも
かかわらずでした。
駐車場(左から到着、前の道は県道68号、前方右に登山口)
登山道
2.駐車場〜富幕山
富幕山への登山口は5箇所あるそうですが、1箇所からの道を除き、ウォッちずの1/25000
地形図には登山道表記がなく、この風越峠からのものはガイドブックの概略図しかなかっ
たため、てっきり尾根をずっと歩くものと思っていました。
ですから、登山口からして思惑と違っていました(^_^;)。上の駐車場付近写真の右側、道の
向こう側は地図ではすぐ尾根になるんですが(峠というのは鞍部[コル]ですからね)登山口
は写真前方に向かう道(県道68号線)の右側にありました。
登山口
で、そのまま尾根に登るのかと思いましたら、これまた想定と大違い・・・
最近凝っていて眺めている地形図によりますと尾根は風越峠からまず北に向かい、355.9m
ピーク(地形図では三角点表示がありますが山名なしで不明)に至りますが、道は尾根の西
側等高線の約300m上をほとんど起伏無く続きました。当然ながら355.9mピークも巻いてい
て登りませんでしたが右側が高くなっていくのがわかりました。
登山口道(1)(しばらく尾根の西側を歩く)
道はこのピークを下りた鞍部(約280mか)で尾根を横切り今度は尾根の東側に回り込んで
まだ尾根には登りません。最初前方に見えてきた尾根は355.9mピークから下る支尾根かと
思いましたら登っている尾根でしたので、鞍部から北西に伸びる尾根の続きだとわかりまし
たのでこの鞍部を場所特定できました。地形図と実際の対比を見ていく練習も今回兼ねてい
ましたので・・・。
鞍部から左側に見た先の尾根
やがて、道は左に登る地点まで来ました。いよいよ尾根にとりつくのかなと期待しました。
登山道(2)やっと尾根にとりつく?
しかし、少し登りまた西側に巻くように進んでまた右(東側)山の道に。ここで、やっと木立が
部分的に切れて三ケ日地区が下に眺望できました。
それでも、地形図では380mのやや広いピークとなっている尾根上に到着。ここにはベンチ
があり、疲れは全然ありませんでしたが、座って煙草休憩(^_^;)。地図をじっくり眺めました。
ベンチ
ここを過ぎ少し下ると、やがて林道に出ました。
扇山林道
です。
390m付近で登山道と出会いました。で、『おつかれさま』の表示にちょっと笑えてしまいま
した(^_^;)
実はこの林道とは後で復路の道(別の道)で出会いました。
扇山林道口
扇山林道口からの登り口
さて、ここからはいよいよ尾根歩きになります。尾根はまだ北北西向きになっていてまずは約
480mの小ピークに達し、10m程度下ってから北北東向きになりました。
そして約520mくらいの細長いピーク辺りから、富幕山頂上の電波塔や中部電力無線中継所
が前方に見えてきました。後少しです。
480mピークから見た富幕山頂上の電波塔(左)、手前の中電無線中継所(右)
少し下り、左手に無線中継所を見て再び階段を登った先頂上直下の林道に到着。
ここは約530mであり、いよいよ頂上まであと少し。
長めの階段を登りやっと頂上到着(^_^)。
最後の階段
頂上は手前に思わぬ林道・・・地図見たら右手は先ほど出あった林道の右側がUターンして
頂上に着いた部分、左手は?でした。
頂上自体は上がった正面右にあずまやがあり左側は電波塔まで広くよく整備されていました。
頂上表示塔や一等三角点がありました。低山ながら一等三角点なので驚きました(^_^;)
頂上
頂上表示塔、電波塔
一等三角点
眺望(浜名湖)
到着したときは子犬を連れた一組のご夫婦が既にいらっしゃいました。
この山は奥浜名自然道にあり、ハイキングコースとして人気の山らしいですが、寒い冬な
ので日向を求めていらっしゃるのか、結構沢山のご夫婦や家族が登っていらっしゃいまし
た。奥山方面からの方が多かったようです。
さて、私達はこれ幸いとあずまやの唯一のテーブルを独占(^_^;)。今日もいつものようにお
湯を沸かし、カップヌードルとコンビニおにぎり、みかん、スープ、コーヒーなどを楽しみ、
1時間近くをのんびりと頂上で過しました。
急登もたいしたアップダウンもなく、距離も登山口から頂上まで約3km程度と、これまでで
一番楽な山歩きでした(^_^)
3.富幕山〜駐車場
やっと重い腰を上げて出発もまだ午前中・・・時間はありあまってます。
下りは同じ道でなく、只木コースを途中まで行くことにしました。途中までというのは最後ま
で(只木コースの登山口まで)行くとかなり長い間県道を歩くはめになるためでした。結局は
強制的に駄目になりましたけどね(後述)(^_^;)。
さて、この道への分岐は登りでは気がつきませんでした。というのは登り側からは左手斜め
戻り方向にあったためでしたが注意力ないですねぇ(^_^;)。
中部電力中継所の先まで戻りましたら、ちゃんと今度は右手(登りでは当然左側)西側に少
し急な下り道がありました。この急坂はすぐに終わりましたが。この道も地形図にはなく、
ガイドブックの概略図だけに頼りましたので、ちょっと地形図上での正確な道の同定はでき
ませんでしたが、最初は西向きに進み、木立の先に林道が見える辺りから南西方向に進ん
でいたようです。
やがて、少し広い平坦な場所に着きました。人工的な湿地みたいな部分があり、おやと思い
ましたら、『
幡教寺跡地
』でした。
幡教寺跡地
先を進みましたら林道に出会い、前に園地が現れました。幡教寺跡園地です。林道左側に
はマウンテンバイクの若い男性三人組がおり、挨拶して林道右側(西側)に走って行きまし
た。
で、こちら側は誰も後は人がいませんでした。意外に外観がきれいなトイレが広場左端にあ
りました。実はガイドブックでWCがあることは知っていて、ここで用足しするつもりでいたん
ですが、その前に我慢ができなくなり私だけつい立ち○ョンしちゃいましたので、娘だけが使
いました(^_^;)。
幡教寺跡園地
さて、ここから危うく道迷いするところでした。この先が見当たらないのです。
トイレ先に踏み跡らしきものがあったんですが、表示もなく薄い踏み跡で・・・。でそれを少し
たどうろうとしましたら、広場に戻ってしまって(^_^;)。あちこち広場の先を偵察してやっと南に
下る薄い踏み跡を発見。木にも白ペンキマーク。「おっ、これだな。でも、なんで道標ないん
だろうか?」と思いながらも進みましたら、前方に岩が・・・。で岩の間を越えた途端、そこま
で木に白ペンキマークあったのに、その先の道がな〜い・・・・
道間違えの岩場
無理に行きかけましたが行けそうな感じ無し。で、一度元に戻ろうって。丁度道迷いの本を
読んでいて、「迷ったら元のわかっている所に戻るのが鉄則」ということで広場まで戻りまし
た(^_^;)(^_^;)
で、これが正解で林道への出口の林道側向きに説明板があり、見たら少し林道を西に行っ
た所が登山道でした。ただ、説明板には嫌な警告が・・・只木コースは木の切り出しのため
危険だから2/16まで歩行禁止と。「ええっ、それじゃぁ戻れないじゃん」って感じでしばし思案
しましたがとりあえず行ける所まで行くことにしました。
林道を広場から左手(西方向)に進みましたら、右手に道路通行禁止閉鎖の林道が現れま
した。富幕山直下にある林道の終点部分でした。そしてその先左手に只木コース口が現れ
ました。
只木コース口
ここには何も禁止措置などがされていませんでしたので、入りましたが、どうやら私が予想
していた尾根と違うもっと西の尾根に道がついていたようです。左手が谷になっていました
ので地図上ではほぼ同定できました。
やがて、林道に出会いました。で、ここでまたまた思い違いをしてしまいました(^_^;)。
というのは地形図には南東で行き止りになる林道が描かれていたのに出会わなかったから
です。しかし、高度計見ると約280mくらい・・・。更に南に東西に走る林道は地図では
240mくらいの所を走っていたため、「れれ??」って感じで。で、この林道を少し右手に進み
ましたら左手に只木コース入り口あったんですが、ここがロープで閉鎖されていて。
で、ここで私、「叱られるかもしれないけど行って見るか」って端の空いたところから無理に入
り少し下りましたけど、じっと地図見て思いなおし、「ひょっとするとあそこで閉鎖されていると
いうことは下る道があるんじゃないか?ということは」と考え先ほどまでの林道まで登り戻る
ことにしました(^_^;)。体力余ってましたからね。
元々、只木コースは途中のミチアーチ橋まで行って林道まで戻り、林道で駐車場に戻るつもり
でいたので、高度は合わないけど、私の高度計が狂ったか(文字板が動いてしまったか)それ
とも地形図が間違っているかのどちらかだろうと考え、林道を左手東側方向へ進みました。
結局これが大正解でしたけど、この林道意外に長く、疲れてしまいました(^_^;)。
ほとんど平坦でしたが・・・。こういう道は登山靴は逆に疲れるのかもしれません。
落石注意とあり、落石がごろごろしてましたのでちょっと恐怖でした。
そしてやっと県道68号線に出会いました。で、ここでまたも間違えてしまいました(^_^;)
扇山林道支道入り口(県道68号より)
左に曲がらないといけないのに右に進んでしまったんです。で、上にガードレールが見えて
「ありゃ??」・・・。地図見て間違いに気がつきました。反対方向に進んでいたんです。
慌てて戻りまして事なきをえました(^_^;)。
そしてやっと駐車場が見えてきたとき本当にほっとしました。ミニアーチ橋見れなかったのは残
念でしたが。
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